「悪いヤツは海の藻屑にしてしまえ」密輸 1970 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
悪いヤツは海の藻屑にしてしまえ
ベトナム帰りの密輸商人であるクォン軍曹のナイフ捌きが冴える。軍で鍛えた格闘術で、田舎ヤクザの刃物をギリギリでかわしながら次々と倒していく。クォン軍曹のボディガードのアイパッチ野郎もカンフーでチンピラ達をノックアウト。
このアクションシーンは、見事。
海に投下された密輸品を海女達が船に荷上げするシーンが冒頭から始まる。クライマックスシーンを先に見せられているかと思いきや、スリリングなプロローグで、一気に引き込まれてしまう。
1970年といえば、朴正煕独裁政権の頃だから、役人もヤクザも同じ穴のムジナ。海女たちも生活のために法律なんて守るつもりもないから舞台となる港街はカオスな状態。
コンゲーム的なテイストもありながら、海女たちのチームワークの良さがクライマックスで際立つ。
クズ以下の男が海の藻屑となるスカッとする物語でございました。
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