教皇選挙のレビュー・感想・評価
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戦って良いのは○○だけ
観てるうちに自分が悩んでるかのような閉塞感に囚われる。仲間が悪いことしてる予感がして、それを教会員(14億人も)の公正のために暴かねばならない…使命感にひっ迫されて。この使命(選挙管理)を終えたら枢機卿辞めるーって思うのわかる。
しかし、枢機卿仲間を信用できず、こんなのの誰かがリーダーになるなら自分がやるのがマシじゃない?と自分に投票しちゃうのもまたわかる。腐敗した教会を立て直す覚悟決めてたんだよね。
最後、ローレンスが新教皇かなって思ったら、拍手して誰かに言う「教皇を受けますか?」。
誰よー?有力候補は皆、自分が敗れたことにそれぞれの表情で残念がってるのを映されたあとで。。
まさかの!でもそうだ、彼の健康面を知ってから、なおさら彼は相応しいとおもった。彼は多様性そのもの。神が作ったままの体で良いんだよ。だって神が作ったんだよ。
戦って良い相手は、自分だけ←克己心の意味
確信は多様性を阻む←自分の信じるものだけ見て、柔軟性がなくなる
新教皇のスピーチの響いた箇所。思い返すとこうしか書き出せない。もっと良いこと言ってたんだけど。
他の枢機卿も、彼のスピーチに心掴まれたから、彼に託そうと決心したんでしょうね。
宗教を知らない私にはサスペンス的な意味での面白さかも
ネタバレが怖いので詳しくは書けないけれど、ラストに驚いた人がほとんどだろう。
もともと,宗教がわからない人間にこの映画の本当の深さはわからないと思う。ただ、組織のトップを投票で選ぶとなれば、聖職者といえど人間だし,いろんな陰謀や策略がある。そこは面白いし、どうなるかと引き込まれた。
教皇になると教皇名というのを名乗るらしいが、名乗ったその名前は何を象徴してるのだろう。選ばれた教皇にあと少しで世界で1番有名な人間になると語りかけるけれど,多分日本人は知らない。だからやっぱり本当の重みはわからないなぁ。
ほとんど話には出てこないけれど、急死した元教皇がものすごいできる人物だったのだろうなぁと思った。
選挙を通じて「教え」を観る映画
この映画は、枢機卿の人間らしさを楽しみつつ、鑑賞者に宗教の教えを説いたものだと感じました。
カトリック教会という宗教の中でも最大級の組織における枢機卿というと、なんと高貴な人間であろうと小市民である私は思っていました。
しかしながら、枢機卿らはタバコを吸い、吸い殻が地面に捨てられたシーンすら描かれています。
物語の起伏を生み出す権威や性といった欲に塗れた者たちのギャップは、我々とそう遠くない人たちのように見えます。
特に好きなシーンは、最終投票の前、爆破された窓から光が射すシーンです。
息が詰まる部屋の中で様々な思惑が渦巻いて続いた選挙でしたが、淡い光に照らされて一斉にペンが走り出す枢機卿たち。
きっと新たな教皇と、それを選んだ枢機卿たちによってつくられる教会の明るい未来を描いているようでした。
人間らしさをもつ枢機卿たちと重ねて、きっと我々にも明るい未来が待っていることを感じさせます。
暗い映画館から外へ出て太陽の光を浴びたとき、自分のなかにある確信に固執せずに寛容をもたらしていけばいい。最後のどんでん返しで主人公がそうしたように。
そんなことをこの映画から教えてもらったと思います。
旧教皇は八手先を読む
おいめっちゃ面白いぞ
こんな皮肉きかせた映画作っちゃって実際の教会に怒られないのかな
私は宗教に無知で何も背景も設定も良く知らないまま見た。
公式サイトがネタバレページを用意してくれて、用語解説をしているのありがたすぎる!
ずっと、女性に生まれただけで同じ信仰をもっとシスターが無視されている、裏方の存在なことにモヤモヤしながら見続けていた。
男性中心・白人中心の世界に疑問を投げまくった末の、痺れる結末。
予想していなかった。
そうか、旧教皇は八手先を読むお方なんだもんな。
それにしてもインノケンティウスと名乗った意味を知りたい。。。ググってもよくわからなかった...
