フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンのレビュー・感想・評価
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60年代モードの女性はとても素敵、で、女は自由には働けなかった時代
スカーレット・ヨハンソンの60年代ファッションに目が奪われた。全てが美しかった。それを完璧に着こなすヨハンソン、バストもウエストもヒップもフェイクだと睨んだ。そうしないとあのぴったりしたワンピースもパンツも映えないのだ👗それに痩せぎすの女はアメリカでも日本でもあんまり居なかった時代だと思う。やたらでかいザ・アメリカのカラフルな車もワクワクさせてくれた。
実はあれは・・・は聞いたことがある。世界中で昔から囁かれているんだろう。それを逆手にとって、NASAの支援を得て作られた映画だけれど、アメリカ万歳にしない寸止めがよかった。ケリー(ヨハンソン)の子ども時代、コール(チャニング・テイタム)の痛みと優しさ、朝鮮戦争、当時もまだ続いていたベトナム戦争、ニクソン批判も忘れていない。
ダンスをしないチャニング・テイタムがやたら素敵で抑えた演技でよかった。ヨハンソンは演技もうまいし表情がいいし、マスカラ&つけ睫毛&リップがバッチリの仕事顔も仕事以外の顔もよかった。滑舌よくテンポの良さと頭のキレをただただ呆然と眺めるしかなかった。
音楽も映画タイトルもよかった。とにかくすごく笑えた。チャニングがほうき持っていたシーンでこの映画行ける!と思いました。NASAでほうき!
おまけ
この映画を見る前から頭の中をぐるぐる廻っていたのが「何用あって月世界へ」、食えない爺、故・山本夏彦の言葉。山本夏彦が編集人の雑誌『室内』を私は愛読していてインテリア、椅子の記事はもちろん、雑誌の趣旨と関係ないエッセイもあって面白くて好きだった。彼の写真コラムは週刊文春でなくて週刊新潮で連載ということでどんな考えの人かわかると思う。
波乱万丈人生の安部譲二の文才を認めて『室内』にエッセイ書かせたのは山本夏彦で、そのエッセイが『塀の中の懲りない面々』となる。そういう話を聞くと山本夏彦は憎めない、満月のような丸顔で笑顔の男。
真実は真実、嘘は嘘
予告は目にしませんでしたが、主演はスカーレット・ヨハンソンで内容もおもしろそうだったので、公開2日目に鑑賞してきました。夏休み初日ということで劇場は賑わっていましたが、本作にあてがわれたのは小スクリーン。中高年10人程度のやや寂しい客入りでしたが、なかなかおもしろい作品で楽しかったです。
ストーリーは、宇宙開発競争でソ連に遅れをとったアメリカが、巻き返しを図るため人類初の月面着陸を目指す「アポロ計画」を推し進めるが、失敗を重ね犠牲者を出すNASAに対して国民の関心は薄れ、計画存続が危ぶまれる中、その敏腕ぶりが大統領側近のモーの目にとまり、NASAのPR担当となったケリーが、発射責任者のコールと衝突しながらも、次々と斬新なイメージ戦略をしかけていくというもの。
月面着陸映像がフェイクだという噂は何度も聞いたことがありますが、それを映画化するという発想がおもしろいです。しかも、政府や関係機関の陰謀として描くのではなく、一人の女性の恋と生きざまと変容の物語としてストーリーを組み立てているところが素敵です。全身に嘘をまとった女が、誠実が服を着て歩いているような男に出会い、その人柄に触れてしだいに変容していく姿が鮮やかに描かれます。
終盤、一旦は逃げ出したケリーが、スケッチブックを手にして、NASAで働く多くの人々の信念に思いを巡らすシーンが沁みます。数えきれないスタッフが人生をかけて挑んだ真のプロジェクトを、決して嘘で穢してはいけないと思ったことでしょう。そこからケリーが仕掛ける逆転のシナリオがお見事です。
また、ケリーの隠された過去、バレる前に逃げるという信念、黒猫、無名監督、消火器、コールの愛機などの伏線を回収しながらテンポよく展開しているのも心地いいです。それでいてコメディというほど軽くなく、ドキュメントというほど重くなく、月着陸船イーグル号同様に絶妙なバランスでソフトランディングしているように感じます。
本作はNASAの全面協力を得ているということで、NASAの舞台裏やロケットの組み立てシーンなども見どころとなっています。中でも発射シーンは胸熱で、これだけで訳もなく泣けてきます。一方で、フェイク映像の撮影シーンも具体的に描かれており、当時の低画質なテレビなら絶対に見破られないだろうと思います。それだけに、まことしやかにフェイク映像制作を描く本作に、NASAが協力していることに懐の深さを感じます。
ラスト、ケリーとコールの間で交わされる会話。「みんなが信じなくても真実は真実。みんなが信じていても嘘は嘘。」 ケリーの変容とともに、二人の間にある真実の愛に心が温まる思いがします。と同時に、昨今ネットにあふれる無責任なフェイクニュースやフェイク動画を思い出し、実は本作はそんな風潮にも一石投じようとしているのではないかと感じます。いやはやなかなか奥深いです。
主演はスカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムで、水と油のような正反対の二人が互いに影響を受けながら惹かれあっていく感じがいいです。スカーレット・ヨハンソンの60年代ファッションも見どころの一つです。脇を固めるのは、ウッディ・ハレルソン、ジム・ラッシュ、レイ・ロマノら。
