ブルーピリオドのレビュー・感想・評価
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出逢い。
原作第12巻までは読了している。ブルーピリオド展にも足を運んだ。その上で、劇場鑑賞。
非常に良かった。周りに何となく合わせて、流されて、気づいたらもうこんなに年齢を重ねてしまった、そんな大人は多いと思う。大多数がきっとそう。それでもそれなりに生きていけるし、そこそこ幸せな人も少なくないだろう。
でも。本当は自分の心に訴えかけてくる何かがあったんじゃないか、本当は手を伸ばして掴み取るべき何かがあったんじゃないか。振り返ってそう思う瞬間、きっとあると思う。または、そのふとよぎる想いに蓋をして鍵をかけて。片目を瞑って生を全うしようとしているか。
この生は一度きりしかない。死は皆に平等にやってくる。自身の鉱脈を見つける余地のある国、この日本国に生まれた幸運の下生きているなら、息絶えるその日まで掘り続けてもいいんじゃないか。そういう思いを新たにさせてくれた作品だった。
そして、本質を掴むって何か、そもそも本質とは何か、を今も考えている。
原作は読んだことないんですが…
大好きな芋生さんが出ていた
漫画原作の違和感が少ない
★5つでは足りないほど素晴らしかったです。 原作と比べると、あのシ...
★5つでは足りないほど素晴らしかったです。
原作と比べると、あのシーンは取り入れてほしかった‥といった点などもありましたが、美術予備校や受験時の描写や緊迫感などリアルで震えました。
また、八虎はもちろんのこと、受験生たちのひたむきさや苦悩もとてもよく描かれていて胸が熱くなりました。
好きなことと正面から向き合い、悩みもがきながらもとことん突き詰めて頑張る姿勢、、、これは美術に限ったことではなく、全ての頑張る人々に刺さる映画ではないかと思います。
そして、そこだけではなく、俳優さん方の役作りも素晴らしく、友情や親子愛など、見どころは無限にあります。必見の価値あり!です。
情熱‼︎
公開からちょっと日数経ってしまいましたが、映画館で観れて良かったです‼︎(原作未読です)
とても面白くて良い作品でした‼︎
まず、主演の眞栄田郷敦さん‼︎
演技めっちゃ上手い‼︎絵を描いてる時の目の迫力凄すぎた‼︎
高橋文哉さん、板垣李光人さんも良かったです‼︎
仮面ライダーゼロワンを演じていた高橋文哉さんがユカちゃんというとても難しい役を違和感なく演じていてとても良かったです‼︎
仮面ライダージオウのウールを演じていた板垣李光人さんも良かったです‼︎
この2人の演技の成長も感じられました‼︎
出番多めというわけではないのですが、江口のりこさんは印象に残りました‼︎
ストーリーは本当に好きなことに対する情熱を感じられて終盤は色々なところで、とても感動しました‼︎
藝大の試験中は私も緊張してきました‼︎
あとエンドロールで流れた曲が良かったな〜
余韻に浸れました‼︎
良い映画を観れました‼︎
物足りない
ストーリーとしてはアツい青春映画王道なのでグッとくるものがあるかと思いきや、
努力はあるものの特に挫折せず、割ととんとん拍子に芸大合格できたストーリー。
もっと汗水涙流して泥々になりながらも、周りとの差に打ちのめされながらも、それでも諦めきれない夢を追う若者を見たかったなというのが素直な感想。
大してぶつかるような相手もおらず、絵を描くことをやんわり反対してた母親からもあっさりと受け入れられ…。
せめて主人公の努力の過程をもっと描いて欲しかったな。時間的に難しいものがあるかもしれないが、それならわざわざ映像化する意味がないのでは?
