フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンのレビュー・感想・評価
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リアルかフェイクか・・・
アポロ計画の本当は月に行かなかったと言う話を聞いたことはあったが信じてはいませんでした
でももしかしたらと言うことで見に行きました本当にあってよかったです
スカーレット・ヨハンソンの美しさ・演技力が爆発です♪
アポロ11号の宇宙映画のお題目なのに、スカーレットが素晴らしい。
ハンサムで美しく、仕事ができて、小悪魔なのが完璧。
ケリーでありウィリーである彼女の全てに満点です。スカーレットを観たくて映画館に足を運んだ事は大吉です。脚本も素晴らしく、宇宙・失敗悲痛・政治・詐欺師・ロブロマンスと色々なスパイスが上手く回っています。観た後にスッキリした気持ちです。
何度も言いますが、スカーレットの美貌とスタイルとファッションを観ただけでも女子力が高まるような素敵な映画でした。
宇宙映画にハズレなし!
ただし、「さよならジュピター」お前は駄目だ、こっち来んな。
予告編では「 カプリコン・1」のリメイクかなと思って見ていたけど、一向に捏造映像の話しにならずにNASA凄ぇ!NASA最高!NASAホワイトな職場です!と言わんばかりの映像が映画「ライトスタッフ」みたいに続くのだが、NASA全面協力だからそうなるよね。
やっと、映画後半で捏造映像の話しになるのだけど予想していなかった方向に話しが進んでいき頭の良い脚本家が書いたのがよく分かります。略歴見るとこの映画以外は脚本書いていないみたいだけど、これからが楽しみな脚本家です。
映画冒頭から、道を横切る撮影所に住み着いている黒猫が何回も天丼で登場するんだけど、その伏線があのシーンに繋がるとは思わなかった。
そのシーンを見たお客さん結構笑っていた。奥さん?この天丼はいい天丼だよ?
こういう人間ドラマって、悪い奴が懲らしめられるところが楽しいんだけど悪い奴にも華を持たせているところが憎いねー、こん畜生!
三谷幸喜の芝居を見た時のような爽快感があって誰にでもお勧めできる映画です。フライ〜🎵ミ〜🎵トゥ🎵ザ🎵ムーン🎵
月には勿論行きました!
月に連れて行ってが和訳の作品だがNASAが協力しているという事もあり、アポロ計画におけるアポロ11号の月面で撮影されたにも関わらず星条旗が風でなびいていた有名な逸話をコミカルに描いている。
NASAの結論
月には勿論行きました!
は変わらないんですねΣ(´∀`;)
今更あの写真は捏造でした!
とは流石のNASAも言えませんからね(;´Д`)
最大の謎は永遠に秘密でしょう。
当時の米ソにおける熾烈な宇宙開発において先に有人飛行を成功しているソ連に対しアメリカは開発が未だ進まず実現に至っていないことを認めるわけにはいかない情勢でしたからね。
スカーレット・ヨハンソンが演じるケリーもなかなか良かったです。エンドが近づくにつれ実は…が明らかになる顛末も、ケリーが交渉上手だから成せる業。ケリーがいなかったらアポロ11号は打ち切りだったのかもしれないですね。
あの歴史の裏で実はこういう事が起きてました系
軽いタッチの大人のロマコメ風だが最後は感動しスカッとした。
アポロ11号の月面着陸映像はフェイクという都市伝説を逆手に取ったトンデモ発想が面白い。
映像だけでなくアポロ計画のPRスポンサー契約や予算に大きな影響力を持っている上院議員の支持獲得など、アポロ11号に関わるみんなが知っている有名な逸話を面白く描いており楽しい。
プロデューサーも兼任したスカーレット・ヨハンソンが嘘とハッタリと勢いで次々と契約を成功させていく有能なマーケッターを演じているが、嘘が嫌いな堅物のチャニング・テイタムも最後には方便とばかりに嘘をつく流れが二人の和解への布石の一つとしているのは素敵な脚本と演出。
アポロ計画を対ソ関係で力を見せつけるために利用しようとする謎の国家エージェント役のウッディ・ハレルソンは、ああいう胡散臭い役をやらせるとピッタリはまるから欠かせないピース。
あの映像はアメリカだけでなく世界中で衛星中継され、日本でもテレビ局がこぞって特番を組み、家電メーカーもカラーテレビの生産台数を何倍にも増やしたそうだが、結局月面着陸はモノクロ映像だったというオチはがついた事でも有名だが、強い国アメリカの一番いい時代のアメリカ人が大好きなエピソードという事もあり、全編明るい感じに仕上げているので楽しく鑑賞する事ができた。
期待してなかったのに。。
何故か予告見てたら、
また、アメリカ万歳映画かー!