サテライト・モーテル
もうあのLIVE中継を見た人も随分人数が減ってしまったかもしれません
吹き替え版で観ると子供のころ観たアメリカン・コメディ・ドラマそのままで
スカーレット・ヨハンソンがルーシー・カーマイケルに見えたのは私だけではないはず
もうまさに60年代に吹き飛ばしてくれる見事な再現力の作品
モーテルの名前がWミーニングで秀逸
「黒猫が前を横切ると不吉」これも「梯子の下を通ると・・・」
と共に子供のころ観たアメリカ製ドラマやアニメの定番のセリフ
久々に聴いて何十年ぶりかに思い出しました
1969にタイムスリップ
アメリカっぽい映画だった
リアルかフェイクか・・・
アポロ計画の本当は月に行かなかったと言う話を聞いたことはあったが信じてはいませんでした
でももしかしたらと言うことで見に行きました本当にあってよかったです
鑑賞動機:あらすじ10割
フェイク映像だという与太話をネタにして、基本はコメディ調の作りでちょいちょい笑わせてもらった。
途中重めの部分もあるが、結末は見えているので安心安定ウェルメイドな作り。宇宙を目指す話にはちょっと甘めに。
汎用ノートパソコン1台と同機能の演算処理を満たすためには、体育館...
汎用ノートパソコン1台と同機能の演算処理を満たすためには、体育館サイズの電子機器群になってしまう時代の話。その時代に人は月に行って帰って来られたのに、現在は宇宙ステーションを行ったり来たりがせいぜい。この現実は時間を追うごとに「人類は月に行っていない」疑惑を濃くしていくことでしょう。遥か昔に「カプリコン1」という映画(こちらは火星疑惑)があって、同じ疑惑解明サスペンス映画かと観に行けば、ユーモア交じったラブストーリーな映画でした。
テーマは「ウソも方便」…かな?。ウソ=ケリー(スカーレット・ヨハンソン)、リアル=コール(チャニング・テイタム)になぞらえての物語は、出会った当初はぶつかり合うものの、やがて互いをサポートし、愛し合う流れ。「人生どっちかだけじゃなくて、どっちもあった方がうまく行く」であり、二人で飛行機に乗るシーンで「ウソもリアルも信じることが肝要」と温かく締めくくられた気がします。
私は「人類は月に行っていない」派ですが(笑)、あれからもう半世紀以上が過ぎました。NASAも協力したであろうこの映画を通して、米国は「あの時はウソついてごめんチャイ」と発信し始めている気がします。同時にウソで締めくくることとなったアポロ計画の犠牲者たちに深い哀悼と反省を示しています。そんなこんなで、もはや目くじら立てることもなく、我々は「ああ、もうどっちでもいいよ」と言ってあげる時期にきているのかもしれません。
当初の期待とは違いましたけど、ケリーもコールも魅力的で素敵な映画でした。一方でモー(ウディ・ハレルソン)の行動を裏読みし、本来なら予測される事象を想像しながら観ると、当時の闇も感じ取れるのではないかと思います。
テレビはSONY
1969年のアポロ11号の月面着陸を映じた画像が、実はフェイクだったのではないかという話は、昔から都市伝説のレベルでは聞いていましたが、そんな都市伝説を逆手にとって創られたのが本作でした。
当時ソビエトとの間で熾烈を極めた宇宙開発競争に勝利することを目指し、実際にアポロが月面に到達した場合でも、その様子を映画のセットで別撮りしたフェイク画像を全世界に流そうというのがアメリカ政府の方針。その方針に従って主人公のケリー(スカーレット・ヨハンソン)が中心となってNASAの基地内に月面を模したセットを作り、宇宙飛行士役や着陸用の宇宙船なども用意するというのがメインストーリーでした。そこに謎に満ちながらも非常に魅力的なケリーの生い立ちや、アポロ計画の責任者であるコール(チャニング・テイタム)とのラブストーリーを絡めるなど、見所満載でした。そしてアポロ11号の打ち上げや月面着陸、そして地球への帰還が成功するのかというスリリングな展開のお話ながら、基本的にコメディタッチで描かれたところが非常に面白く、期待以上に印象に残る作品でした。
登場人物としては、主役のケリーが峰不二子にダブって見えました。いくつもの名前を持ち、いろんな職場に入って行ってそれなりの成果を上げてはいきなり姿を消す、しかもセクシーとくれば不二子ちゃんそのもの。NASAでもコールの前から姿を消すかと思いきや、自分に正直に生きようと決意する彼女の姿は、正直になった不二子ちゃんを観ているみたいで非常に新鮮でした。
また、ケリーを操るモー(ウッディ・ハレルソン)もユーモアたっぷりで、最後に”Fly Me To The Moon”を踊りながら歌ってみせるところが非常に良かったです。
あと、本筋とは全く関係ありませんが、小道具として非常に重要な位置付けにあるテレビが、SONY製だったのにニヤリとしてしまいました。ソニーグループ傘下のコロンビアピクチャーズが創っただけのことはあるなと思いましたが、今じゃ日本メーカーのテレビなんて日本でしか売れてない感じなので、懐かしのアメ車とともに、胸アツになったシーンでした。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
月は出ているか?
