「人との対話シーンが刺さります。」ブルーピリオド 梅じんの相棒さんの映画レビュー(感想・評価)
人との対話シーンが刺さります。
マンガ大賞受賞した原作はまったく見ずに鑑賞。
結論、映画としてとても良かったです。
人に合わせることで自分というものを出さずに生きてきた、本当の自分がどういう人間かさえわからずに流されて生きている主人公の高校2年生が、美術部の絵を観たきっかけで自分が授業で書かされた課題が褒められてやりたい事に気づき始める。
進学を難関芸大と決めるまでも、決めてからも周りの人と話すことで進路を揺らぎないものに。
美術部の顧問との対話、クラスメイトとの対話、美術部の先輩、ジェンダー問題を抱えながらも自分を確立してる幼馴染、そして母親。
それぞれに影響を受けた対話だが、聞く耳を持ってるからこそ真摯に自分を見つめて行きていこうとする。良い人達に恵まれたというよりも、それぞれの人達を素直に聞く耳を持つことで結果良い人達に巡り会えたとなる。
私も40年前の高校生の自分にこの映画を観せて、もっとチャレンジの人生を歩んでいたらと思う。
この歳になったから感じるものなのかもしれないけれど、高校生当時の自分なら狭い世界観で凝り固まった思考では何も感じなかったかもしれない。
映画では才能は無い努力と人よりも多く没頭することで才能が開花するのだが、やはり人との関係、人と話すことで受ける考え方など、独りよがりでは成長しないってことかな。
逆に友達に影響与えたりして、良い映画を観せてもらえました。
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