劇場公開日 2024年8月9日

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「天才と見分けがつかなくなるまでやればいい」ブルーピリオド あさやんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5天才と見分けがつかなくなるまでやればいい

2024年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公の高校生、矢口八虎は成績優秀だが、夜は渋谷で友人との付き合いで
朝まで遊び歩く二面性。しかし、日々の生活に物足りなさを感じていた。
ある日、学校の美術の授業で「私の好きな風景」という課題を出され、
最初は未提出も考えた末に、明け方の青い渋谷の風景を描く。
そこから、美術に興味を抱くようになり、あっという間にのめりこみ、
東京藝術大学への受験を決意する。

・・・といった展開。
原作を知らず、前知識もないままの鑑賞。
美術が苦手、目標もないまま、何気なく無難に過ごしていた高校生が
美術に目覚めてからの情熱を熱く描いていた。

専門学校?予備校?で天才と遭遇し、自分は天才じゃない、
やった分しかうまくならない、と自問自答。
東京藝術大学への受験も親に反対され、自信がないから押し通せない。
でも、好きなことをやってみたい、やり続けたい。
「天才と見分けがつかなくなるまでやればいい」
と、何枚も何枚もいろいろな絵を描き続け、上達していく。

周りを囲む、先生、先輩、友人、そして両親、いい人ばかり。
ホントに美術が好きな人なんだろうな、と思わせるセリフが多々あった。

主人公の矢口八虎を演じたのは眞栄田郷敦さん、きれいな目、顔、
そしてナイスボディ。内に秘められた情熱をキャンバスにぶつけていた。

友人のユカちゃんは高橋文哉さん、難しい役でしたね。まさに多様性。

天才高橋くん役は板垣李光人さん、ちょっと嫌な役でしたね。

学校の先生役は薬師丸ひろ子さん、専門学校?の先生は江口のり子さん、
どちらもいい先生だ。こんな先生に出会っていたら、美術に目覚めちゃうよな。

私自身も絵に興味を持ちながら、他の趣味のため優先度が下がり、
後回しにしていたが、再び絵を描きたいな、と思わせられる作品でした。

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あさやん