「或る街の群青」ブルーピリオド uzさんの映画レビュー(感想・評価)
或る街の群青
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原作・アニメ共に未見、キャラデザや設定も確認してないため、再現度なども不明。
入試までに絞って上手く纏めたんだろうな、という印象。
良くも悪くも派手さはなく、森先輩の絵との出会いや描画シーンなども演出は薄い。
その割に挿入歌演出が多用されるが、これが上手くない。
ダイジェストのような勢いやテンポ感はなく、音が大きいせいで台詞が聞き取りづらい。
短いカットの連続で八虎の努力を表現するような、ベタな使い方でよかったと思う。
ユカちゃんや森先輩はキッカケを与える装置のような立ち位置だし、予備校同期も特にエピソード無し。
級友や高橋くんの絡み方も中途半端で、あくまで八虎の話に絞られている。
尺の関係で仕方ない部分もあるのだろうが、脇キャラの扱いは少し残念だったかな。
とはいえ演技は全体的によかったし、石膏デッサンの力量差などは非常に分かり易かった。
八虎が渋谷の絵を描く前の演出も面白い。
ただ、最後のヌード画の良さが素人目に伝わらなかったし、タイトルの意味も分からず終い。
2次試験の体調不良や腕のアレは必要あったかな。
家計に余裕がないにも関わらず渋谷で飲み歩き、キャンバスや絵の具を買い漁るのも違和感アリ。
(オール明けに八虎だけ毎回制服になってたのは何?)
旅館の宿泊費は誰が出し、何故裸を描く時に電気消した?
細かいこと気にせずサラッと見る分には、後味もいいし十分楽しめる。
八虎は、龍二じゃなくてユカちゃんと呼んであげよう。
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