60sの世界が比較的シンプルな時代のコメディ。今みると冷戦というのは明確な敵国というのが存在していて、目的が単純化されててわかり易かったなのだなと。未だに横行する陰謀論を一蹴する構成は好感もてます。そりゃまあ、国家の威信がかかってるのだから保険はかけるよね。月面着陸船がイーグルってもわかりますい。鷲は降り立った、月に。
スカヨハの衣装がオシャレで在りし日のアメリカを見事に映し出し、かつ対比としてのチャニング・テイタムのシンプルな服装がキャラに厚みを持たせるし、ミュージックもまだどこか牧歌的で耳に入りやすいチョイスでスっと入ってくる。あとクルマもいいよなーあの当時の型番を揃えられるのもスゴい。ラスト、カメラが勢いよく引いていったあとのちょっとしたオマケも嬉しい
NASA全面協力
楽しい〜
思っていたものとは違うけど!
イヤな場面なく、テンポ良いコメディタッチドラマ
喫煙シーンをあれだけ入れる必要があるのか?
まるでアメリカの嘘を隠すための映画
1960年代後半、宇宙開発でソ連に負けていたアメリカは逆転しようと頑張っていたが、国民の関心が薄くなっていた。そこで宣伝の一流プロのケリーをNASAに雇用させる。
自分としては、アポロがなぜ11号だったのか知らなかったが、なるほど失敗し続けてたからだったんですね。ケリーの仕事のおかげで世界から注目される様になった月面着陸計画。そこからケリーが任された仕事は、アポロ11号が月にたどり着けなかった場合、もしくは着いた時に撮影ができなかった場合、フェイク画像を世界に公開するというもの。こら!嘘は良くないぞ。
ただ、月面での撮影に失敗した場合、報道としてドキュメントな映像を公開するのは、あり得る気がした。ん?演出が素晴らしすぎて制作スタッフですら、本物かフェイクなのか分からないって?それ、あり得ないよ。
ラブストーリー的な流れじゃなかったので、キスシーンはちょっと笑えた。1番笑えたのは黒猫ちゃんね。何であんな所にノラがいるのか不思議だった。予想通り最後に撮影現場にやってきた。そりゃ月面に猫が写ってたら嘘だってバレちゃうよね。という事で、アポロ11号は嘘じゃなかったって事になった。この映画が嘘つきじゃなかったらね。いろいろごちゃごちゃしてて、そこそこ楽しめました。
月着陸疑惑の次は宇宙人疑惑
1960年代のアメリカ
結構セリフが多めなんですが、テンポがよくてサクサク進む感じです。
アポロ11号の月面着陸映像については過去からフェイク論争があるので、それを逆手に取った軽快な作品になりました(ちゃんと伏線回収されているし、モヤっと感がありませんでした)。
ワタシ的にはストーリーもさることながら、ベトナム戦争の傷がありながらも世界の警察として肩で風切るアメリカの強さを象徴するアメリカンマッスルな車たちや女性が纏う色鮮やかな洋服、そしてチャニング・テイタムが着ているニットの首の部分に編み込まれたラインに懐かしさを覚えて口元を緩めてしまいました。
ソ連との冷戦下で覇を競っていた時代、今と比べれば明らかに劣るスペックの技術を駆使して、多くの命も犠牲にしながらも月へ突き進む(ちょっと韻を踏んでみました、アハハ)その熱量が伝わってきて、良いエンタメ作品に仕上がったと思います。
面白かった!
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