→公式サイトに解説があった!
「ベルガー監督はこの名を「先入観のない純粋さを表す名」と語っている。」(公式サイトより引用)
ビジュアルもこだわられていて、終始絵が綺麗だったのも惹き込まれる理由の一つだった。
個人的に、ベリーニ役の俳優さんは「プラダを着た悪魔」で知っているので、ずっとその役のゲイに見えてしまった
歴史と伝統は無意味なのか
教皇とは、266代・故フランシスコ教皇に至るまで約2,000年続いてきた、世界でも稀なThe宗教指導者です。
歴史が長いと往々にして色々な問題や腐敗に見舞われるのが、『組織』というものです。
ご多分にもれず、特に中世においてはローマ・カトリックも様々な闇がありました。
ガリレオ裁判や十字軍や贖宥状など、無知のゆえか特権階級の私欲の故か、様々な闇に飲み込まれそうになってきました。
しかし、2,000年の長きに渡って消滅せずに連綿と歴史を刻んで来たということは、やはり何らかの霊的な役割が、人知を超えた偉大な存在から与えられている明かしではないかと、認めざるをえません。
皮肉屋からすれば、それは裏で国家権力と手を結んでお互いの利益を融通し合ってきたからでしょ?と、言うかもしれませんが、組織の上層部はそうかもしれませんが、末端では信仰と赤貧と無私に、朴訥に生きた聖職者がいたからこそ、でありましょう。
この映画は、恐らくそういったカトリックの良心のような市井の聖職者をよく知らない人達が作っているのではないかなあと、思いました。
教皇に推されるような枢機卿という人々の中には、もしかしたら映画で描かれている様な権力欲旺盛な方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に聖職者である時点で既に無私の祈りの人なのであります。
聖職者は、自分の人間的な成功や私欲を捨て神さまや信徒の為に働く、基本的にはそう言う人でなければ、早々にボロがでてドロップアウトするしかないのであります。
確かにドロドロした権力闘争のようなものは、ある程度あるでしょうが、あんまりそこを面白おかしくスポットライトを当てるのは、真面目で朴訥な聖職者の方々に失礼かなと思います。
また映画では、新教皇にある秘密を持った枢機卿が選ばれます。確かに新しく教皇になったら、改革してくれそうな予感を感じさせます。
しかし。ん~どうなんでしょうか。
その秘密を明かして堂々と選挙で選ばれたら良かったと思いますが、秘密のままで選ばれ・受託してしまいます。
本人としては何も悪いことではなく、やましい所は無い、ということなのでしょうが、周りの人はそれを知っていたなら選ばなかったでしょう。
新しい事を始めるとか、改革するというのはとても大事な事ですが、そう言う時こそ関わる人達のコンセンサスを得る事が重要になるのです。
もしかしたら、20から50年後あるいはもっと先に、秘密にしなくても問題にならない時が来るかもしれませんが、今回選ばれたあの時は秘密を明らかにして、それでも良いですか?と聞くべきであったろうと思う。
それならダメです。と、いう事であれば、それこそ秘密は秘密にしておいて、教皇の側近になって働いてもらう、と言うことでも十分力と存在意義を発揮できることでしょう。どうしても教皇でなければ改革出来ない訳では無いでしょう。
最後に枢機卿長が、礼拝堂で亀に遭遇します。亀は恐らく男性の隠喩なのでしょうが、亀をそっと池に戻します。
歴史と伝統は、破壊しなければ改革できないかもしれません。しかし、簡単・安易に破壊してはいけない物もあるのです。一旦破壊したら簡単に元には戻せず、多くの場合二度と元には戻りません。
遅遅として進まないように見える改革も、性急過ぎては事を仕損じるのではないでしょうか。
