フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンのレビュー・感想・評価
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真実より大切なこと
昔から興味を持っていた題材でした。
その後55年の宇宙事業の進展をみていると、正直、やっぱりあの映像は…と懐疑的になってしまう気持もありました。
そんな裏側を、爽やかに、繊細に、少しユーモラスにみせてくれましたし、このストーリーが真実なら、と思わせてくれました。
昔から、真実を追求するだけでも、詐欺まがいなPRをするだけでも、大きな事業は進めらなかったんでしょうね。その意味で、主人公の二人はまさに補い合う存在でしたし、そんな関係性が人類の偉業を達成させたという展開は素直に受け止められるものでした。
打ち上げが成功した際に、空高く昇るロケットの次に目を向けたのは、お互いでしたね。
彼らにとって大切なことは、最先端技術を確立することでもなく、理解を広めようと走ることでもなく、トップの命令に従うことでもなく、信じられる人に出会えたことと思えたのかなと感じさせてくれた瞬間でした。
そして、終始彩りを添えてくれた音楽が素敵でしたー。
陰謀論にラブ・ロマンスで応える実に凝った脚本 神業的なエンディングの傑作
ウェルメイドでオーソドックスな作風のラブ・ロマンス。
ケリーの’60年代のファッションが美しく、流れる曲もいい雰囲気の中、
偶然の出会いの時のコールのカッコよさ。
抜群のシチュエーションに、口説き文句が実にスマートで自然。
その相手との驚きの再会。
NASAのPR作戦が始まり、二人は最初は反目するも、徐々に相手を理解していく。
二人で協力して、有力議員を説得する抜群のチームワークで、二人の仲も急接近。
小型機に同乗しての夜間飛行、なんてロマンチックなシチュエーション。
並行して、宇宙飛行に携わる多くの人々の夢と情熱も描かれていくという素晴らしい脚本。
そこに、大統領側近モーの悪魔の命令が下される。
秘密でフェイク映像を用意することになり、二人の仲に不穏な空気が流れ始める。
さらに、成功してもフェイク映像を流せと言う。
これに反発したケリーたちは、裏で協力し合い真実の映像の方を流そうと奔走。
そして、ついにアポロ発射の時を迎え、物語はクライマックスに。
生中継の時が来るがアポロでは機材トラブルが発生、フェイク映像の撮影も巧妙過ぎて、どちらが放映さているかわからない。
さて実際流れてるのはどっちか???
爆笑しながら、ドキドキハラハラ。
ここに伏線だった不吉な予感の黒猫が活きてくる、凝ったシナリオ!
単にどっちかになって終わらせない、二転三転するのが実にうまい。
結果、真実の映像を流して大正解でしたという結末が、上手すぎる。
話としても凝っているし、正しいことが報われる、万事ハッピーという神技的決着。
奇跡的な「全方位ハッピーエンド」で気持ち良く見終われるとってもいい作品でした。
昔からあった典型的な陰謀論を、ウェルメイドなロマンチック・ラブコメディに仕立ててしまうというのが何ともユーモラスでスマート。
こんな内容なのに、NASAが全面協力したリアルなセットと映像の迫力満点。
個人的に欲を言えば、発射の瞬間はもっとディテールが観たかったけれど、それだと全体とのバランスが崩れてしまったかもしれない。
唯一、想像と違ったのは、絶対にエンドロールでタイトル曲がフルで流れると思ってたのに、それが無かったのがとっても残念!
何で???それでは本国ではベタすぎるとかあるのだろうか?
(しかも女声バージョンを期待していたのはエヴァの影響か?)
私を月に連れてって
フェイクだらけでもはやあらゆる情報が「ホンマか?」と疑わざるをえない今日この頃、MAGAの輝かしい橋頭堡とも言うべきアポロ計画の疑惑を逆手に取った本作、ラブコメの糖衣に被せたメッセージはなかなかにほろ苦。大衆は不都合な真実よりも信じたい虚像を見たいのだと。
ケネディと犠牲者の遺志に報いたい純情男にチャニング・テイタム、かたや虚像の権化たるやり手PRマンにスカヨハ、終始怪しいガバメンにウディ・ハレルソンというキャスティングが素晴らしい。アポロのVFXも大いに見応えがあり、軽くテンポのいいストーリー展開に重厚感を与えている。いや、これは近年稀に見る名作ではないか。
ところでみんなは『カプリコン1』は観たかな?
