「八虎くんの青の時代(ブルーピリオド)」ブルーピリオド すみれ7878さんの映画レビュー(感想・評価)
八虎くんの青の時代(ブルーピリオド)
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原作、全部読んでいます。今回の映画は八虎くんが絵を志し、藝大に合格するまでの話。この映画だけだとちょっと舌足らずかもしれないですが、私はまずまずうまくまとめていると感じました。
主人公である八虎くんは器用で頭がいい。だからこそ、今一つ、色んなことに手ごたえを感じられずにいる。ある種、とても贅沢な悩みを抱えている青年です。それがあるきっかけで絵にのめりこむことに。この物語のおかげで「絵の予備校」みたいなものがあることも初めて知りました。そういう中で八虎くんが周囲の人々と関わりもがきながら成長していく成長物語です。
私が今回の映画で最も感動したシーンは、母親に対して藝大に進みたいと告白するシーン。「お母さんの望むように生きられなくてゴメン」というくだり。これまで彼は親から見ても良い子だったに違いない。それが初めて本当にやりたいことを主張する。お母さんは驚くとともに嬉しさもあったんじゃないかなと。ついつい親目線になってしまいました。
龍二君との海のシーンも良かった。色んな事を経験しながら他人に良い影響を与えられる大人、私の考える「良い」大人になってくれると良いなと思ってみてました。
八虎くんを演じた真栄田君、良い俳優さんになりましたね。
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トミーさんのコメント
2024年8月19日
共感ありがとうございます。
原作は前の方だけ読みましたが、お母さんは尋常でない量の作品と上達ぶりに驚いたんでしたかね。ゴードンくんは漫画とはちょっと違った抑えた感じの役作りで、これはコレで悪くなかったと思いました。