フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンのレビュー・感想・評価
全324件中、61~80件目を表示
映画の中でなら、月にだって行ける
その昔、まことしやかに語られていた陰謀論というか都市伝説。
"アームストロングは月に行っていない。あれはハリウッドが造った偽映像で監督はS・キューブリックだ"
なんて噂話を元ネタにそのハリウッドはこんなに素晴らしいロマンチックコメディを造った。
主演のスカーレット・ヨハンソンは美し過ぎて最早普通の役は似合わない。本作でもその美貌を武器にした詐欺まがいの広告屋を魅力たっぷりに演じている。
客はアタシを観に来てんのよとばかりに次々変わる60年代ファッション。服装に合わせて変わるブロンドヘア。男だったら誰もが騙されるコケティッシュな微笑み。
これでもかと魅力全開です。
もう一人の主人公、カードを"マジック"みたいに使うチャニング・テイタム(字幕版はこのシャレをスルーしやがった。バカタレ)は自分がどう見られているのか解っているので冒頭から笑わせてくれます。
筋肉自慢の大男がハンサムで演技も上手ければ、そりゃもう無敵ってもんですよ。
壮大な陰謀論を逆手に取りロマコメに仕上げるという荒業をやってのけた脚本のローズ・ギルロイさんは、あのレネ・ルッソの娘らしい。どうも探しても関連作品が見当たらないので、これが脚本家メジャーデビュー作品と思われます。凄い才能だ。
そして監督のグレッグ・ハンバーランティ氏はデップーにこれでもかとイジり倒されたあの「グリーン・ランタン」の製作脚本を担当していたというから驚きだ。
ハリウッドは意外とセカンドチャンスに寛容なのかも。
クライマックス、人類を月に立たせるという壮大なミッションの裏でもう1つの重大なミッションに挑む主人公達。
胸熱でシリアスな展開になりそうな物だが、コメディ作品のスタンスを頑なに守るかの様に差し込まれる笑いどころは見事と言うしかありません。
汚名返上に「デッドプール4」の監督していただくのは、どうでしょう?
鑑賞中、映画ってこうだよなぁ。これでいいんだよなぁ。
なんて思えた素敵で素晴らしい、映画的満足度の非常に高い傑作。ウッディ・ハレルソンが出ているので間違い無い。
"けっ、今どき白人の美男美女のロマコメかよ"
なんて声も有りそうな気もするが、映画を映画として純粋な気持ちで楽しめるなら、素敵な時間を過ごせる事を保証します。
オススメ。
トータルで、イヤな部分がひとつもない
人類初の月面着陸に関するあの噂を、とても上手に盛り込んだ
笑いあり感動ありの、とっても良くできたストーリーだと思いました!!
黒猫ちゃんとか、パトカーに誘導させるくだりとか、
無理なく繋がっているし、脚本が素晴らしい。
それぞれのキャラクターも魅力的だし、
モーの神出鬼没具合も、
怪しいのにコミカルで、去って行くとき、宇宙人?!って思っちゃった 笑
コール役のチャニング・テイタムは、あの時代の人にしか見えないし、
あと初見で、ケリーに、“こんな美人初めてみた~”的なセリフは、こそばゆいけど、
あんなん言われたら、くさいんだけど、女子的には、惚れてまうやろ~!ですわ。
あれは、嘘をつけないキャラってことですよね!!
スカーレット・ヨハンソンは、言うこと無し!
ハスキーな声が、本当にセクシーで大好き!
古き良きアメリカな感じのオールディーズな曲も衣裳もステキでしたし、
トータルで、イヤな部分がひとつもない解りやすくて素直に楽しめる作品でした。
カプリコン1とは似て非なる良作
戦争、暗殺、人種差別、陰謀等
当時のアメリカの闇を映す作品も好きですが
本作は、音楽、ファッション、車、カフェ、友情と恋ラストは家族愛まで憧れのアメリカがいっぱい!
「正直者がバカを見ない」「正義は勝つ」「逆転満塁ホームラン」という痛快なアメリカ映画はやっぱり最高!
ラブ・サムバディ♪のシーンを境にスカーレットヨハンソンと共に映画の雰囲気が変わりクライマックスまで
スクリーンに釘付け⤴︎
予想外の涙腺崩壊⤴︎
こんな作品を撮るグレッグ・バーランティって何者だ!
