「自分の本当の姿を求めて」ブルーピリオド bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
自分の本当の姿を求めて
人気コミック原作で、眞栄田郷敦を主演に据えて実写映画化した本作。劇場公開の際、見逃して、Amazon primeで配信されたので早速鑑賞。東京芸術大学を目指す男子高校生と、トランジェンダーの悩みを抱えた友人の葛藤を描いた青春ドラマ。
自分の娘も今から12年前に、芸術大学を目指して、美術予備校に通っていた。東京芸大とは行かないまでも、公立の芸術大学に合格した事もあり、当時の娘の頑張りを思い出しながら、懐かしさと共に鑑賞した。
勉強しなくても成績優秀な矢口八虎。しかし、やりたい事も見つからず、悪友と毎日遊び歩き、空虚な日々を送っていた。そんなある日、美術の授業で描いた『青い渋谷の街』の絵をきっかけに、絵を描く事の素晴らしさに目覚めて、のめり込んで行く。
そして、芸術大学の頂点とも言える東京芸術大学への受験を決意する。しかし、絵画を始めたばかりの八虎の前には様々の壁が立ちはだかる。本当の自分、自分らしい絵を目指して試行錯誤を繰り返す。そして、いよいよ受験の時を迎えていく。
主人公の八虎役の眞栄田郷敦は、絵を描く事を通して、新たな自分と成長を見出していく高校生を熱演。そして、何よりトランスジェンダーの友人役の高橋文哉が、あまりに美しく見惚れてしまうほど。八虎と2人で裸になるシーンは、男とわかっていても、ドキドキする刺激的シーンだった。
共感ありがとうございます。
画材を背負って跳躍する、颯爽としてた彼が挫折してしまうのはちょっと悲しかったですね。同時合格したライバル板垣くんと注目が分散してしまった気がしました。