またヴィンセントは襲われるのレビュー・感想・評価
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人見知りよ突っ走れ
知人であろうと見知らぬ他人であろうと、その人と目を合わした途端に突然暴力を振るわれ始めた男の恐怖を描く物語です。一体なぜそうなったのか、どうすればよいのか何もかもが謎のままです。
これって、昔から酷い人見知りで何気ない世間話が苦手な僕には優れたメタファーとして心に響きます。「他人の視線によって物体化してしまう恐怖」と言う実存主義的ホラーなのかなと思ったのですが、中盤から曖昧な展開になり、生温いまとめ方になってしまったのは残念至極。全ての種明かしをする必要は全くありませんが、それならそれで筋を通して突っ走って欲しかった。これでは『キラーナマケモノ』と同列のB級ニヤニヤ・ホラーになってしまいます。
対策方法いくらでもあるだろうよ!!
サングラスかければ?
おもしろいといえばおもしろい
「胸騒ぎ」同様の胸糞映画。なんで襲われるのか最後までわからずしまい...
たしかにヴィンセントを殴りたくなる……
予告を見て期待していた作品です。
ある意味そのまま予告通りの作品ですが、ファーストショットで「殴りたくなる」ヴィンセントの顔が映し出されて、この瞬間に「映画としては成功」していると感じます。
映画はヴィンセントが災難に合う展開がひたすら続きます。殴られるケースと殴られないケースの違いは何? とか、そもそもなぜ殴られるの? といった疑問は一部開示されますが、不条理なまま話は展開します。
ラストは「おかしくなった社会」での「愛の在り方」が提示されて終わりますが、やや唐突感を感じるものの、それまで十分楽しませてもらったので、受け入れられるかは好みの問題でしょう。
不条理で恐ろしい世界にぶち込まれる
目つきが悪くて他人から因縁をつけられやすい人っている。友人にもそんな人がいたが、知らない人とは目を合わせないようにしていると言っていた。本作のヴィンセントはそれよりも強力な特殊能力?が開花してしまった男だ。
発動条件は目が合うこと。発動した人から攻撃を受けるというもの。なんて恐ろしい。そうならない人もいるし、同じ人でも攻撃してこない時があるという適当でやっかいな条件だ。でも、目隠しとか、サングラスとか、どの条件で発動してしまうのか試すくだりがもう少しあってもいいのにと思ってしまう。フランス映画だからここらへんは期待しづらいのかもしれない。それでも、その不条理な世界観をそれなりに楽しんだ。今後どうなるのだろうと心配になる。
他人から突然理由のない暴力を受けるのってなんて不条理なんだと思っていたが、考えてみると自分たちにもそんなことが起こりうる。通り魔や強盗、なんならテロだってそうだ。そんな誰でも暴力被害を受けうる現代社会をメタファーで描いた映画なのかもしれない。でも、絶望にしろ希望にしろもう少しわかりやすい終わり方が好きなので点数は抑えめにした。
犬、最高!
