「主役の2人がすごく爽やか、全体的にバランスが良く、観終わったあと清々しい気分になる秀作」フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン Jettさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5主役の2人がすごく爽やか、全体的にバランスが良く、観終わったあと清々しい気分になる秀作

2024年7月21日
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鑑賞方法:映画館

1969年にアメリカが威信をかけて世界で一等賞を取ったとされる有人月面着陸の映像は昔からフェイクだという都市伝説がありますが、本作はその真実に迫るスリリングでエキサイティングなストーリーをロマコメ風に仕上げたとても見やすい作品になっています
内容自体はもちろんフィクションで依然として都市伝説なのは変わりませんが、これが本当にあった話だったらなかなか興味深い事、ハリウッドはこういうの作らせたら本当に上手です

本作で一番印象的なのはキャスティング
主役のNASAエンジニア・コールを演じるチャニング・テイタムさんの熱血ぶりが凄くカッコいい、今まで私の中ではビジュアルはすごくいいのにハマり役に恵まれずパッとしない印象でしたが今回の彼は良かった、すごく合ってました

そしてもう1人の主役、大好きな女優さん、スカーレット・ヨハンソンさんがメチャクチャ綺麗でセクシーすぎる、それだけでも本作の鑑賞の価値があります
彼女が演じる広告業界のヤリ手クリエーター・ケリーがアポロ計画を実行させるためにメディアやインフルエンサーを取り込んでいくくだりはスピード感があって最高に痛快でした

加えて映像もすごくセンスが良くて好きです
美しくて陽気なフロリダの景色や60年代のレトロファッション、ダイナミックなNASA宇宙センターと近隣の風景の数々、そしてチャニング・テイタムさんが乗るブルーのオープンカーもメチャクチャかっこイイ!!

雨の中で名曲“ムーン・リバー”がかかり、コールがケリーに会いに行くシーンは「ティファニーで朝食を」のラストシーンを想起させるなど、終始雰囲気の良い演出と元気が出る清々しいストーリー展開、こだわりを感じる映像、キャスティング全てがバランスよく相まって、気分の上がる秀作に仕上がっていたと思います、いい作品でした

Jett