て、わたしのアンテナが鳴っていたのです。
でも、スカーレットヨハンソンの
アクション!の掛け声シーンが頭に残り、
観劇しました。
派手なアクションも笑いも、号泣もないけど
いやー!良かった!ありがとうございました
恋も良し。
最後はハッピーで、ほんとにありがたい
偏見で映画を見ちゃいけませんね、しみじみ。
ケリーのPRマーケティングが面白かった。思ったよりコメディ調かも。
1番面白く思ったのが、ケリー(スカーレット・ヨハンソン)の強引とも思える広報活動。もうハッキリ言って詐欺だけど、予算が取れたので結果オーライ。
ポスター、予告編、解説から予想した物語よりコメディ調だと思った。
予算獲得のためには、世間の注目、賛同と、政治家の賛成が必要だ。
企業にはNASAのアポロ計画とタイアップすれば製品イメージが上がると喧伝して広告を打たせ、TIMEの表紙にも使ってもらって注目を集める。
スタッフに似た俳優を使ってインタビューする場面も面白い。当の本人は怒るどころか感心してる様も笑えた。
ある政治家をNASAに招いた時には、かつて聞いたあなたの講演に感銘を受けたと誉めちぎり、話ベタのコール(チャニング・テイタム)に代わって急きょケリーが案内役をつとめる。男性政治家は、おだてられた上、愛想のないコールなんかより美人のケリーに案内され、鼻の下を伸ばしてホクホク顔。
軍事優先の政治家には、ソ連が月に殺人レーザーを作るかもしれないと吹き込む。
目立ちたがり屋の政治家には有権者にアピール出来るよう、演説させ、有権者と一緒に集合写真も撮る。
政治家達は予定どおりアポロ計画賛成に回ってくれる。
何百キロも離れた場所の政治家を訪問した場面も面白かった。
ケリーは妻の出身地訛りで発音し、出身地まで変えて同郷をのよしみを装う。当の政治家が宗教的なことに重きを置いてると知るや、聖書の一節まで掲げて好感を得る。さすがケリー、きっと実は無神論者かもしれないと思った
コールまでなんか政治家が気に入るような神妙なことを言って政治家のご機嫌をとる。口が上手くなったのはケリーの影響か?
