「人が活かされるとき。」教皇選挙 あま・おとさんの映画レビュー(感想・評価)
人が活かされるとき。
タイムリーな映画だったが、映画館に足を運んだとき私はまだ知らなかつた。単純な好奇心に駆られて興味を持っただけだった…。
中味は意外に地味だった。コンクラーベのほんの数日間の行動や心理のみに絞られていた。歴史的な考察とか 内部事情暴露とかはほぼなく、その方面への淡い期待はほぼ裏切られた。笑!
でも、そのシンプルさゆえに個性を感じたし、テーマが分散していない分、深みのある内容になっていたと思う。
ストーリー展開は全体的におもしろく感じた。他に視覚的にも、地味な背景と赤、というコントラスの鮮やかな世界がなかなか楽しい。それぞれの俳優の個性もよく、特にローレンスの苦渋の表情では精神的な辛さがジリジリと伝わり苦しくなる。
後半の展開は特におもしろかった。
教皇は誠実なローレンスでよいかな…と、だんだん思えてくる。しかし結果は…!
そうだった、誠実さとか人柄だけで決まるものでもないよね。優秀ならよいわけでもないし。適材適所。勝ち負けや優劣の問題ではなく、あくまで役割分担の話だ。
枢機卿らは、最後には、私欲を捨て謙虚に、そして現実的に、この大切な役割の担い手を選んだ。そのために必要だったこの数日間。
ひとりひとりが十分活かされるとき…それは周囲の者の良心や謙虚さ、賢明な視点がなければ成り立たない。
良い話だった。
確かに…!あちこち気になり引っかかっていましたが、そこまでまとめて理解できませんでした。色々クリアになりました。かなり面白い映画ですね。ありがとうございました!
遺言はシスターアグネスが管理しており、選挙は出来レース、進行役のローレンスも途中、色気を出したが爆発で天上から降ってくるガレキを浴び、観念。ベニテスの象徴である亀は孵化環境でオス・メスが変わってしまう生き物。
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