教皇選挙のレビュー・感想・評価
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密室会議、実は現代社会の写し鏡か。
ローマ法王の突然の死、後継者選出のため世界各地からの聖職者が集まり決定される、
クリスチャン以外は興味のわかないテーマと思いきや、内容はまさに現代社会の縮図。「白い巨塔」バリの白熱した選挙戦、背景にはパワハラ、性別、人種、国家間、男女の偏見と欲望丸出しの世界。今、世界はどうあるべきかを説いています。ぶっ飛びムービー「アノーラ」がなければ、アカデミー賞独占かと思わせる重厚な内容でした。
ライバル役たちがチョロすぎる
映像的には良かったし、社会問題の要素を盛り込んだのは良かったが、ストーリーが単純すぎると思いました。
「選挙」という題材から、もっと濃い政治劇を期待していました。
主人公がスキャンダルの証拠を突きつけるも、海千山千の悪党どもはのらりくらりと追求をかわして生き延び続け主人公は歯噛みする、そんな展開を期待していました。
しかし、作中のライバル達は、主人公が証拠を突きつけると簡単に激昂して自滅していきます。悪党としてはチョロすぎます。
ドキュメンタリーを期待してたが
ただのパロディ映画でした。残念
さらに不義の子をシスターとの間に産ませた枢機卿を黒人にしたところに監督の人種偏見を感じる。
映像は綺麗だったが得るものもなくつまらない映画だった。
こんな映画をありがたがってはいけない。
リーダーを選ぶ権利
秀逸な脚本
キリスト教はわからないけど
教皇が死去してしまったので、次の教皇を決める選挙を行う話。
キリスト教は正直わからないし、見始めてあぁこれ見る映画見違えたかとも思いましたが、主要な候補者のスキャンダルや思想を主人公が見つけて行く過程はとても面白く見れました。
とても静かで、淡々と物語が進む中で、飽きてしまう部分も確かにある。しかしどう云う結末を迎えるのか気になって見ていると、予想外の落ちにたどり着く。誰かじゃなくて選ばれだ人の秘密なのだが。
何か伏線が散りばめれられていたりすればもっと面白かったのにと思った。
気づいてないだけかな。
一級品のサスペンスです
枢機卿たちが同じ服飾なのに、むき出す個性がはっきりしているし、ストーリーがとても判り易いので、驚きの展開に没入できる。そして衝撃のラスト二段落ち!
ミケランジェロの天井絵を囲みながらの素晴らしい美術、衣装。
テデスコ枢機卿は間違いなく見事にジャン・レノが演じていました。
13世紀から続く世界で一番スリリングな選挙
原題はCONCLAVE(枢機卿たちの互選による教皇選挙会議)。
ストーリー自体はフィクションだが、その昔、世界史の語呂合わせで覚えた「コンクラーヴェ(=根比べ)」が現代も伝統に則って行われているのがまず凄く、あまり知られていない選挙の手順、様子をつぶさに見られる構成になっている。
教皇が急逝し、次の教皇を決めるために世界中から集まった100名を超す枢機卿たちが、バチカンのシスティナ礼拝堂を閉鎖し、その中で全体の票の2/3を占める候補者が出てくるまで選挙を繰り返す。
神に仕える者たちの話とはいえ、選挙なので派閥ができたり、票の買収があったり、スキャンダルで自滅する者がいたり、守旧派と改革派が対立したり、と生臭い事件が次々に起き……最後にあっと驚く大どんでん返しもあり、映画館内にどよめきが起こった。
ネタバレするわけにはいかないが、スリルありサスペンスありミステリーあり。閉鎖的空間でいい歳をしたじいさんたちが繰り広げるドラマとは思えないほどワクワクしながら120分の上映時間が過ぎていった。
また、シスター役でじいさんたちに厳しめの言葉を投げかけるイザベラ・ロッセリーニも年齢を重ねていて(実年齢72歳)、山椒のように小粒でもピリリと辛い役回り。デヴィッド・リンチ監督『ブルーベルベット(原題 Blue Velvet)』(1986)の頃とは別人のような名脇役になっていて、わずかな出演シーンなのに強烈な印象を残してアカデミー助演女優賞にノミネートされたのもうなずける。
なるほど映画の原題通り
CONCLAVE はラテン語で鍵のかかる部屋、という意味。
世の混乱からは完全に隔離され閉ざされた空間でジジ達の静かな戦いが始まる。