2人の訪問の甲斐あって、予算に賛成してくれた。
それから、ニセ月面着陸映像のために、着陸船や資料をバンバン写真に撮るところが笑えた。機密なので本来は写真も撮れないのだが、ケリーが、なんか「月面着陸までの記録」みたいな記録書誌を作るらしく、それの資料として載せるから特例としてOKをもらったみたいだ。
コールは浮かない顔だが、コールの同僚の責任者が記録誌の序文を任されたのが嬉しくて、ノリノリのイケイケである。さすがヤリ手のケリー。もしかしたら書誌を作ることはでっち上げで、ホントは作らないかも。
もう1つ気になったのが結末。大方の予想を裏切って、実はフェイク映像が全世界に放映されてたなんて結末も少し期待した。エンドロール後のオマケ映像でもしやと思って最後まで見たがなかった。そこまで変に凝ってなくて気持ちよく映画館をあとに出来たから、本編どおりが1番良かったと思う。
あと恋ばなパートについて。ラブストーリーって出会い方と、その時の会話が重要だと思うが、今回はなかなか宜しかったのではなかろうか。
現実的には今回の物語に恋愛は要らないけど、映画で美女と美男を使っといて何もないなんて有り得ん。
「(コールが)ウソをついた」「最近習得した技術だ」
久しぶりに公開初日の作品を劇場で鑑賞。
TOHOシネマズ日比谷のDolby-Atmosで「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を。
ソ連との宇宙開発競争で遅れをとっていたアメリカはNASAを創設し、有人宇宙飛行計画のマーキュリー計画を立ち上げた。そこで選ばれた7人の宇宙飛行士たちの物語はフィリップ・カウフマン監督の傑作「ライトスタッフ」に描かれた。
1961年5月にJFケネディ大統領が1960年代中に人間を月に到達させると声明し、NASAは人間を月に送り、安全に帰還させる事を目的にアポロ計画が実施される。
しかし、アポロ1号は発射台の予行演習時に火災が発生し3人の宇宙飛行士が焼死、その内の一人はマーキュリー計画で地球を周回したガス・グリソムであった。
アポロ8号で人類が初めて月の周回に成功したのは私が中学3年の時だった。
そして映画は1969年のお話。
打上責任者のコール(チャニング・テイタム)はアポロ1号の事故は自分のチェックミスのせいだと思っている。彼は1号の3人の宇宙飛行士の碑の花壇をこまめに手入れしている。
ニクソン大統領側近のモー(ウディ・ハレルソン)は、月面着陸で国民の関心を引くためにやり手のPRマーケティングのプロ、ケリーをNASAに雇用させる。ケリーは、宇宙飛行士を使って、食べる物、着る物(下着!)、OMEGAの時計までタイアップを取る。
実直なコールは、そんなケリーのやり方を心良く思わないが、ベトナム戦争の最中で予算が削られれば月面着陸が出来なくなるかも知れないのだ。アポロ計画に反対の議員も説得しなければならない。コールは、ケリーを朝鮮戦争の時の愛機P51Dに同乗させ800km先の議員の説得に向かう(このP51Dは単座を複座に改良したもので「トップガン マーベリック」でトム・クルーズがJ・コネリーを乗せていたのと同型である。「ライトスタッフ」でサム・シェパード演じるイェッガーが乗っていたF104も駐機していた)。コールとケリーの努力で反対派の議員は賛成に転じる。
「これで帰りの切符が買える」ってオイオイ。月面着陸を成功させると言う目的を果たすためケリーとコールは意気投合して行く。「ムーンリバー」と「ラブ・サムバディ」のかかるタイミングが良いね。
国民の、世界の注目を集めるために月面着陸を生中継しようとする。
コール「月着陸船に乗せるような過酷な条件に耐えるカメラは無い」
モー「あるんだな、これが」開発中のTVカメラを入手していた。
しかし、モーはいざと言う時のためにコールには内緒でフェイクの画像を用意する。ケリーの知り合いの監督を使うが融通が利かない。ケリー「キューブリックにしとけば良かった」(キューブリックが「2001年宇宙の旅」を発表したのは1968年)。
上部の決定と言う事で、モーからたとえ成功しても中継はフェイク画像を流すと聞かされ、良心の呵責に耐えかねたケリーはコールに中継のフェイク画像の件を話す。
フェイク画像を流せるようにしたカメラを直さなければ。部品が足りない。ケリーは電気店に行きSONYのトリニトロンカラーテレビを入手し、コールの部下がその部品でカメラを直す。アポロ11号の打上は既にカウントダウンに入っている。間に合ったのか。「時間がなくて動作確認出来ていません」
打上、月面着陸に成功し中継が始まる。
果たして送信された月面着陸の画像は本物か、フェイクか?ケリーとコールの恋の行方は?
