劇場公開日 2024年7月26日

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「軽い問題提起型の映画としておすすめ」ロイヤルホテル yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0軽い問題提起型の映画としておすすめ

2024年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年271本目(合計1,363本目/今月(2024年7月度)34本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

(前の作品 「お隣さんはヒトラー?」→この作品「ロイヤルホテル」→次の作品「Dito」)

 オーストラリアを舞台にした、フェミニズム思想に基づく女性軽視の文化がある中での問題提起を軽く含んだスリラーものです。特にオーストラリアではフェミニズム思想に基づく映画が多く上映されるところ、各種データによってもいわゆる先進国の中でもオーストラリアはこの男女同権思想に関しては明確的に後進国だと示唆できたりあるいは名指しされていたりというように、国としては先進国であるのにこういった部分で後進国というところはいくつかあります(まぁ広い意味では日本もそうでしょうが…)。

 映画としては軽い問題提起を含んだ部分ではありますが、考えるタイプではなく、こうした論点があることを示唆しつつもスリラー・軽いホラーものという扱いで進みます。この点は好き嫌いあるでしょうが、映画を娯楽とみる立場からはそうした硬派な映画やそれらを好んで流す映画館もありますが(大阪市ではシアターセブン等)、半々的な立場で見ることも当然ありで、その観点ではよかったです。

 どうしてもスリラー・ホラーものになるので(ホラーの部分は少な目)、誰が犯人だのネタが何だのということは書きにくいですが、上述通りの「フェミニズム思想の問題提起」という観点では、オーストラリアという先進国が驚くほどの(下手をすると日本よりも無茶苦茶)後進国であることに驚きました。とはいえ、国の文化もあるし歴史もあるし、一概に国や国の制度を責められるものではないのもまた事実です。

 採点にあたっては特に気になる点までないのでフルスコアです。

yukispica