「Confidential」対外秘 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Confidential
上映館が少なすぎる!とヤキモキしていましたが、たまたま遠出する場所で上映してる映画館があったのでラッキー!となって観に行ってきました。
その映画館に行く事自体3年半ぶりとかなので本当懐かしかったです。
割と地に足ついた韓国ノワールで、期待していたものとは遠く、演技合戦自体は魅力があったのですが、物語としてのパンチは弱いかなぁと思いました。
序盤はポップな音楽と同時に軽快に演説をする主人公ヘウンの姿が映されて、この映画ってこういうテイストなのかな?と思ったところに不穏な流れがやってきてタイトルがバーンと出たところでそうそうこういうのを待ってたんだよというのがお出しされて、お出しされたところがピークだったかもです。
対外秘が明かされてからは騙し騙され、裏で根回し、どれだけ怪しく見られないかの探り合いなので、基本的に悪人ばっか、ヘウンも悪人に昇華する形でバチバチにやり合って行く姿が展開されるんですが、んーイマイチ盛り上がりに欠ける展開続きなのが惜しかったです。
暗躍に次ぐ暗躍のせいもあって、正面でぶつかり合う描写があんまり無いのも物足りなさに繋がっていましたし、こういう静かな探り合いよりかはどこかのガチムチマッチョさんがグーでぶっ飛ばすのが好きな自分とは相性の問題が少なからず出てしまいました。
終盤の展開は結構丸く収まってしまったなという印象です。
意外なところからの話の膨らみはあったにしろ、含みを持たせたままフェードアウトしていくのでもう一声!という間もなくエンドロールでした。
「悪人伝」が好きなのであの感じを期待してたんですが好みの問題かちょいハマらずじまいでした。
しっかし似たような事案が現実にあったとなると政治の世界はどこもドス黒いんだなと他人事にしておきたくなりました。
鑑賞日 11/28
鑑賞時間 20:40〜22:40
座席 F-7