製作にも名を連ねるスカーレット・ヨハンソンがスタイル抜群のボディに60年代のカラフルな原色ファッションを身にまとってエンジン全開である。ハマり役。
月面着陸の映像がモノクロなのは、カラーカメラだと重量が数倍になるのと当時の技術だとカラー画像の伝送が大変だったようだ。
当時の技術で月面着陸を果たして無事に地球に帰還すると言う事がどれだけ困難を極める事だったのだろうか。
事実を生かしつつ虚構を盛り込む。こういうの大好きで、個人的には大変楽しめたからNASAへのリスペクト込みで☆4.5を献上します。
あ、猫にエサはやらないでください。
おまけ:月面着陸のNHKの瞬間最高視聴率は68.3%だったそうだ。私もそのうちの一人。
(関係無いけど)昔の旭化成の化学調味料ミタスの容器が(アポロ計画の前の)ジェミニ宇宙船の形だったのを知っているのは70ジジイの私位か?
月は出ているか?
アポロ計画
冷戦下の1957年にスプートニクの
打ち上げに成功したソ連に
宇宙開発を先んじられたアメリカは
1960年代に人類を月へ送り出す
計画で大逆転を狙った計画
1969年にアポロ11号が月に降りたち
その計画は成功とともに
「一人の人間の小さな一歩だが
人類にとって大きな飛躍である」
人類史における
科学の進歩における偉業となった
今年でちょうど55周年である
たびたび映画になるこのテーマ
最近だとアポロ11号の船長
ニール・アームストロングを
主人公にしたディミアン・チャゼル
監督の「ファースト・マン」
もあった(これもいい映画)
自分も宇宙開発ものの
映画は大好きでロン・ハワード監督
「アポロ13」のED聞いただけで
条件反射で号泣できるくらい
今作はその中でも
計画の「広報」という部分から
長年言われてきたある種の「陰謀論」
を題材に取り扱ったがどうだったか
大変面白かった
最初は陰謀論寄りのアポロ計画を
小ばかにするような話なのかなぁとすら
思ったが全然そんなことはなく
「もう絶対に失敗できない」という
様々な人々の気持ちと思えば
本当に偉業を成し遂げたんだなと
改めて思わされるものでした
1960年代のアメリカは
天へ向かって宇宙開発も行っては
いたものの地上ではベトナム戦争も
やっており世論は揺れている中
アポロ計画も失敗の連続
アポロ1号では配線のトラブルから
訓練中に宇宙船内で火災が発生
3名の宇宙飛行士が亡くなる
悲劇もあった
自身の身体面の問題で
宇宙飛行士になれなかった
コール・デイヴィスは
これまでの犠牲に報いるべく
黒猫を不吉だと近寄らせない
ようにするほど縁起を担ぎ
アポロ計画の実行に心血を
注いでいたがそこへ
呼ばれたのが
殆ど詐欺のようなきわどい
やり口の広告屋で知られた
ケリー・ジョーンズ
戦況の悪いベトナム戦争などで
世論が批判的になっている
アポロ計画に理解を得るため
広報を改革してほしいと
政府筋の怪しいおっさん
モーから依頼されます
ケリーは張り切って
役者を使った
プロモーション映像を作る
など刷新しコールらNASA職員は
戸惑いますがそういう形で
予算が出てくるのも事実
アポロ計画は進み
10号で目処が立ったので
ついに11号で月面に向かいます
ケリーも喜んでいたところ
モーに呼ばれ
なんでも月面着陸の「映像」を
別撮りしてほしい
テレビ中継の際に実際の音声に
合わせて流す奴を作れと
指示してきます
要は月面着陸が失敗した時の
ための布石ですが
これが長年言われてきた
「アポロは月に行ってない」
「カメラアングルが不自然」
「国旗が不自然」
「地上でスタジオで撮影した」
などの都市伝説というわけ
ケリーは用意された
超巨大なハンガー内で
セットを作り月面に降り立った際の
生中継準備をしています
こういう事をこっそりやっていた
ケリーにコールは俺たちが
月に行けても行けなくても
関係ないのかと当然怒ります
ただ計画の成功へ向かって
犠牲者に花を手向けつつ
真っすぐに向かうコールに
ケリーも次第に惹かれていきます
そしてアポロ11号は月へ旅立ち
いよいよ全世界が注目する月面着陸
アームストロングの神業で
宇宙船イーグルは見事着陸
セットの宇宙船から役者が降りて
月面に足を付けた瞬間・・
そのセットの中にあの冒頭の
黒猫が走りこんできて現場は大混乱!
