「あの歴史の裏で実はこういう事が起きてました系」フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
あの歴史の裏で実はこういう事が起きてました系
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軽いタッチの大人のロマコメ風だが最後は感動しスカッとした。
アポロ11号の月面着陸映像はフェイクという都市伝説を逆手に取ったトンデモ発想が面白い。
映像だけでなくアポロ計画のPRスポンサー契約や予算に大きな影響力を持っている上院議員の支持獲得など、アポロ11号に関わるみんなが知っている有名な逸話を面白く描いており楽しい。
プロデューサーも兼任したスカーレット・ヨハンソンが嘘とハッタリと勢いで次々と契約を成功させていく有能なマーケッターを演じているが、嘘が嫌いな堅物のチャニング・テイタムも最後には方便とばかりに嘘をつく流れが二人の和解への布石の一つとしているのは素敵な脚本と演出。
アポロ計画を対ソ関係で力を見せつけるために利用しようとする謎の国家エージェント役のウッディ・ハレルソンは、ああいう胡散臭い役をやらせるとピッタリはまるから欠かせないピース。
あの映像はアメリカだけでなく世界中で衛星中継され、日本でもテレビ局がこぞって特番を組み、家電メーカーもカラーテレビの生産台数を何倍にも増やしたそうだが、結局月面着陸はモノクロ映像だったというオチはがついた事でも有名だが、強い国アメリカの一番いい時代のアメリカ人が大好きなエピソードという事もあり、全編明るい感じに仕上げているので楽しく鑑賞する事ができた。
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