「悲しき街角 Runaway」
60点ぐらい、なんかイマイチだった…
静かで起伏ない感じじゃなく、大きな音も鳴るし起伏あるんだけど、なんか退屈でダレました(笑)
人が人を襲うって、ゾンビ映画みたいで、ありがちで慣れちゃってるからかな…
早く終わらんかな…と思いながら観てました(笑)
この映画で1番テンション上がったのは、エンドロール(笑)
『アメリカン・グラフィティ』にも使われたオールディーズの有名曲、デル・シャノンの「悲しき街角 Runaway」のフランス語カバーが使われてます。
誰がカバーしてるか調べてみたら、オランダ人だけどフランスで活躍したDaveなる歌手で曲名も「VANINA」に変えてます。
この調べてる時に気付いたんだけど、この7インチレコードのジャケットかポスター?が劇中に出てきます。
このカバーいいですよ(笑)
曲の他には、ワンちゃんも可愛いです(笑)
ウェイトレスの女性も良かったです(笑)
映画は、まあまあ(笑)
意外と面白い。単純なようで奥深いような気がする。
主人公の独身中年ヴィンセントが、突然目が合った他人から襲われるという状態に陥る。
原因を調べるもわからず、孤独に彷徨いながらも協力者や理解者を得て、なんとか生き延びていく。
物語の途中からこの現象がフランス中に広がっていき、やがてヴィンセント自身が襲われる側から襲う側に変わってしまうというお話。
ちょっと怖いけどホラーではないし、おっさんが大勢から追いかけられる図が笑えたりと、
なんとも掴みどころがない作品。
襲ってくる人間は「我を忘れた状態」と作中で呼ばれるが、平穏な状態から突如人が変わって襲ってくるので、変わるのか?変わらないのか?の駆け引きが独特で、ゾンビ映画にはない恐怖がある。
ラストはキッチリ終わらずに、謎は明かされないまま終わるが、個人的には視聴者の想像に任せるという終わり方も嫌いじゃない。
他の方のレビューにもあるように、SNS時代の見知らぬ他人からの誹謗中傷を、目に見える形で表現した作品のようにも思うけど、単なるスリラーにも見える。
フランス人じゃないとわからないのかも。
見てる時間があっという間だったので、面白かったのは間違いない。
邦題が悪いかなー。
最初、、「えっ⁉︎…」・・・「えっ!また⁈…」となります。同じ日に...
不条理な映画
不条理ものが好きな方にはぜひ。おすすめ。
今年184本目(合計1,276本目/今月(2024年5月度)18本目)。
(前の作品 「トランスフュージョン」→この作品「またヴィンセントは襲われる」→次の作品「妖怪の孫」)
※ 時間調整のために「コードギアス」を見てからになりますが、憲法論的な論点があるアニメ以外は基本的に見てもレビュー対象外です。
なかなかありそうでなかったタイプの不条理ものホラー・スリラーというところですね。
目があっただけで殴られそうになるし何だでまともな生活ができなくなった主人公のもとに一人の協力的な女性があらわれ…さて、主人公は無事に生き残れるのか…というタイプのスリラーです。
個人的には単純な娯楽映画ではなく、やや個々、憲法論的な論点があるのではないかなと思ったところです。
一つ目は「テレワークでもいいから働かせてほしい」という部分。「コロナ」という語は出ませんが(ほか、コロナ事情をうかがわせるセリフはでない)
もう一つ目は、「他の部分」(ネタバレ回避)で、映画内でもちらっと登場して、「登場人物」(「人」か?)と言える「犬」の部分で、フランス国内では犬の映画内のような不清潔なシェルター保護が問題になっているので、2023年以降は法で「対面での受け取りが原則、ペットショップ等原則禁止」となった点です(この「シェルター」という語は後半になってまた出てくる。おそらく「シェルター」が何を指すかによっては憲法論的な観方?)。
こうした点も含んでいるので単純な娯楽映画でもなく、また一見「ありそうでなかった」タイプの映画なのでおすすめといったところです。ただ、上記にもちらっと書いた通り「犬に関してやや嫌悪感が出うる描写」が途中あるので、「犬は見るのも嫌い」という方はちょっと注意といったところです。
なお、タイトルと仏版タイトル(Vincent doit mourir)は全然違いますが、おそらくアメリカなどを経由したものと思います(doitは、devoir(「しなければならない」「~する運命だ」という助動詞の直説法現在の三人称単数、mourirは「亡くなる」の意味。フランス語では助動詞のほうが活用し、直後の動詞は原形のまま)。
採点にあたっては特に気になる点はないのでフルスコアですが「犬は見るのもちょっと抵抗がある」方はやや注意といったところです(一般指定なので、それでも配慮はあるほう。2月だったか3月だったかの、同じくフランス語映画の「ドッグマン」と描写レベルは近い)。
辻褄が合わないところが多々あったけど、 B級前提で及第点 中だるみ...
辻褄が合わないところが多々あったけど、
B級前提で及第点
中だるみもあったけど、最後まで楽しめた
最後まで楽しんでたからこそ、
『え?ラストはこれ?』って思ったんだと思う
あと、完全遮光タイプのサングラスはダメの?
目を合わせるな‼️
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