モーは真っ青になりますが
全米の生中継に写っていたのは・・
最初っから「本物」の方の映像でした!
ケリーはコールらの計画が
成功するのを信じたというわけです
いいオチじゃないですか
ちなみにアポロ11号が月面に
降り立った前年に作中でも名が出た
スタンリー・キューブリック監督の
「2001年宇宙の旅」が公開されており
その映像美に圧倒された関係で
陰謀論も盛り上がったのかもしれませんね
最後まで横切る
クロネコちゃんは、誰も捕まえられないんですね〜
着陸船のカメラシステム、修理のためにバラしたTVはやっぱりSONYでした!
むかしソニーが買収した映画スタジオのコロンビアは100周年で、
最初にその変遷を見せてくれる女神さんたちが登場、歴史というかハリウッドの時代の
うつりかわりにまで一瞬心を馳せてしまいました。
ケリーがプレゼン相手のフォードの荒馬も出てくるんですが、戦闘機のMustangも
とってもロマンチックなシーンで使われています。
ハッピーエンドと相まって
題材が60年代、むかしの話ですから当たり前かもしれませんが、懐かしい感じが
とてもしました。
映画を観るのが好きになったのはポリコレとかそんなのがない頃のハリウッド製のものが
大好きだからです。
そんなむかしの映画の一つにまた出会えた気がして、初めて観たのに懐かしさにしびれっぱなし。
音響効果はもちろんですが、楽曲のセレクトも楽しめます。
音がいい館で観るのを強くお勧めしちゃいます。
IMAXでみたかった!
予告編に騙された(いい意味で)
映画館で流れる予告をさらっとみると、主人公ケリーとNASAの正義との
対立みたいな展開で、陰謀暴露などの社会風刺ドキュメンタリーかと思ったけど、
実際のところは笑える要素が多いラブコメテイストであった。
そして、このフェイクを主導していた黒幕に、最後に一泡吹かせるのが、
不吉を呼び込むといわれていた、まさかのあいつだったとは。
その伏線回収のために前半のあのシーンがあったのね、と後で納得。
このフェイクの話は昔からよく噂、話題になる話であり、
そこに一石を投じる意図もあったのかもしれないけど、
それはちょっと弱めで、単純に面白い作品だった。
【アメリカの威信を懸けた月面着陸ミッションを真実VS”捏造”方法で行う男女の姿が可笑しくて、少し沁みるマサカノラブコメ作品。今作は、当時の先人たちの宇宙への想いが詰まった作品でもある。】
■旧ソ連に宇宙競争で後れを取る中、ケネディ大統領が1961年に”今後、10年以内に人間を月に着陸させ、安全に帰還させる。”と演説する。
だが、アポロ計画は、アポロ1号の悲劇から始まり、目的はナカナカ遂行されず、国民の関心も薄れていった・・。
◆感想
・NASAで、アポロ11号の発射責任者を務めるコール(チャニング・テイタム)は、朝鮮戦争時、優秀な飛行士だったにもかかわらず心臓の欠陥により、宇宙飛行士にはなれないがNASAで必死に働いている。だが、彼はアポロ1号の悲劇の責任は自分のチェック不足の所為と考え、犠牲になった宇宙飛行士たちを偲ぶ像の前の花壇の手入れを欠かさない。
