「最初は眠くなるが絵を描き始めてからはおもしろい」ブルーピリオド にんさんの映画レビュー(感想・評価)
最初は眠くなるが絵を描き始めてからはおもしろい
原作未読で映画のみ見ました。
最初はヤンキーぶった中二病ドラマか??というくらい面白くなかった。
金髪に染めて遊び散らかして頭いいですみたいなよくある少年マンガのキャラクター。
成績が良いのだったらお勉強シーンをもっと入れてほしい…遅くまで遊び歩いて成績がいいわけないじゃん。
高校生がタバコ…おっぱい…
どこが青春や…不真面目なシーンばっかり…ここで眠くなりDVDをいったん中断し睡眠。
そしてせっかく借りたし…見るか…と、なあなあな気持ちで再開。
絵を描き始めてからは面白かった。
江口のりこさん演じる先生がすごくいい味出してた。
板垣李光人さんというライバルが出てきて空間が引き締まった感じがした。
ユカちゃん役の子誰だと気になって検索かけてしまった。
仮面ライダーの方なんですね。そりゃジャンプとかうまいわ。
しかしユカちゃん役の子をもう少し掘り下げて詳しく背景を表現してほしかった。
親と仲良くないんだよんね~というくらいじゃ映画ではうまく伝わらなった。
ユカちゃんに関して悲しみや苦悩の表現がもっと欲しかった。
美術は自分と向き合うところがたくさんあると思う、精神的に追い詰められる人もいると思う、
どんどん減っていく仲間というのも(7人の侍みたいで)寂しさと覚悟が極まってきて良かった。
みんな苦悩する様子もちゃんとあってよかった。
ヤンキー仲間も、仲間(主人公)が付き合い悪いの良く許したなと思う。
田舎のヤンキーなら一人だけ真面目になるなんて許さないと言わんばかりのもめるシーンが絶対入ると思うけど都会という設定だからまた違うのかな。
親が都合よく理解ある人で良かったが、もっと戦う設定でも良かったかも。
親の希望を押し付けてくる親って結構いると思う。あんなにすんなり理解してくれるってありえるんだろうか。
理解ある親役に芸人さんを起用したのは良かった。
どことなく親近感のあるお父さんだった。
とりあえず必死に絵に向き合ったのなら髪は染めないで黒くなっていくようなシーンがあってもよかった。
最後までずっと金髪だったのはなんだかなあと思った。
東京芸術大学に興味ある人や美術系大学を受けようか悩んでる人におすすめです。
参考になるシーン多数あると思います。