亀は優雅に池を泳ぐでしょう。それが吉と出るか凶と出るか、それはこれからの歴史が証明する事になるのでは無いでしょうか。
映画ではなく現実世界のコンクラーベは、つつがなくしっかりとした地に足の着いた結果になる事を願って止みません。
Thank's, all Cast and Staff ! :‑D
聖教者も人の子ということか。
法王が亡くなって、次の法王を決めるため、世界各国から、枢機卿が集まってくる。この人々の世界観から圧倒される。前の法王の周りでお世話をしていた人たちでは制御できないドロドロした人間ドラマがはじまる。映像は赤を中心に描かれてとても静謐なかんじがする。老年の野心が渦巻く。コンクラーベの下調べをきっちりしたのだろう。ドキュメンタリーを見ているよう。少し、HPを見て前知識があった方が言いかも。人の本質を見せてくれる作品だ。あなたは法王になれないなんて言われたら本気で泣くよね。しかも、すれすれ落選。タイミングが悪い。人間関係が複雑すぎて一回では完全に理解できない。足の引っ張りあいは分かるが誰の視点で物語が進んでいるかが分かりにくい。テロのシーンが圧巻。何が起こったのと思った。枢機卿誰もが、実力者という設定だとおもわれるのでリアルな投票風景はおもしろかった。もう一度見たい。
理想的な人物選びではなく陰謀劇
冒頭は、登場人物の整理がつかず、やや混乱します。事前確認した方がいいかもしれません。
大筋は新教皇を誰にするか?となっています。有力候補が次々と失脚されます。
新教皇にふさわしい理想的な人物選びという展開となります。そしてベニデス枢機卿が選ばれます。しかし彼にも問題がありました。
主人公であるコンクラーベの首席、ローレンス枢機卿の苦悩と葛藤という展開です。
しかし、そうではなく、前教皇の陰謀ではないかとも思えます。
次期教皇に推したいベニテス枢機卿をギリギリのタイミングで会議に参加させます。
その後有力候補の、アデイエミ枢機卿トランブレ枢機卿は次々失脚の証拠を白日にさらします。
この計画を実行するために自分に忠実なローレンス枢機卿を首席枢機卿として、ある意味道化役を演じさせる。
「8手先を読む」前教皇の手の内ですべてが進んでしまったと思えます。
ラストはバットエンドです。新教皇の「ある秘密」をローレンスが一生秘密にしたままであることもありますが、カトリック教会はあらゆる人種、国家、大陸をまたいだ大きな組織であるからこそ、選挙自体の公正性に疑いがあってはならない。しかしこの陰謀が暗躍するのであればこの後、カトリック教会は分裂するんじゃなかろうか。タイムリーにもコンクラーベが始まろうとしているこのタイミングで鑑賞したことは意味深いです。
「この中で罪のない者だけが石を投げよ」
「………えっ?100人も信者の中の信者である枢機卿が集まって1人も資格あるやついないのぉ?」
てキリストも驚いとるよ。
私も驚いとる。
信仰心と無縁の一般人からしたら、聖人が聖比べ(※誤字ではない)して一番選ぶだけやろ、聖人同士なんだからさぞほのぼのしとるんやろなあ、というイメージだったのによお。
枢機卿って、100人以上もいるのに女性1人もいないんだ…ふーん…厨房とか掃除の下働きに男性いないんだ…へえ…まあでもそこが主題じゃないだろうし気にしても仕方ないか…
と思ってたら最後の最後で性別の話が急に勢いよくゴリゴリに全面に出てきてビックリしたわ。
そこ違和感持つように作ってらしたの?
すごくてよ。
いや無駄のない硬派で先が見えない作品でした。
ノンフィクションと言われても納得してしまう訴求力がありましたが、ちょうど(?)ついこの間現実の教皇が亡くなられて、彼の質素ぶりが話題になっていたところ、フィクションなんだね…!やはり聖人なのだ…!と安心しております。
まさかベッドの隙間に不正行為を隠していたりはしまい。
………よね?