コールの生真面目だが、月到達への想いが伝わって来るシーンである。
・一方、政府のトップの配下の男モー(ウディ・ハレルソン)は、遣りてのPRのエキスパートであるケリー(スカーレット・ヨハンソン)を雇い、アポロ計画のイメージアップを図り、予算獲得を様々な手段で実行し、果ては万が一の時の為に、アポロ11号の乗務員たちが月面着陸し、月を歩く映像を作る事を指示するのである。
ー この辺りのモーとケリーとコールの遣り取りが、可笑しい。
政府のトップとは勿論、後にウォーターゲート事件で現職大統領としては唯一逮捕されたニクソン大統領であり、この映画では、ニクソン大統領を暗喩的に弄っているのである。アメリカ人達の笑い声が聞こえて来るようである。-
・コールは必死に月面着陸を成功させようとし、ケリーは万が一の時のために月面着陸の映像を作るのである。クスクス可笑しい。
だが、二人の目的は手段は違えど同じであり、コールは予算獲得のためアポロ計画に懐疑的な有力者に合わせるために、ケリーをプロペラ機で800キロ離れた土地まで送ったりしているうちに、お互いに惹かれて行くんだよね。
そして、ケリーがコールに幼かった頃から苦労して来た事を語るシーンも良かったな。故に彼女のPRのスキルが磨かれたんだよね。
■一番可笑しかったのは、モーが見守る中、セットの月面着陸シーンをワイヤーで繋がれた宇宙飛行士たちが演じている姿と、本当の月面着陸シーンとが分割されて映されるシーンだったな。
セットの中に黒猫が入り込んだドタバタシーンは序盤から黒猫が頻繁に描かれていた事から予測していたけれど可笑しかったな。
そして、モーがTVの真実と"捏造"の二画面を見ながら”どちらが本当だ!!”と叫ぶ姿と、見事に月面に足跡を残したアームストロング船長の言葉が沁みるし、飛び上がって喜ぶNASAの職員たちの姿も良い。
だが、コールは冷静に”未だ、半分だ。”と皆に言い、気を引き締めるのである。
その後、アポロ11号は無事に着陸するんだよね。
<そして、ケリーとコールは夜、二人きりで月を見ながらキスをして、コールはケリーに”本当の名は何だい?”と聞くと、ケリーはニッコリ笑って”ウィニー”と答えるのである。
今作は、アポロ11号の月面着陸を描きながら、当時の時代背景を巧みに取り込みつつ苦い過去を持つNASA職員とPRのエキスパートの男女の恋を描いたマサカノラブコメディであり、当時の先人たちの宇宙への想いが詰まった作品なのである。>
機密動画。
1960年~1970年代ロッケト打ち上げに成功してるソ連に負けてられないと、アポロ11号の打ち上げは成功であろうと失敗であろうと成功のフェイク動画を国民に流そうとNASAへ話を持ち掛けるアメリカ政府関係者とその話を任されたケリーの話。
とあるBARにて出会ったPR担当のプロ(女性ケリー)と、NASA発射責任者コール、「黒猫は不吉」をワードに、NASAにて再会したケリーとコール、アポロ11号の発射と国の見栄をユーモラスに描く。
本作観ての感想は正直ストーリーに引き込まれなかった、ただこの手の作品を好きな人、当時を知ってる方は熱いのかな?
