「平泉成がドラえもん、佐野晶哉がのび太的な立ち位置」明日を綴る写真館 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
平泉成がドラえもん、佐野晶哉がのび太的な立ち位置
主演が平泉成との触れ込みですが、実際は佐野晶哉が主人公ですね。
二人ともカメラマンであり、佐野演じる太一が平泉演じる鮫島の写真に憧れ
弟子入りするのが導入です。
太一は徐々に鮫島の写真の素晴らしさの理由を見つけていくわけですが、
そこは徐々にというよりも、割とすぐに気づいちゃいますし、
いつのまにか弟子入りOKになっていて、心の変遷の機微みたいなものは
ほぼ描かれないのが、私としては残念でした。
ストーリー展開も、ゆるやかに多幸感に溢れるようなつくりになっていて、
そこは好感が持てるのですが、
途中のロードムービー的演出や、写真撮影シーン(特に野外での)が長かったりと
勢いがないと言いましょうか、テンポがいまひとつ良くないと感じました。
とはいえ、脇がベテラン俳優陣によりガッチリ固められており、
佐藤浩市、市毛良枝、黒木瞳が特に素晴らしかったですね。
つくりあがりも悪くないですし、鑑賞後感も良いので、良作ではありますが、
もう少しコンパクトにまとめてもよかったかなと思いました。
平泉成さんにはまだまだお元気で、いろいろな作品に出演いただけるとうれしいです。
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