ブルーピリオドのレビュー・感想・評価
全212件中、201~212件目を表示
芸術への愛が詰まった良い映画。
今年288本目(合計1,380本目/今月(2024年8月度)13本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
(前の作品 「プー2」→この作品「ブルーピリオド」→次の作品「ノリャン 死の海」)
テレビアニメ版などが原作なようですね。
そのため、確かに普通に考えるとかなり設定に無理があろう点(一般常識論など。いくつかは後述)はありましょうが、美大でも音大でもいわゆる広義の意味での「芸術系大学」については当事者の後援などあったようでかなり詳しく描かれています。
こうした点について描く映画といえば、去年だったか「私は線を描く」だったかのタイトルで取り上げられた書道の例くらいで数が少なく、また日本においてはやはりごく少数といえる芸術系大学(体育系大学等も超広義に含めてもやはり全体からすると少ない)等を扱っていたという点はよかったのかなというところです。
こうした大学への進学には親の理解が必要なところ、最初はいろいろ反対もしますが最終的には賛成して受験当日見送っていく親の対応なども評価が良かったところです。大学受験会場で彼を待ち受けていたもの、またその結果は…というところになるとネタバレになりましょうね。
採点に関しては特段気になる点まで見当たらないのでフルスコアにしています(ただ、結局「推薦を受ける」という話になってましたっけ?国立大学はどこであろうと共通テスト(旧センター試験)の受験が必須です)
--------------------------------------------------------------------
(減点なし/日本におけるこうした大学への進学と、中学高校の接続事情)
日本ではいわゆる「実技系科目」と呼ばれ高校の入学試験ではおよそ出てこない(特に公立高校だとまともに採点できない)実技試験はその関係で、中学→公立高校入試では、内申点を倍にするなどして対応している都道府県が多いです(私が大学進学したときの広島は確か2倍扱いだったかな)。一方で名目上はこれら実技科目は中学では全てやります。名目上は義務教育だからです。
しかし、高校にはいると、芸術、音楽…(あとは、工芸と書道)と分かれてしまい、単位数も「各1」の「どれか」だけが必須単位の扱いで、「~2」「~3」を設けている高校は少ない(他の必須科目や、一般的な国公立合格を目指すカリキュラムにすると時間が絶対に足りなくなる)のが実情です。これは実際にそこまで扱える教員が少ない、また、美大音大等を目指す場合は公立であろうと私立であろうと実際に専門の学校(ここではそれ専用の予備校といったほうがよい)に通うのが普通という実際上の問題によるものです。映画内でも専門予備校などに通っているのはそうした事情でしょう。
かつ、高校を公立高校で選ぶにせよ私立高校で選ぶにせよ、基本的に芸大音大ほかを想定した教育を行っている高校は少なく(それらの私立の付属私立高校はまた別だが、高校入試並みとはいえ実技が科されることになる)、「行きたくてもいけない」という事情以上に、「日本ではおよそ想定されておらず、行きたいなら願書の提出等はするが勉強は各自でやってね」に実質的になってしまっている点はあります。各「~1」だけは必須なので全員学習しますが、それはあくまで指導要領の関係であって、それだけで芸術系大学に入れるわけでも何でもないからですね。
一方で「中学まででは最終的に全て学習する」とは書きましたが、逆に言えば高校でその初歩の「~1」を学習もしない他の科目(音楽にせよ美術にせよ)に関してはそこどまりであり、それもそれで何だかな(日本の日常生活でそれらの中学レベルの知識レベル「さえ」必要となるシーンはほぼないといって差し支えないが、かといってそうであるなら、逆に何で必要なのかもよくわからなかったりする)といったところはありますね。
また、「国公立が無理ならせめて私立でも」というような趣旨の発言があったと思いますが、日本ではこれらのいわゆる「芸術系大学」は私立まで広げても数が少なくむしろ地方クラスでも単科であるかないかくらいです(例えば広島にはエリザベト音楽大学という私立大学がありますが、名前の通り「音楽」のみの単科です)。
試写会にて鑑賞。悪くはない。ビジュは完璧で眼福。
原作マンガ1、2巻既読。
端折られてたり、キャラクターが少し雑で感情移入しにくいまま進むのが気になりましたが、、、2時間に落とし込むには仕方がないのかな。
原作を知らなくても映画自体は理解出来て楽しめますが、読んだ方がより、端折られてるシーンや心理描写を自分の中で補うことが出来るので、読んでから観る方が、映画として完成しそうだな、とは感じました。
メインキャストの方々は皆、眼福。演技も良かった。誰も置いてぼりがいない。
ビジュアルが完璧。原作からそのまま出てきたよう。特に、ユカちゃん、高橋世田介、大葉、桑名マキ、橋田悠。
もしファンの方で観に行くのを迷っている方がいたら、ビジュを拝みに映画館の大きいスクリーンで観ることをおすすめします。特に眞栄田郷敦さんと高橋文哉さんのファンの方は。
桜田ひよりさんと板垣李光人さんは、シーンが思ったより少ない印象。
