「LGBTQのカトリック信徒の視点から」教皇選挙 Kさんの映画レビュー(感想・評価)
LGBTQのカトリック信徒の視点から
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私自身、LGBTQのカトリック信徒なのですが、その視点から見てとても面白かったです。こういう舞台設定なので当たり前なのですが、作品中盤まで、主な登場人物がほぼ高齢男性(枢機卿)のみで描かれます。その対比として、枢機卿の食事を作る人、そのための食器を確認する人は、女性のみ。聖職者は男性しかなれないという厳格なカトリックの教えは頭では理解しているものの、やはり「なぜ教皇や司祭は男性しかなれないんだろう」とスクリーンを見ながらぼんやり考えていました。でもまさか、その疑問が最後に回収されるとは予想していなかったです。
現実的には、史上最もリベラルなフランシスコ教皇でさえ、(おそらく保守派への配慮ゆえ)同性愛を公式には認めることはありませんでした。そのバチカンのトップにセクシュアルマイノリティの人物が就く──はるか未来の話かもしれませんが、映画というエンターテイメント作品ならではのストーリーとして、当事者である自分はとても勇気づけられました。
バチカン、こんな風に変わってほしい!
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