また、劇中に何回か良いセリフがあったのに流れてしまっているのが残念。
俳優陣は良い演技してるので今後も楽しみです。
八虎くんの青の時代(ブルーピリオド)
原作、全部読んでいます。今回の映画は八虎くんが絵を志し、藝大に合格するまでの話。この映画だけだとちょっと舌足らずかもしれないですが、私はまずまずうまくまとめていると感じました。
主人公である八虎くんは器用で頭がいい。だからこそ、今一つ、色んなことに手ごたえを感じられずにいる。ある種、とても贅沢な悩みを抱えている青年です。それがあるきっかけで絵にのめりこむことに。この物語のおかげで「絵の予備校」みたいなものがあることも初めて知りました。そういう中で八虎くんが周囲の人々と関わりもがきながら成長していく成長物語です。
私が今回の映画で最も感動したシーンは、母親に対して藝大に進みたいと告白するシーン。「お母さんの望むように生きられなくてゴメン」というくだり。これまで彼は親から見ても良い子だったに違いない。それが初めて本当にやりたいことを主張する。お母さんは驚くとともに嬉しさもあったんじゃないかなと。ついつい親目線になってしまいました。
龍二君との海のシーンも良かった。色んな事を経験しながら他人に良い影響を与えられる大人、私の考える「良い」大人になってくれると良いなと思ってみてました。
八虎くんを演じた真栄田君、良い俳優さんになりましたね。
高橋文哉くんはできる
そうなんだよな。2020年のマンガ賞でブレイクした頃は大学合格までの話をワクワクして読んでいました。
しかし、4年が経ち大学に入学してからの話は読まなくなって、3年くらいで当時の熱は冷めて読まなくなっていました。
そこで実写映画化(アニメ化したのも観てない)。うーん、どうやろ?予想通り大学合格までを映画にしていたので、知らない話はなかったですが、出来映えは悪くはなかったです。
主人公の矢口八虎こと眞栄田郷敦くんはよく似ていて良い感じでしたですが、問題の女装のユカちゃんこと高橋文哉くんはいやこれマズイレベルの西片君です。同じ俳優がやっているとは思えない。西片君は普通感がっつりが今回はまるで女性かよと突っ込みたくなるほどの女装が高橋文哉くんの俳優芸バッチリなのは高評価です。
とにかく高橋文哉くんに1点です。
大変面白く観ました!!!
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
結論から言うと、大変面白く観ました!!!
今作の映画『ブルーピリオド』は、雑にまとめれば高校生が東京藝術大学の美術学部の絵画科の現役合格を目指す物語です。
主人公・矢口八虎(眞栄田郷敦さん)は油画専攻(いわゆる油絵の専攻)を目指します。
個人的にもデッサンをしていたことがあったのでニュアンスは多少分かるのですが、映画の中でも描かれていたように東京藝術大学の美術学部に合格するのは並大抵の話ではありません。
例えば、東京藝術大学よりもレベルが落ちる多摩美術大学や武蔵野美術大学でも相当にレベルが高く、その2校よりレベルが落ちると思われる東京造形大学であっても相当のレベルの高さがあると思われます。
なので東京藝術大学の美術学部に合格するなど奇跡中の奇跡と考えられ、5浪6浪なんて当たり前の世界だと思われて来ました。
そこで現役合格するなどさすがに困難中の困難で、まして主人公・矢口八虎が東京藝術大学を目指すのは高校2年生になってからなので、そこから現役合格するなんで全くあり得ない、というのが一般的な理解だと思われます。
ところでこの映画『ブルーピリオド』の大きな高揚感ある場面の一つに、主人公・矢口八虎が高校の先輩の森まる(桜田ひよりさん)の描く「天使の絵」と出会って、「あなたが青く見えるなら、りんごもうさぎも青くていいんだよ」との彼女の言葉から、青い渋谷の絵を描く場面があります。
この場面の1観客としての高揚感は、感銘を起こさせる素晴らしい一連のシーンになっていたと思われました。
ところが、ここからこの映画はずっと鬱展開が続くのです。
なので映画としては突き抜けた面白さが、矢口八虎が青い渋谷の絵を描いた場面以降はそこまであったわけではありません。
なぜなら主人公・矢口八虎は(高橋世田介(板垣李光人さん)のような)天才ではなく、絵の上達は薄紙を重ねていくようにジリジリとしか進んで行かないからです。
なので映画としては突き抜けた面白さを描くことが困難なまま、しかしながら東京藝術大学の美術学部を目指すという誠実な描写に関しては、そのリアリティを獲得していたと思われました。
ただこの鬱展開やジリジリとした努力の歩みだけでは、当たり前ですが東京藝術大学の美術学部に現役合格するなど時間的にも不可能です。
この映画『ブルーピリオド』の面白さは、その誠実なジリジリとした努力のリアリティ描写と共に、主人公・矢口八虎の「戦略」が描かれるところです。
そしてこの「戦略」は、上滑りの考えだけでは東京藝術大学 美術学部に現役合格するという現実には全く太刀打ちは不可能で、その「戦略」は物事の<本質>に深く到達している必要がありました。
一見すると(美術受験に興味のない人からすれば)たかが大学受験の話に過ぎないと思われる内容でもある今作が、広く多くの人に面白い作品だと思える1つの要素として、この<本質>に深く到達する「戦略」の描写があったと思われました。
この<本質>に到達する「戦略」に関しては、他の分野にも広く通じている普遍性ある内容になっていると感じました。
この後、主人公・矢口八虎は(一般的には高2からの挑戦では到底あり得ない)東京藝術大学 美術学部 絵画科 油画専攻に現役合格します。
しかしながら、主人公・矢口八虎による、ジリジリとした努力の誠実な描写と、<本質>に到達する「戦略」によって、今作はこの現役合格にリアリティある説得力を観客にもたらせていると思われました。
また、ユカちゃん(鮎川龍二)(高橋文哉さん)に関わる話や矢口八虎との関係性も良かったと思われます。
もちろん題材内容的に突き抜けた面白さにするには無理があり難しく今回の点数となりましたが、一方で個人的には素晴らしくも誠実でリアリティと他への普遍性の深さある作品になっていると思われました。
誠実で素晴らしい作品をありがとうございました。
エピソードの積み重ねと熱量に物足りなさ。
作品全体を通して緊迫感があり、最後まで固唾を飲んで観ていた。役者さんたちの好演で若者の瑞々しい空気も良かった。
のだけど!!