代わりに橋田役の秋谷郁甫さんと桑名マキ役の中島セナさんが思ったより出てた印象。
眞栄田郷敦さんはとにかくカッコいい。ただ、大画面に映る度に、あぁカッコいい、、ああ、、でもプラベは妻子持ちなんだよな、、。って萎えて。感情がジェットコースター。本当に申し訳無いですが、どうしても妻子持ちが拭えない。それが高校生とな、、となってしまって。申し訳ないです。眞栄田郷敦さんとしては、ビジュと裸体の筋肉は最高でした。
高橋文哉さんの顔の綺麗さ、細さとスタイルの良さに驚いて、一瞬飛びました。鑑賞後にインタビュー記事を見かけましたが、8キロの減量と脱毛に挑んだ、と。役作りの努力に納得のユカちゃんでした。マンガからそのまま飛び出してきたくらい似てました。イケメンな上に、女性姿も似合うなんて聞いてません。同じ女性として、なんかへこんで帰りました。高橋文哉さんの女性ファンの方は大変ですね、、。
桜田ひよりさんの森まるは、ぽっちゃりこそ似てなかったものの、可愛らしくて、ほのぼのでした。
板垣李光人さんの高橋世田介は、卑屈さと負と闇みたいなオーラが滲み出てて、化けるなぁって感じでしたね。でもビジュがいい。お顔が綺麗。
秋谷郁甫さんの橋田も原作通りのビジュアルで、違和感無くて逆にびっくり。これ再現一番難しいと思ってました。(ストーリーの流れ的になのかもしれませんが)下手したら、桜田さんと板垣さんより出てた印象。これから事務所に推されていくんだろうな。
中島セナさんの桑名マキも原作通りのビジュアル。すごい。特に目が、それぽかた。
江口のりこさんの大葉は、笑っちゃうくらい江口のりこさんでしたね。好きです。
薬師丸ひろ子さんの佐伯先生は原作とは少し違いましたが、映像としては好きでした。
石田ひかりさんもお美しいですね。
桜田ひよりさんのバーター?事務所繋がりで、濱尾ノリタカさん出てましたね。一瞬でしたが、もっと見たかったな。
驚いた事に、眞栄田郷敦さんと高橋文哉さんが全裸(後ろ姿)OKで。
2人とも後ろ姿が綺麗過ぎ。
眞栄田郷敦さんの鍛えられた体と高橋文哉さんの綺麗な細さ。惚れ惚れでした。ファンは直視出来ないかも。映画館じゃなかったら、確実声出てた。ここくらいかな。この映画の唯一の映像美は。
ヌードモデルを使った事にも驚きでした。(デッサン?シーン)
2時間なので仕方ないですが実際、素人でも当たり前に藝大、美大の受験は、こんなもんじゃないだろ、とは感じました。美大を目指すと言う事はこんな世界なんですね。藝大恐ろしや、、。あと予備校のシーンも。現役生や浪人生が見たら、ツッコミどころあるのかな、、。観た方のリアルな映画の感想が知りたいです。
また、劇中の提供された作品も見れる為、美術に触れている方はそこも面白いかと思います。
同じものを描いていても全く違う絵が完成する、その不思議さに、改めて驚きでした。遠い記憶の美術の授業を懐かしく思い出しました。美術の先生が藝大出身だった事も思い出し、すごい人だったんだな、、、と15年越しになんだか申し訳ない気持ちに。
フライヤーやティザーから、もっと映像美(渋谷も)あるかと思ったら、全くそんな事無くて残念。期待してたので、マジか、って感じでした。なんか肩透かしを食らったかも。
予備校に通う為のお金の描写がなくて疑問に思ってたけど、それはマンガ読んで納得。
芸大受験まで○○日の描写のところで流れる音楽が、、勿体無い。映画自体を安っぽくさせてる感じがして、合わない。
あとバスのシーン。
ん?って。あの炎は、余計かも。
LGBTQ問題が入るのは、まぁ今風なのかなと思ったり。
八虎とユカちゃんの距離の詰め方の描写も薄かった。急に仲良くなってんな、って。そして極め付けは海。ここは後半まで描かれるところでもあるから、ちょっと足りない気が。マンガ見て補う方が良さそう。
キャストの方々はこの映画の為に、美術の先生から絵を指導されたと思うけど、その努力が感じられる描写が劇中には少なくて、ちょっと残念。
美術の上手い下手ってなに?ピカソって下手じゃない?なんであれが作品として評価されてるの?あれの良さとは?って美術の世界に対して、正解は?って疑問に思ってたり、よく分かんないわ、なんて思っていたけれど、プルーピリオドを通して、少しは理解出来たかもって思えた。
水彩の絵を描いてみたいって思って描き方教えてるインスタみたり、人生初の美術館に行ってみたいな、藝大の学祭に行ってみたいな、なんて気持ちが芽生えちゃうくらいには影響受けました。
やっぱり死ぬ気で取り組む姿は、刺激をもらえますね。(綺麗事だけじゃ無くて挫折も描かれてます。)
絵って簡単だけど、一度踏み込んだら、なかなか抜け出せない、やばい世界ってのは分かりました。自滅と自我が常に戦ってて神経すり減らして、ある意味少しおかしい?変わってる?くらいじゃないと極められないのは、そうよな、、と。妙に納得。
映画までは熱くならないけど、なんか自分も、って思いたくなるそんな映画でした。
続編ありそうな気もしますが、高橋文哉さんのユカちゃんのビジュ寄せのハードさを考えたら、無いのかな、、、。ただ続編があれば、また観に行きたいですね。
メッセージ性とは裏腹に映画として個性に欠ける
ラスト圧巻
『線は、僕を描く』を否応なしにも想起させるが、絵にハマっていく過程...