今後要チェックです。
期待はずれ 単なるロマコメ
印象に残るのは、これ見よがしに映る「SONY」のテレビ受像機だろう。
制作こそ、アップルだが配給元は旧コロンビア=現ソニー・ピクチャーズなんだもんな。
1960年代末に米国市場でいかにメード・イン・ジャパンのソニーのテレビが普及していたのか、というのに感心した。
映画の感想より、そっちのほうに気持ちが行っちゃったよ。
アポロ9号の月面着陸はでっち上げ、作り物だ…という「都市伝説」にひっかけ、月への旅立ちをめぐるあれこれを、ロマンスを絡めて描いている。
月面ではなく、火星を舞台にした1970年代の映画「カプリコン1」(テレビで見たかも)を思い起こさせる内容だが、こちらは内容的に軽く、浅く、見ていてハラハラドキドキみたいな感じはない。
ただ、スクリーンに映し出される今から55年も前のアメリカが、すばらしく豊かで進んだ国だった、というのは改めて感じさせられた。
当時のわが日本は東京五輪こそ成功させたが、大阪万博の前年。高度経済成長期にあったとはいえ、あの敗戦から20数年しかたっていない、まだまだ貧しい、社会インフラも先進国とはいえない状態だったのである。
この映画で描かれるアメリカの姿から豊かなアメリカについて考えさせてくれた点では興味深い映画だとは思った。
しかし、それを除けば物語としても、仕掛けの面でも浅く、食い足りない。
こちらの映画.comの記事が「次のアカデミー賞有力候補作が、早くも攻め込んで来ているぞ!」などと囃しているが、まったくそんなレベルにはない。大ウソだよ。
金払うまでもない、わざわざ映画館まで行く必要もない。
ただ、そういう感想も実際に見て初めて分かることではあるんだけどね。
天才PRの話ならもう少し映画のPR頑張って欲しい秀作!
こんなコメディ映画が出るところがアメリカの奥深さなのかも
アポロ計画でアメリカは1969年から1972年までの4年間に6回/12人の月面着陸に成功🇺🇸でも、それから52年間、有人月面探査は行われてません🤔
う〜む月面着陸はFakeだったのか。
こんなコメディ映画が出るところが、アメリカの奥深さなのかも🗽
偽物みたいな本物の月 🌖
アポロ11号打ち上げのPR担当として雇われたケリーを、スカーレット・ヨハンソンが軽やかに演じる。スカーレット・ヨハンソンの魅力が炸裂。ずっと見ていたい。
アポロ11号の発射責任者コールを、チャニング・テイタムが演じる。オードリーの春日のような髪型がレトロ。
コールが操縦桿を握る飛行機で、ケリーを乗せ夜間飛行。それは恋に落ちるでしょ。
映画監督ランス( ジム・ラッシュ )が、月面歩行の本気の演技指導をするシーンが笑いを誘う。
ー イーグルは舞い降りた
ー 最大の嘘は自分に
映画館での鑑賞
黒猫の演技×縁起
冒頭からビジュアルや編集がとても凝っていて、目を楽しませてくれました。ストーリーも盤石な感じで、とても手堅い仕上がり。とはいえ、あまりにも定石通りだと既視感を覚えて退屈!ってことが個人的にはよくあるのですが、今作は緊張感が途切れることなく、ワクワク感がずっと楽しめました。これまでにも多くの映画の題材になってきたアポロ計画の舞台裏を従来とは少し違った視点で描いていること、そして、主人公の二人をスカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムという華のある俳優が魅力的に演じていることが成功の理由かなという気がしました。科学の最先端に身を置くコール(チャニング・テイタム)が黒猫の縁起を担いでるところも可笑しかったし、単なる小ネタじゃない見せ場もあってよかったです。見終えたときの充実感が心地よかったです。
黒猫注意
人類初の月面着陸をしたアポロ11号を軸に、NASA発射責任者の男と、米国の裏幕側としてPR活動に専心する女の話。
米国の月面着陸は陰謀論だ! とする話を
逆手にとったエンタメラブストーリーに小気味よく仕立てられている。
黒猫ちゃんの使いどころもセオリー的ですが良かった。
どこまでがフィクションでノンフィクションなのか、あまり知識が無い私にはわかりませんでしたけども。
管制室(?)の巨大なモニターが見た感じではほぼ平面でしたけども、当時に既にあのような巨大で平面なものがあったのかな?と少し気になりました。
月面探査について少し調べたら、今年2024年の年明けに日本のJAXAの(有人機ではありませんが)小型月着陸実証機SLIMが着陸していたのですね。知らなかった!
