劇場公開日 2025年3月20日

「コンクラーベの選挙時に『コンクラーベ』を鑑賞」教皇選挙 ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5コンクラーベの選挙時に『コンクラーベ』を鑑賞

2025年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

驚く

教皇死去に伴い、教皇選挙がまさにはじまろうとした時に鑑賞した。そんなことも意識しないで映画館に足を運んだが、超満員だった。マスコミも取材に来ていた。世の中、異国で行われるイベントに興味のある人間がこんなにいるんだとびっくり。
本作を観て、教皇は存命中から、後継者の目星をつけるものだということを知った。というか会社でもなんでもそういう世界はつきものだということだ。スキャンダルがないだろう
か、周囲の評判はどうか、どこの国々でどんな布教活動をしたか。レイ・ファインズ演じる、選挙をとりしきるローレンス枢密卿の孤軍奮闘ぶりも見もの。驚いたのはローマ教皇なのに、イタリア出身の教皇が40年も出ていないことだ。イタリア人枢機卿のぼやきが印象的だった。
本作の教皇は、政治的野心にまみれた私利私欲の人間よりも、無欲で公平で利他主義の人間を、ひそかに後継者に思い描いていた。そこに忘れかけていたヒューマニズムがよみがえる。
デビット・リンチ作品の『ブルー・ベルベット』で観客を魅了した、イザベラ・ロッシーニの、正義の尼僧役がいつまでも心に残る。

ジョー
ノーキッキングさんのコメント
2025年5月11日

シスターアグネスはウラの主役ですね。教皇の遺言は彼女のパソコンの中。ローレンスを補助してベニテスを勝たせました。ロッセリーニはバーグマンの娘、73歳も美貌は衰えません。

ノーキッキング
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