本作ロッケト話だけあってケリー役の彼女の胸、いやっパイパイが見事なロッケト型、それでもっていい尻&腰のくびれ、これまた顔もキレイときたもんだから観れた上映時間130分。
発射責任者コールのロッケトはロッケト打ち上げよりも速く打ち上がってたと思う。
そして本作を観てケリーのロッケト、いやっもとい!パイパイばかりが気になり観てしまった男性陣は多っかたと思う。序盤から終盤まで数回出てきた黒猫ちゃん「黒猫は不吉」のワードがラスト効いてましたね(笑)
基本的にはラブコメで、陰謀論に一石を投じる快作だと思う
2024.7.19 字幕 イオンシネマ久御山
2024年のアメリカ映画(132分、G)
アポロ11号打ち上げにまつわるエピソードに着想を得た「フェイク動画撮影」の裏側を描いたラブロマンス映画
監督はグレッグ・バーランディ
脚本はローズ・ギルロイ
原題の『Fly Me to the Moon』は「私を月に連れてって」という意味
物語の舞台は、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センター
冷戦、暗殺と暗いニュースが続くアメリカでは、宇宙計画においてもソ連に一歩先を行かれて焦っていた
実直に研究と実験を重ねるものの、アポロ1号の事故の余波は消えておらず、この流れを変える必要があった
そこで政府高官は、モー・バッカス(ウッディ・ハレルソン)を派遣し、PR担当のプロ・ケリー(スカーレット・ヨハンソン)にコンタクトを取る
ケリーは助手のルビー(アンナ・ガルシア)とともにケネディ宇宙センターに出向き、NASAのアポロ計画のイメージ刷新を行う事になった
プロジェクトはフライトディレクターのコール・デイヴィス(チャニング・テイタム)が指揮を取り、同僚のヘンリー(レイ・ロマノ)、主任技師のスチュ(ドナルド・エリース・ワトキンス)、スチュの助手ドン(ノア・ロビンズ)などが業務にあたっていた
ケリーは多忙なコールとヘンリーのそっくりさんを用意してインタビューを捏造したり、企業や放送局との連携を取って、タイアップを実現し、資金調達をしていく
コールはケリーのやり方には感心していないものの、結果を出しているので反対もできない
そんな折、モーはケリーにある極秘ミッションを言い渡すのである
映画は、散々言われてきた「月面着陸映像はフェイク」という陰謀論を利用した作品になっていて、実際に行われたかどうかわからない「フェイク映像制作」というものが行われていく
月面着陸船に載せたライブ映像と同じものを作成して、成功の是非に関わらずフェイクを流させようとするモーだったが、ケリーはそれが許せずに本物を流すように細工を施す
だが、実際に流れている映像がどっちなのかわからないまま事は進み、フェイク映像撮影現場で事件が起きてしまうのである
本作をカテゴリー分けするならば、SFではなくラブコメで、若干スリラーが混じっているような感じになっている
ダイナーでの初対面からイケメン全開で、要所要所で接近する様子も描かれていく
さらに、ケリーの中でコールへの想いが大きくなっていって、それに心を痛めるシーンなども登場する
ラストの締め方もラブコメそのもので、そう言った目線で観ていくと満足できる作品なのではないだろうか
いずれにせよ、大胆にもフェイク映像を実は作ってました〜となる流れは秀逸で、そっちが失敗していたというオチもすごいと思う
お蔵入りした理由もごもっともという感じで、視聴者はたった一人というのも面白い
モーが「Fly Me to the Moon」を歌って去っていくのだが、この後に流れるのはボビー・ウォーマックのバージョンのようで、そのあたりのこだわりも面白いなあと感じた
「カプリコン1」とは方向性が全く違ってた。
冒頭から「また猫が潜り込んでる!」とか「猫は縁起が悪いんだよ!」と騒いでいたのが、まさかラストの伏線とは😅
全般的にほのぼのとした流れで、多少は物騒な発言も出てくるけど、サスペンス的な感じはほぼ無かった。
全体的に面白かったのにはけっこう意外だったなぁ。
まあ、ネタ的には「カプリコン1」と被ってるけど、その扱い方がぜんぜん違って、「うーんなるほど〜」と思わされたのも大きいかな。
全58件中、41~58件目を表示