「生身の殺陣は見応えあるが・・」モンキーマン kozukaさんの映画レビュー(感想・評価)
生身の殺陣は見応えあるが・・
ジョーダン・ピールがプロデューサーとして参加しているので期待して鑑賞したのだが、その意味はわからず。
内容として復讐劇の一点突破でそれ以外の伏線はほぼ無しで、全編アクションシーンで繋ぐという荒技。
しかも、手持ちカメラのアップを多用した目まぐるしい画面はテレビ画面ならまだしも映画館の大画面で観ていると酔ってしまうほど。
監督・主演はスラムドッグ・ミリオネアのデヴ・パテルが長編初監督だが、この内容で約2時間は無理があるのではないか。
裏格闘技で猿のお面を被りモンキーマンとしてヒールを演じるキッド(デヴ・パテル)は幼少期にカルト教祖と汚職警官に母親を殺害されていた。
その復讐のため、悪党が集まる秘密クラブに潜り込み、敵の警官や教祖を追い詰めていく。
特にひねりはなく昔からある典型的な復讐劇。
新味があるのはインドが舞台であり、土着的な伝説の要素が挿入され神秘性が加わっている事くらいか。
デヴ・パテルは生身のアクションが撮りたかったのだろう。
そこはかなりこだわった殺陣になっており見応えがある。
ただ、それを2時間はちょっと辛い。
ジョーダン・ピールを期待する人にはお勧めしない。
コメントする