知らない世界だからこそ目指す姿に見入ってしまう
美術の世界を知らなかったのもあり、絵に興味を持ち藝大へを目指す流れがとても惹きつけられて見入ってました。
何気なく消費しているだけのモノを努力して作り上げている人達が居る世界、というのに興味があるのであれば飽きずに見れると思います。
全体を通して、頑張っても才能ある人が目の前に現れて現実を突きつけられても、
それでも頑張って行く姿がとても印象深く良かったです。
特に終盤はラストスパートに向けて頑張って行く流れがテンポ良く感じました。
周りが脱落していく中でも、突き進んでいく姿は格好良かったです。
美術は見たままではダメなんだというのも特に印象深かったです。
大きい画面で見るのもですが、無音になる部分含めて映画館で見るからこそ音響としても良かった部分があったと思います。
特にスタッフロールの最後は感慨深いのもありました。
シーン転換が雑に感じる部分もありましたが…比較的長めの映画の割には間延びせずに収まっていると思います。
ポップコーンはMサイズでも食べるのは余裕でした。
人によってはLサイズでも余裕…かもしれないと思います。
あまり主人公に感情移入は出来ず、周りで主人公を応援している的な感じのする作品にも思えました。
ブルーピリオド
情熱
ブルーピリオド宣伝部員に選ばれて最速試写会行ってきました! まず、...
原作自体を否定したい
アニメを全話視聴済み
美大受験という一般人では想像もつかなかった内容を知って、興味津々だった
そういう意味では面白い話だし、映画は短い時間をやりくりしてよく出来ていると思う
ただし、よくよく考えてみると・・・
これ、成功体験ですよね、受験の
”ドラゴン桜”のような受験ものなんですよ
東京芸術大学の油絵科に入学するための
科目が特殊なだけ
となると
なぜ、東京芸術大学を目指す必要があるのかな?と考えてしまう
もっと油絵を学びたいとか
尊敬する画家が講師にいるとか
才能のある人達と交流したいとか
それとも
東京芸術大学出身という箔をつけたいのかな?
高校2年で急に絵を描きたくなった
それはいい
なら、トップの東京大を目指す
ですよね
なんか、エリート意識が鼻持ちならない
純粋に絵が描きたいんじゃないのではなかろうか
絵が描きたいだけなら、そもそも絶対に学校行かんといけない必要は無いだろう
目標はなんなんだろう
なんか、思っているほど純粋な心ってないんじゃないだろうか
いや、東大に入って日本を改革してやろうなんて大志を抱く学生に比べれば、東京芸大に入らないと始まらないなんて考えている学生って・・・・
なんなん?
課題の自画像
”ここで目立たないと落ちる”
これは受験のテクニックですよね
”俺の絵で全員殺してやる”
だったかな
芸術ってそんな相対的な物だったかな
油絵を書くには、もちろん技術もいるでしょうけど、東京芸大にいかないと学べないのかな?
彼らの成功ってなんなのかな?
絵が売れて金持ちになること?
賞を獲ること?
生きている間に絵が売れるような人は少ないし、それは実力だけじゃなくて、運だったり、プレゼン能力だったりするんじゃない
流行もあるしね
入試自体も運要素が大きい感じ
と、ふと原点に立ち返ってしまった一般人でした
実写映画はなぜ作ったのかな?
あのメンツで作ったって観客が入るわけがない
まあ、頑張ったほうです
原作の力かもしれないけれど、それ自体を否定したい
テレビでアニメーションやってるだけで良かったんですよ
なにか裏事情でもあったのかな
一定数の作品を作らないといけないとか、誰かを売り出したいとか
はっきり言ってロードショーでこれが放映されたのが意味わからん
40日間で5億円弱
配信に売ったりすれば黒字なのかなあ
全212件中、201~212件目を表示