前半寝不足もあって少々眠気をもよおしたのだが、
「バリーン!」と風穴が空いてからは啓示を受けたかのように私も目覚め
最後まで鑑賞を楽しんだ。
あのシーン、絵画のように美しかったのでもう一度じっくり観たい。
エンディングは実に「今」らしい。
あの後のバチカンも気になる。
人間の本質が見える
どんな人間にも欲はあるものだ。但し何処までそれを表に出さずに容量良く事をこなすか、というだけの話で。
主役のローレンスは何事においても卒がない。堅実な男だ。どんな仕事も彼なら上手くこなせる様に感じられる安心感を覚える。
中盤の展開には実にドキドキハラハラした。このテーマでここまで面白く魅せるのか、という感嘆。建造物や衣装の細やかな美しさ、BGMの良さにも事欠かない。
しかしながら、ローレンス…悲しい哉。最後に垣間見えた彼のほんのささやかな浅はかさが、花の散り際の様に虚しかった。お前は中盤誰に助けられたか忘れたんか。
ただ!彼のことは決して嫌いではない。彼の心持ちに共感を覚えた人は多い筈だ。決して無理をしてキャパシティ以上の本物になろうとしなくても良い。人が持ち得る本質は人によって違うし、光とそよ風が差し込む程度に窓を開けて目の前の景色をいまひとたび見つめ直して生きていくことは、明日を生きる上でとても大切な事なのだから。
108人(煩悩)のカルディナーリ(枢機卿たち)
いやー、とてつもなく大変な3日間だった。心底疲れた。
コンクラーべではテデスコを当選させたくなかったので、血迷って自分に入れてしまったが間違いだった。あゝやはり教皇様は見ておられた。管理者を望まれていたのに。
それにしてもベニテスには本当に驚かされた。まさかそんなことが。。。でもまずは無事に終わって良かった。これからもいろいろ難題が出てくるだろう。でもベニテスならなんとか上手くやっくれるだろう。私やアルドがサポートしてあげないと(あの迷子のカメのように)。
おや、シスター達が出てきたな。彼女たちもよくやってくれている。これからはもっと配慮が必要だな。それに大事な仕事ももっと任せていこう。
世の中が荒んでるから、せめて教会から少しでも良くしていかなくては。
でも何故ブロディなんだ?2回目だし、スピーチも長すぎたよな。あ、いかんいかん。また神にお叱りを受けてしまうところだった。
日も差してきた。なんとなく心も和み、やる気が湧いてきたよ。
イザベラ・ロッセリーニのシスター・アグネスが一番良かった!
高校の世界史で出てきた「コンクラーヴェ」にまつわる物語。
ラテン語、英語、イタリア語、スペイン語が出てくるが、ラテン語は典礼に関わる部分のみ(特に、投票の時)、あとは、投票に参加している枢機卿たちのそれぞれのお国の言葉が中心。複雑な人称や、時制や場合で変わる動詞の活用を持ち、論理や感情の整理に優れているフランス語やドイツ語は出てこない。製作者が公開国を考えたのか、主要な枢機卿の多くは英語を話す。それにしても、皆さん、ラテン語を含み、多数言語に通じているということだろうけれど。
英語は、何といっても実利的な言語だから、カトリックの教義や歴史よりは、選挙の背景になるような思惑や企み、ミステリーが話の中心になる。あとは、イタリアとスペインがカトリックの主要国であるので、彼らの感情がストレートに出てくるイタリア語とスペイン語が目立つ。
とは言え、ストーリーや俳優たちが優れていれば、それで良いのだが。
私の心に届いたのは、イザベラ・ロッセリーニの扮するシスター・アグネスのみ。「自分達は、invisibleな(目に見えない)存在」という台詞が一番良かった。それでいて、彼女の行動が、選挙の行方に、一番インパクトがあった。
思うに、彼女たちシスターの発言を認めることこそが、プロテスタントの出現、カトリック対抗改革に引き続く、真のカトリック改革に結びつくのではなかろうか。おそらく、それは、経典から遥かに隔たることから、もはやカトリックとは呼べなくなるだろうけれど。その日がいつか来るのではないかと思われた。
すごく引き込まれる映画!!
眠たい映画かなと予想してたが
リーダーは理想よりも手腕だと思うの
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