人間のリアルさ剥き出し
強烈。俗っぽい。聖職者とはいえ所詮人でしかない。
罪を犯してない人などいない。
理想はそうあるべきだろうが、我々はその理想そのものではない。(意訳)
の会話が印象的。
そう。どの人も理想じゃそうあるべきだろうけど、
理想そのものではないのだから、いくつか傷を抱えて生きているのはわかってる。
そのはずなのに、わかっているけど、聖職者には
理想そのものを求めてしまう。
最高の時間を過ごしました。
画面が美しい。
コンクラーベで何が起こっているのか、映画なので脚色されてはいますが、流れはこんな感じなのかと勉強になりました。
何度も繰り返される投票、決まらない教皇、ボロボロ出てくる候補者の傷。
一人ずつ脱落する候補者。失意の顔は因果応報とは言え可哀想にも思う。おじさんの失意の顔はちょっと見るの辛い。
ラストについては多様性を受け入れるトマス枢機卿のそこまでの葛藤も大変だったろうな…と察するので、尚更ラストが綺麗に締められたと思います。すごいな、いくらリベラル派でもその決断は難しいと思う。
画面の美しさに身惚れました。赤と白がとても綺麗なんですよ。枢機卿が傘をさして噴水周りを歩くシーンとかほんと素敵でした。
トマス枢機卿がいるその場、先日某大統領がたがお二人で話してたところですね…?となった。
最後の審判を見つめて投票するトマス枢機卿、その時爆破される窓、それが絵の地獄側ってのも意図があるのかな…
私が大好きなスタンリー・トゥッチさんが出てたんですよね。全出演作を観ている訳ではないんですが、私が観るこの方の出演作、大体No.2で成り上がれなかったり、散々、100%綺麗に報われないんですよね…
(バーレスク、プラダを着た悪魔、魔女がいっぱい)
もう似合い過ぎてますよその立ち位置。
はあっ?
そういう展開?全く予想していなかったし、なんならテロリストかと思ってた。
ヴォルデモートとプラダを着た悪魔に出てたゲイ役の人が出ていて、なんとか見分けがついたけど、おじさん祭り。テデスコっていう名前の響きが好き!
聖書に出てくる登場人物の名前や宗教の特色が出てくるので、キリスト教について知ってから見た方が理解できると思う。
荘厳なる◯◯
観たいと思いつつ後回しにしてたけど、タイムリーなお話ということでチョイス
映画の内容がどこまで同じかは分からないけど、教皇が亡くなるところからコンクラーベに至るまでの儀式や人間模様、多言語なところ、すごいセットなどなど、実際こんな感じなんだろうなと、随所に感じられて良かったです。はい100分ちょっとまで、よかったです、よかったのですが??、最後に、クリニック、え、ここでポリコレ!?という展開に、これまでの100分ちょっとは何だったの、、、という流れで暗転。。。
いやー、急に現実に引き戻され余韻も何もなく、冷めてしまいました。
教皇選出までで終わったら星4以上だったのに、
これぞ、荘厳なる蛇足、まさに蛇に足を描いちゃったラストで、残念な作品と思いました。
物足りない。テーマと場所はいいのに薄く浅い。
展開は分かりやす過ぎる伏線?が丁寧にあり
テーマは早々と多様性とわかり
またか、と。
じゃあこの人、女性かマイノリティな性別だなと。
で選挙は演説で決定。
人が活かされるとき。
タイムリーな映画だったが、映画館に足を運んだとき私はまだ知らなかつた。単純な好奇心に駆られて興味を持っただけだった…。
中味は意外に地味だった。コンクラーベのほんの数日間の行動や心理のみに絞られていた。歴史的な考察とか 内部事情暴露とかはほぼなく、その方面への淡い期待はほぼ裏切られた。笑!
でも、そのシンプルだからこその個性を感じたし、テーマが分散していない分、深みのある内容になっていたと思う。
ストーリー展開は全体的におもしろく感じた。他に視覚的にも、地味な背景と赤、というコントラスの鮮やかな世界がなかなか楽しい。それぞれの俳優の個性もよく、特にローレンスの苦渋の表情では精神的な辛さがジリジリと伝わり苦しい。
後半の展開は特におもしろかった。
教皇は誠実なローレンスでよいかな…と、だんだん思えてくる。しかし結果は…!
