「寂しさからの強がり。」SCRAPPER スクラッパー SAKURAIさんの映画レビュー(感想・評価)
寂しさからの強がり。
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母親が亡くなり1人アパートに暮らす12歳の女の子ジョージーと、元妻の死を知り12年ぶりに娘の前に顔を出した父ジェイソンの話。
男友達アリと自転車を盗んでは売っての日銭稼ぎ、そんなある日アパートの塀をよじ登って訪ねてきた男に「あんた誰?」と聞くとオマエのパパだと名乗ってきた男ジェイソンとジョージーの生活が始まる。
人と話す時の一丁前な顔が印象的なジョージー、強がりにも見える反面、生前に撮った母親との動画を見ては隠れて涙してる姿。
突然戻ってきた父の事は信用もしてないしギコちなくてで衝突ばかりって感じだったけど。似た者親子で盗んだ自転車の車体番号は削っとけとか、チャリ窃盗一緒に手伝ってやるとかなかなか破天荒なジェイソン。
ジョージーの様子を伺いながらも12年の空白を埋めようと誕生日ではないけれど誕生日を祝ってあげたり、道路の反対側から歩幅を合わせどうにか笑わせて娘との壁を無くそうとするジェイソンの姿も良かった。
ボイスメールを聞いたジョージーがジェイソンを探しにいく姿も可愛らしくて。鍵の掛かる秘密部屋にあった積み上げられたものは空へ行ってしまった母に会いたい会おうと積み上げてる途中だったのかな?
空白の時間が長くてギコチなかった2人の距離が縮まってく姿が良かったし作品としても面白かった。
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