原作ファンとしては、尺の都合とはいえ色々端折りすぎている感が否めない…!実写なのでリアル志向なのは良いのだけど、全体的にサラッとしすぎというか、熱量と描写の積み重ねが物足りないというか…。
ほぼ絵画の素人から始まった矢口八虎くんの血と努力のにじむエピソード(佐伯先生にゼロから理論を教わって一つ一つできることを増やしていく、大葉先生との面談や様々な人や体験の影響を重ねてトライ&エラーで前に進んでいく等)の積み重ねの描写がやはり足りない感じは否めない。
森先輩やユカちゃん以外の登場人物の掘り下げがほぼない分、他の藝大受験生との比較における八虎くんのハングリーさが見えづらいのも大きい。
個人的には映画で扱っている受験編って、〝好きなことと目標を見つけた生真面目な八虎くんの努力と苦悩の痕跡〟が肝だと思っている。
ので、映画だけ観るとエピソードの積み重ねが少ない分、八虎くんが努力の人というよりも「いや、君も十分天才じゃん。割とすぐ描けるようになってサラッと現役合格してるじゃん…」と見えてしまうのがなんというか悔しい…。
あとは個人的に大好きなシーン「俺の絵で全員殺す」ももう少し熱く演出して欲しかったのもあるな。
実写化作品として良かったとは思うんだけど、いかんせん原作を知ってる分、作品全体の熱量と人物の描き方、エピソードの積み重ねの面で物足りなく感じてしまった。
しかし主演の眞栄田郷敦くんは良いな。
存在に華があって、眼力も印象的で、でもどこか陰も感じさせて。魅力的な俳優だなあ、と本作で改めて思った。
夢中になれることがあるのは幸せ
夢中になれることがないなりに日々折り合って生きてきたが、先輩との出会いから油絵に運命的に出会い、そこから美術部の先生や予備校の先生との縁が広がってゆくのが気持ちいい。素直で感じのいい主人公や関係者で、気持ちのいいドラマでした。これも予告編よりも印象が良かった(最近予告編の印象以上の本編にあたることが多く、レビューが役に立っている)
好きこそ
理系の芸術
"ブルーピリオド"ではなく"藝大受験"を描く物語と捉えるのが正しい気がします。軸はずっと矢虎の心の動きで、他キャラはそこに波紋を立てる概念として描かれたので、原作の世界観とキャラクターを愛して、それを期待すると蔑ろにされたように感じるでしょうか。
それでも実写は当然ですけど、現実の絵画を描いてみせてくれるわけで、見応えがありました。全体に実写化解像度が高かったと思うんですが、主演の眞栄田郷敦は雰囲気含めて別格に良かったです。世田介くんはちょっと演技過剰?もっと閉じてて不器用なイメージです。
私自身は理系の世界を進んできた人間ですが、自分の心や感覚を分解して分析して再構築する過程は、分野を超えて通ずるものを感じます。その緻密で膨大な作業の先に真の成果があると信じているので、勝手に共感して、勝手に応援してしまいました。
情熱を燃やしつくす❗これが青春だ❗
*ある日美術の課題で、ブルーの渋谷を描いた。皆がほめてくれた!今まで生きている実感がなかった八虎に何かが起こった❗思いっきり絵を描きたい❗描いて描いて描きまくりたい❗八虎の情熱がメラメラと燃え出した❗もう誰も止められない❗オレは東京芸術大学を受けるんだ❗そして八虎はとことん自分を追い込んだ❗
*ある晩何か様子がおかしいユカちゃんを助けに海へ行き、その晩、肉体の美しさと向き合う、そして人間本来の造形の美しさと、高まるインスピレーション❗八虎はユカちゃんから、たくさんのものをもらった❗
*課題をいくつもこなす彼は、けっして天才ではない!と言っているが、その情熱を友人、両親をも巻き込み、講師のアドバイスも吸収し、都会の力、大自然の力も五感で吸収し、全ての作品に投影できたのだ❗
*実際に郷敦くんは東京芸大を受験していたので(サックス)とても感慨深かったのではないでしょうか・・
好きな事に集中する素晴らしさ
青春
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