そうだった、誠実さとか人柄だけで決まるものでもないよね。優秀ならよいわけでもないし。適材適所。勝ち負けや優劣の問題ではなく、あくまで役割分担の話だ…。
枢機卿らは、最後には、私欲を捨て謙虚に、そして何より現実的に、この大切な役割の担い手を選んだ。そのために必要だったこの数日間。
ひとりひとりが十分活かされる…それには周囲の者の良心や謙虚さ、賢明な視点がなければダメなのだろう。
良い話だった。
作品賞のノミネートもうなづける
5月にも始まるのではないかと言われている教皇選挙。実にタイムリーな公開となりましたが、凡人はもしかして、これを前提として撮影したのではと勘ぐってしまいます。
平日でしたが、連休中ということもあり、客席はほぼ中高年で満席。
期待以上の面白さでした。特に、音楽を効果的に使っていると思いました。
あと、ローマカトリックにかなり踏み込んだ表現となっているにもかかわらず、よくノミネートされたなと思いました。映画としてはよくできているからでしょう。
首席枢機卿にお疲れさまと言いたいです。
人は悲しい悲しいものですね
人間は、所詮どこまで行っても人間にすぎない、そんな言葉が聞こえてきそうな作品です。それでも前へ進まなければならない、決まらない教皇に監督の出した答えは、一つの方向性を示したのでは。
聖書の教えを説くはずなんですが。
難しいですね、世界で一番キリスト教徒の信者の多い団体なんですが。
その頂点の教皇を決める選挙。
だれが、舵取りするか。
映画は、実話ではないですから、これは違うと抗議がありそうなもんですか。
見てる方としては、多分こうなんだろうなと。
想像の域は、出ないにしても。
説得力のある作品です。
聖書の教えは正しくても。
その教えを説くものが、一つの組織となると。
それも、13億の信者を抱える団体ですから。
その権力の座となると。
候補者のあらが、出るは出るは。
まとまるものもまとまらない。
果てしない話し合いに、決着はつくのか。
なぜ、地域によって言語が違うのか。
聖書によると。
人間は、かつては一つの言語だったのですが、神様が、いくつかの言語を話す集団に分けたと。
つまり、皆同じ言語にすると、人間の悪が増大するから。
だとすると、映画のように一つの教派のもとで、一つになろうとするのが、どだい無理な話と思えるわけで。
じゃあプロテスタントが、いいのかというと。
彼らも、常に分派分派の歴史。
じゃあなんで、この映画のように、無意味とも思える選挙をするのか。
聖書では、皆のうちから一人を教師として立てて、という下りからすると。
導くリーダーを一人選びなさいという話なのですが。
巨大な組織となると、リーダー達の中から、さらに一人のリーダーという考えになるわけで。
そうなると、聖書の教えとはちょっと話が。
そして、組織となると政治力みたいなものが台頭してきて。
今回の映画のお話となるわけです。
信者の最後の拠り所は?
再臨を待つ信仰ということで、なんとか一つになれるわけで。
つまり信者にとって、キリストの再臨をもって救いの完成となり。
それまでは、いくら洗礼を受けた信者でも、人間の悪からは、逃れられない。
と見れば、この映画の聖職者のドロドロもさもありなんと。
なんか、ため息の出る話なんですが。
映画として、ラストまで、引っ張られてしまう。
絶賛できるから賢い、というわけではないと信じたい。
ようやく見れたのでそこは素直に嬉しい。
話の流れは思い返せばシンプル。
内容はとても難しいというわけではないけど、完全に理解するのにはすごい知識を要する。主にカトリックと聖書ネタもちょいちょい。ここは苦しかった、勉強不足を痛感。
(勉強しとけって言っといてよ、と思ったのは内緒で)
そもそもこういうテイストの映画、少ないような気がする。
コンクラーベの水面下で行われる情報戦がメインの映画。
地味なんだよ。
たしかに展開に熱さはあった。
「ほう、なるほど!」みたいなの。
「うおおおお!!!」では、ないわけよ。
全体通してその地味な印象は拭われず、といった印象だった。
正直、中盤は眠たかった……。
観終わった後、なんとなく悔しかった。
「思ってたより面白くなかった」というのが素直な感想になる。
先述した通り内容自体は割とシンプルだから、面白ポイントも理解はできる。
だけど絶賛になる理由がわからない。