やっぱり猫が好き
予告編で面白そうだったのと007にボンドが月面車乗り回すチープで似たようなシーンあったなあと思いつつ鑑賞
捏造放送するしないのヒューマンな駆け引きかと思ったら惚れたはれたのヒューマンなラブコメ
この女いくらきれいでも嫌いだわあと思いながら話は進む
失敗したくて失敗する奴はいないだけに男性主人公が葛藤もありつつ己の役割を全うしたいというクラフトマンシップなピュアさみたいなものにヒロインの気持ちが惹かれていくといういかにもラブコメなストーリー
ベタな展開とUSA!USA!な感じとポリコレクソ喰らえなレトログレートアメリカンなんて全米が好きにならずにいられないわけで
この映画の1番好きなシーンはモーがフライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンを歌いながら去っていくところ
それでもやっぱり黒猫が好き
しかし、今年見た映画は猫とか馬とかアニマルムービー多いな
月に唄えば
ソニー製トランジスタ
「カプリコン1」みたいな話かと思ったら違った。
戦争をしながら、ソ連と火花をちらし月着陸も目指す1969年、
光と影が同時に進行するアメリカ
戦争のために開発された技術が転用され宇宙開発が発展すると言われているが、「宇宙空間に耐えるカメラはない」「いや、あるんだな、これが」そういうことですよね
ベトナム戦争で傷つき疲弊した人々の心に、人類初の月面着陸がもたらした快哉は、強き良きアメリカをふたたび信じさせるような出来事だったと思う
1969年の車やファッション、音楽が楽しい。
スカーレット・ヨハンソンはスタイル抜群、くびれたウエストに大きめのお尻、高いヒールで腰を振りながら歩く、彼女と助手の女性の、色鮮やかなファッションが素敵。
チャニング・テイタムの色違いのニットが、スタートレックのクルーのユニフォームみたい。
アポロ1号の悲劇はたまたま見た動画で知っていた。
宇宙進出に係る話はたくさんあって、その殆どが感動的。
多くの人が関わり、さまざまなエピソードが生まれる。
それぞれ全力を尽くして関わるさまが思いがけないドラマになる。
この映画でもドラマがあって感動的な場面はいくつかあるが、ちょっと弱い。
PRマーケティングのプロフェッショナルケリー(後ろ暗い過去あり)と、アポロ1号で宇宙飛行士を死なせたことで自分を責め続ける堅物のコールのロマンチック・コメディーの部分のほうが強い気がする。
どうしても骨太になる宇宙開発の話と、軽めのロマコメパートがちぐはぐな感じで、どう見たら良いのかわからなかった。
モーって、もしかして宇宙人!?
影の主役は、過酷な宇宙空間でもきっちりいい仕事をして人類の歴史に残る役割を果たした、ソニー製のトランジスタ。
なんといっても、ソニー・ピクチャーズですから。
『カプリコン1』のリメイクではなかった
アポロ計画の月面着陸の話と、その映像製作という事は知っていたので、『カプリコン1』のリメイクだと思っていた。
『カプリコン1』はシリアスな話だったけど、こちらはコメディでした。
まったく違う映画です。
それに実際に月に着陸したかどうかは...
スカーレット・ヨハンソンは良いですね。
なんてったって、ブラック・ウィドウだし。
スカヨハは素晴らしい女優さんです。
チャニング・テイタムはどこかで見た事があるなーと思って調べたら、
『ホワイトハウス・ダウン』でジェイミー・フォックス演じる黒人大統領を助ける警察官でした。
(ジェームス・ウッズが裏切るやつ)
イケメンです。
笑ってしまうシーンが度々あった。
たけど、見た映画館が田舎で観客数が10名ちょっとの上映回だったので、全体の笑いとはならなかったのが残念。。
満員の映画館なら爆笑になってたのになと思ってしまった。
とにかく笑えるシーンがたくさんあります。
シリアスな場面にムードたっぷりなシーンもあり、さすがのハリウッド映画という感じだったかな。
BGMも良かったですね。
聞いた事のある曲がたくさん流れてきた。
1969年のアメリカの話。
今から50年以上前に月に着陸して人が立ったというのは凄い!
