「映画がアートではない。」ブルーピリオド サケビオースさんの映画レビュー(感想・評価)
映画がアートではない。
アートを映画で表現することの難しさは理解しているつもりである。
アートを攻めすぎると、個性が強すぎて解りにくい作品となり、収益が見込めなくなる。リスキーである。
だから、大衆受けする作品に仕上げる。
理解はするけど、本作に限ってはとても残念に思う。
折角、題材がアートなんだから、映画もアートに仕上げて欲しかった。じゃないと、アートの素晴らしさが表面的にしか伝わらない、物足りない作品となってしまう。
原作が好きなだけに、とても残念でした。
会話の声が小さくて良く聞こえないし。
途中の円を描くシーンは、尖っていて素晴らしかった。全編であれをやれとはいわないが、あのシーンのような刺激がもうちょっと欲しかったかな。
序盤の青い絵を描いたシーンとか。言葉でなく、表現で心が動かされたを表現して欲しかった。
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