「ライトに楽しむ夏休みムービー」フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
ライトに楽しむ夏休みムービー
なんでロケットの打ち上げシーンって、毎度心を打つんだろう。
ということで、都市伝説や陰謀論好きでなくても知っている「あの噂」をモチーフにしたコメディ。
60年代の音楽に乗せた軽妙なタッチで展開も速く、実はそこそこ長い作品だがスナック感覚でサラッと観られるのが良いところ。
米ソが有人ロケット・月着陸・核兵器などの技術革新に「国の威信」などというしょーもないプライドでしのぎを削っていた時代、その犠牲になった人々も大勢いた。
ペトナム戦争による国民からの批判を回避するためにも、主人公コールが実直に目指す月着陸は、実は政府のもっと生臭い目的に利用されようとしていた。
とは言え、撮影にNASAの協力を得られてるって時点で、お話のゴールはまあ予想がつくワケだが、あまり映画全体としてそう難しく考える映画でもない。
あくまでコメディ。
ラブストーリーや友情、家族、仕事論なども盛り込んだエンターテイメント。
個人的にはそこがちょっと気にくわなかった。
もっとクセのある、一筋縄では行かないキャラや展開があると良かったんだけど。
いや、夏休みムービーとして、家族でもカップルでも友達同士でも楽しめる娯楽作品でした。
ぜひ劇場へ。
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