「主よ。。。」教皇選挙 agemakiさんの映画レビュー(感想・評価)
主よ。。。
ファイアーブランドを観た同じ日比谷シャンテでした。
個人的な話ですが、若い頃にミサ曲ばかり歌う合唱団員でした。クラシック好きで軽い気持ちで参加したのですが、団員たちの信仰心について行けないものを感じて辞めてしまいました。
だからミサ曲歌詞にあるラテン語は聞き取れてちょっと嬉しかったけど。
ファイアーブランドはカトリックとプロテスタントの物語でした。宗教の宗派を語ればきりがないけれど、乱暴にまとめると、宗教はそれが生まれた環境と切り離せないし、広まる過程で変節するからこそ、時が経つにつれて解釈の違いで揉めるわけです。
昭和と令和でもう違う、不適切にも程があると言ってしまう私達です。2000年以上前を起源とし、2000年以上続いてきた集団が「どうあるべきか」というのが、本作「教皇選挙」の主題です。
今までのやり方は、今の時代適切か、否か。
亡くなりたての法皇は改革派だった。
次に選ばれるべき新法皇は、同性婚のような多様性を認める人か、排除する人か。
この映画が示したひとつの答を、実際のカトリック教徒の多くはたぶん受け入れないと思う。私がキリスト教から距離を置くようになったのはそういうところかもしれない。
ありちゃん様
私が合唱団を辞めた理由のひとつは、キリスト教の解釈がちょっとでも違うと、激怒されて窮屈だったのもあります。指導者はプロテスタントでした。
ミサ曲だけでなく、ヨハネ受難曲、マタイ受難曲など、10年ほどどっぷりラテン語でキリスト教の世界に入っていった(感情を込めないと歌えない)
それが少しトラウマで、今でもクリスマスとか、「あれは信者のための行事だから私は関係ない」と、距離を置いてしまう。
人それぞれ何を信仰してもいいし、それを否定はしないけど、私に押し付けないでって気持ちなのです。
「教徒イコール頑迷で排他」って思いがちなので、現役のカトリック教徒がこの映画を評価しているのに少し感動しました。コメントありがとうございました。
すべては亡き教皇の目論見で、遺言はシスターアグネスのパソコンの中。ローレンス進行のもと、お気に入りのベニテスへ誘導する。象徴である亀は孵化環境でオス・メスが変わってしまう生き物。と私は解釈しました。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。