信じなくても真実は真実 信じてもウソはウソ
アポロ計画のアナザーストーリー
「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」
その一歩はフェイクだった?
そんなユーモアなテーマ設定から1960年代のおしゃれなアイテムや音楽、コメディちっくな会話、アメリカンドリーム、ロマンス、二次情報への皮肉etc...
渋滞しそうでうまく流れる感じが気持ちいい快作
特に誠実なコール(チャニング・テイタムさん)と彼を振り回すケリー(スカーレット・ヨハンソンさん)の構図が楽しく、内容にしては上映時間が長めなのに2人の掛け合いが短く感じさせてくれました💯
変な放題にならなくて良かったと最後思った
アポロの打ち上げ時にアメリカ国民皆が顔を上げて見ていた
偉業を夢見て
当時のアメリカの政治経済背景を予習すると更に楽しめるかもですね!
ありがとうございました
宇宙開発の話が好きで、それだけで高い点数をつけてしまうのはご容赦く...
宇宙開発の話が好きで、それだけで高い点数をつけてしまうのはご容赦ください。
巨大なロケットエンジンが工場内を移動している映像だけでご飯3杯いけます。映画館の大きなスクリーンで見るのにふさわしかったです。
ストーリーは陰謀論者もそうでない人も両方楽しめる設計になっております。余談ですが、陰謀論者の人と話すと、彼らの多くが月に行った(とされる)のは1回だけだと思っていて、アポロ17号まであったんだよと教えてあげるとびっくりされます。こっちがびっくりです。「アポロ13」は何だと思ってたんだろう。
スカーレット・ヨハンソンさんの出演作はいくつか見ましたが、どれも物憂げで気だるい女性の役ばかりで、こんなに活き活きとしている役を見たのは初めてでした。スカヨハ最高傑作だと思います。もしかしたらオスカーも取るかもしれません。
制作会社がAppleスタジオだそうで、映画の最後に「この映画は全部iPhoneで撮影しました」とテロップが出てきたらびっくりだなと思ったけど、さすがにそんなことはありませんでした。
月面着陸の裏側
未だに論議されているフェイク説
1960年代のアメリカ。アポロ計画に真剣に取り組む人と、PR活動に全力を注ぐ人と、失敗を恐れ要らんコトをしてしまう人とが織りなす人間ドラマです。見応え有り。
この作品の紹介を読んでいたら、昔無料招待券をもらって
観に行った作品のことを思い出しました。
「カプリコン・ワン」(1977)
コンセプトが似ているような違ってるような。うーん・-・;
とても気になってしまったので鑑賞です。
(” カプリコン・ワン ” は有人火星探査のお話です)
さあ鑑賞開始。
アポロ計画の真っ只中だった1960年代のアメリカ。
宇宙開発競争で、ソ連に遅れをとった米国の威信にかけて
どの国よりも先に「月」に人類を送り出す。
幾度かの失敗が続き、アポロ計画への国民の関心が薄れつつ
ある中、NASA(アメリカ航空宇宙局)に一人の女性が
送り込まれます。
彼女の名はケリー(スカーレット・ヨハンセン)。
色々な大企業のPR活動に携わってきた女性。
その実力を知る政府の要人が彼女に目をつけ、アポロ計画の
ことを国民にアピールするために抜擢したのだ。
ケリーがやってくる事を知らされておらず寝耳に水のNASA。
NASAの発射責任者がコール(チャニング・テイタム)
アポロ計画には1号の時から参画していた。そして堅物。・-・;
アポロ計画に携わることになった二人なのだが
どうやって宇宙開発をアピールするか が大事なケリー。
どうやってアポロ計画を成功に導くか が大事なコール。
当人たちの性格が正反対なら、仕事の方向性も正反対。
色々なところで衝突も発生するのですが、どちらかというと
ケリーのペースに巻き込まれながら計画が進んで行きます。
アポロ計画の予算確保のためにケリーが立てた企画。
#腕時計のメーカーとのタイアップ(オメガから費用ゲット)
#計画に消極的な議員へのアピール(議会での予算承認へ前進)
# 宇宙から見た地球の映像を流す(タイアップしていたか忘却…)
#TV番組へのコールの出演(…これはTV局に嵌められたかも)
コールは、ケリーが打つ手が的確で効果的な事を知り
ケリーは、コールの計画に取り組む熱意と過去を知り
互いに認め合い信頼して、計画もPR活動も進むのですが…
アポロ計画とPR活動に割り込んでくる政府要人のモー。
大統領直属部門の人物らしいのだが、正体不明。名前も偽名か?