本当にわからなかった。
でも、確かに絶賛してるやつがいるし前評判もとんでもないわけで。
僕が子供なんだろうか。
これを心から面白いと思えるやつは大人なんだろうし、格好いいと思う。
僕はどれだけ西洋宗教観を勉強して、おそらく何度この映画を観ても面白さを理解できない。
自分の能力の低さが原因とは思いたくないので、映画の合う・合わないが顕著に出た、と結論付けておくのがいいのだろうが、あえて言おう。
過大評価だと。
神の存在を感じさせるシーン
序盤、寝不足気味のため意識が遠のいたところもあったが、不穏な出来事から、俄然惹きつけられていった。
聖人と思っていた人々の生々しい感情がこれでもかと表現される。
ローレンスの尋常ではない悲しみように、亡くなった教皇への尊敬以上の愛を感じた。
また、自分はならないと宣言していたローレンスが自分の名前を書いて投票した瞬間、窓が破壊された。驚きのあまり声が出た。そして、神の存在を感じた。
ベニテスの心に響く発言の後、投票用紙が窓からの風でヒラヒラ動く所では、枢機卿達も神の存在を感じたはずだ。
これで、決まったとみんなが納得したあと、まさかの事実が明るみになり、想像もしてないラストに呆然。
全てが説明されてないので、見終わった後語りたくなります。再度見たくなります。
重厚なサスペンス劇
ローマ教皇?
ローマ法王?
昔は、ローマ法王と呼んでいましたよね?
いつからか、ローマ教皇になりましたね!
今、旬なので観に行きました。教皇選挙とは何か?
を事前に勉強するべきでした。
なかなか決着がつきにくい選挙システムですね!
スキャンダル、買収、陰謀ありの静かなサスペンス劇と思っていたら、サプライズ!スクリーンに目が釘付け、耳をそばだてた120分でした。実際のコンクラーベが終わったら、もう一度観たい映画です。
亡き法王フランシスと同じ思想である。。。。。
字幕だけを追って、機内(United )で見たので、何語の映画かもわからなかった。ただラテン語が使われるときは、ラテン語(スペイン語もそうだった)と字幕に出た。カーディナル、ローレンスや他のカーディナルの怒りは字幕を追ったので、ただの会話のように見えた。
有力候補は、リベラル派の米国人ベリーニや、ナイジェリア人アデイエ、など。人種や派閥だけでなく、ローレンスはカーディナル達のスキャンダルを暴き出す。スキャンダルが本当にあり得るかどうかは私にはわからないが、過去に問題がなく、潔白なカーディナルを法王に選ばなければ、カトリックの信者や、他のカーディナルの信用を失ってしまい、世界のカトリック教会より多くの教会に影響を与える。それは、アルゼンチン生まれの最近他界した法王フランシスを見ればわかる。彼はカソリック以外の教会、例えばプロテスタント教会での人望も厚く、世界の使者として、誰よりも信頼されている。そんな存在の人を法王に選ぶわけだ。
メキシコからでアフガニスタンでも経験があり、ローレンスを推薦していたベニテスはここやヨーロッパで多発していた爆発に対して暴力に暴力で対抗することに反対した。無名であったがここで注目を浴びる。彼自信、イスラム国での経験があり、宗教的使命を第一に考えている。その思想を支持するものが多く、彼が法王に選ばれるように見えた(法王名まで決まる)が、そこに、医者の予約をキャンセルしたことが発覚した。
この予約とは?ローレンスが問い詰め、自白するベニテス。ベニテスは生まれつき、子宮と卵巣を持っている男だと(仮性半陰陽)わかった。盲腸の手術をするまでこれに気が付かなかったと。医者の予約をキャンセルした理由は『自分のままで生きる』ことを決心したからだと。神が彼をこのように作ったのだから、神から頂いた体のまま生きると。この意味はLGBTの人々も、神が作ったのだから、そのままでいることができるという意味で、カトリック教でリベラルであると言うことだと思う。全く、亡き法王フランシスと同じ思想だ。ローレンスはこれ以上ベニテスを突き詰めず、映画はベニテス(新しい法王の名前は?)が法王になった歓喜で、幕を閉じるようにして終えてる。
法王フランシスでカトリックの世界は変わっていった。その影響力のあるベニテス、法王をこの映画で再現している。
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