まだテレビが白黒だった頃でしょ。
今の科学技術なら簡単に行けるんじゃないですかね。
これぞアメリカ映画、満喫しました。 だけど、宇宙計画は核開発以上に恐ろしい。時期早々でした。
これぞアメリカ映画、満喫しました。
だけど、現実は宇宙計画は核開発以上に恐ろしい。時期早々でした。
夢のような宇宙の話と政府の陰謀、茶番とロマンス
月面着陸に大興奮した子供の頃
大人になって、あの興奮をまた、体験できるとは
楽しかったあ
でもね、あの頃と違うものがある
月面着陸がフェイクだったという噂もよく知っているし、国家の闇も想像出来るようになっているし、
今のパソコンよりずっとお粗末なコンピュータで宇宙開発をやって、凄いとは思う反面、無謀だなあと思ったり
あの頃とは違って、思うところがたくさんあるようになってしまった
月面着陸から55年
それ以降、月についての開発や社会的整備は何も出来ていない
ただ、行っただけ
これは、夢の実現のためだけに使うには、膨大すぎる無駄使いです
それどころか、宇宙開発は戦争の形態を変えてしまった
人工衛星から、ピンポイントで攻撃できるシステムの脅威
我も我もと核開発をはじめたように、今は宇宙開発をせざるを得なくなってしまった
戦争は資源の無駄使いですが、宇宙開発が必要になって、もっと資源を食い潰すことになった
月に行くより、他にしなければならないことがある
当時言われていた事こそ正解
国同士が争っているうちは、宇宙に目を向けるべきではなかったなあ
と、思います
目的のために力の行使しか出来ない国があるのに、核開発や宇宙開発ばかり進んでいく
人類滅亡の可能性は、どんどん増えていくばかりです
これぞ夢とロマンのアメリカ映画!
ここ数年のアメリカ映画で1番イイです!
それは、私個人の好みと、夢とロマンチックとパロディーという意味でね。
事実をパロディーにし、オメガやケロッグ、そして当時のニクソン大統領も
出してOKなのが、アメリカ映画の懐の深さよね。
結末も良いし、誰が見ても損無しでしょう。
スカーレット・ヨハンソンがセクシーでイイね。
ウェルメイド
タイトルなし
SAVE THE CAT の法則
詐欺師の好感度を上げる為に、
シナリオ作業の初期段階からSAVE THE CATの法則を取り込んでいたのかもしれない、
改稿を重ねるうちに、
物語は予想以上に深みを増したのか、
または、
スカーレット・ヨハンソンの演技力に頼る方針にしたのか、
そのあたりはわからないし、
全くちがうのかもしれない。
彼女の芝居の技術の高さには改めて驚かされた。
スカヨハは過去作でも見せてきたように、
600WPM以上?の速射的なセリフ回しでの説得力は言うまでもないが、
本作ではそれだけではない。
彼女は【大ウソ】、【政府相手のウソ】、
【PRのウソ】、【チャニング・テイタムに対するウソ】と、
様々なウソを巧みに使い分ける、
その具体的な仕草、目線のやりどころ落し所、
涙等々が演出と、
テイタムの不器用さで相乗効果を生み出し、
一見わかりづらいウソの状況も上手くストーリーに乗れるような仕掛けになっていた。
そして・・・
大ウソとテイタムの唯一のウソ、そして・・・CATの法則が見事に効いてくる・・・。
宇宙を舞台にした作品では、
いつも立花隆の「宇宙からの帰還」やバズ・ライトイヤーについて触れてしまうが、
今回は省略。
【蛇足】
親がセールスや勧誘をする時に、
子供連れの方が効果的、というのは、
まどマギの杏子の切ないエピソードや、
「ペーパー・ムーン」のテイタム・オニールを想起したひとも多いだろう。
サターンロケット発射!
古き良き時代
時代背景もあるけれど、懐かしいと感じる映画でした。
朴訥な主人公にチャキチャキなヒロイン(キャラ的にもポスターのビジュアルも上沼恵美子さんを感じた)とても好きでした。
キーを握るネコちゃん、あんなに追いかけ回してたのに飼ってるのバレて喧嘩にならずクライマックスいくの?と思ったら、そこで大活躍するのね‼
アポロはこれからも映画のテーマになり続けるだろうけど、やっぱり行ったと信じたい。
月に、宇宙に向かう多くの人の努力と、権力者の思惑と陰謀。結末が見えてたって面白いものは面白い。
実は最後の質問でエージェントが踊り出したから、突然フッと消えたりテレポートするかもなんて思ってしまいました。宇宙人じゃなかったか。
よかったです。
ロマコメ
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