重要なポイントで「上の意志」を伝えてきます。
” アポロ宇宙船にカメラを搭載し、月の映像を放送する ”
この話が出た際に、コールたちスタッフは不可能と一蹴するが…
# 宇宙で使えるカメラが無い ⇒ 軍事機密のカメラを準備 あら
# 7㎏ものカメラは搭載不可 ⇒ 大統領が望んでいると熱弁 あらら
ネジ一本の軽量化にも神経を使ってているのに… (同情)
伝家の宝刀(=大統領の希望)の効目は抜群だ。うーん。
そしてある日、モーが言い出す。
” 月面での映像を、地上ロケで再現する ”
フェイクの映像を撮影できる環境を準備し、万が一の事態に備える
というのだ。「万が一」とは、月面着陸の失敗のことを指す。
これを聞いたケリー。悩む。
着任直後ならいざ知らず、今となってはアポロ計画に取り組む
スタッフの想いを知ってしまっている。特にコールの熱意を。
” コールには絶対に知らせる訳にいかない ”
こうして、
実際に宇宙飛行士を月まで運ぶ、当初からのアポロ計画と
失敗に備えて地上で月面映像を再現するアルテミス計画が
並行しながら進んでいき、そして打ち上げ当日へと…
◇
と、このような感じのストーリーが進行しますが
思ったより遥かにしっかりとした人間ドラマでした。・_・ビックリ
NASA内部を再現した、発射基地やサターンⅤ型ロケットの
映像、そしてロケット打ち上げシーンは迫力満点。 @∪@;
とても壮大なスケール感のお話で、面白かったです。
上映時間があっと言う間。満足しました。・_・v
◇あれこれ
■黒ネコ
NASAの敷地内に出没する黒いネコ。
アルテミス計画に黒ネコとくれば。名前はルナ。(…違うかも)
最後の場面ではニセ映像のセット付近をウロチョロ。
政府のフェイク関係者を大慌てさせてました。
うさぎがいたら、月に代わってお仕置きされそう。-∨-
(月のセットは一帯一面の砂場。大きな猫トイレです♪)
■アポロ計画の歴史(ダイジェスト)
1号 発射台上での試験中指令船に火災。乗員3名死亡。(涙)
2号 1号の事故をうけ計画中止 (…らしいです)
3号 同じく中止
8号 月の周回軌道からの「地球の出」を撮影(作中登場の写真)
11号 この作品で打ち上げられたのが、この11号。 月面に第一歩。
13号 打ち上げから2日後に酸素タンク爆発。きゃー。月面着陸断念。
NASAの総力をあげて地球帰還の最短軌道を計算。
何とか無事に乗員の帰還に成功。ほっ。
※↑日本の「はやぶさ」帰還プロジェクトみたいな感じだったの
でしょうか。どちらも無事帰還できて良かった。
■アポロチョコ(明治製菓♪)
そんな名前のチョコあったなぁ と遠い目モードで調べてみたら、今も
流通している商品みたいでした。・_・;
発売開始が1969念8月7日とか。
アポロ11号が月面に降り立った次の月が発売日なのですが、
商品の登録(商標?)はこのチョコが早いのだそうです。へぇ。
(明治製菓の公式サイトより)
チョコの形の三角形は、地球に大気圏突入する宇宙船のカプセルの
カタチがモチーフだそうです。そして、その三角形を作る機械から
もっと別の形がつくれないかと工夫の末に誕生したのが
「きのこの山」なのだそうです。そうだったのか。
明治製菓のサイト、見ていると楽しくなりました ・∇・
◇最後に
タイトルの「フライ・ミー」の「ミー」。
これが誰のことを指すのかとか意味があるのか、あれこれ考えました。
アポロ11号の乗組員?
アポロ1号の犠牲者?
アポロ計画の関係者全員?
どれもありそうで、けれども何かしっくりとこない気も…。
という訳で、改めて検索かけてみて分かりました。・_・
1954年、Bart Howard(バート・ハワード)が書いた曲で
1964年、フランクシナトラがカバー。
1969年、アポロ11号に持ち込まれ「宇宙で最初に流れた曲」になった。
やはり、ちゃんと意味のあるタイトルだったようです。
※ 邦題は ” 私をツキーに連れてって ” がいいかも
などと思っていたコトは内緒です。@∇@
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
全324件中、61~80件目を表示