劇場公開日 2024年6月29日

「映画好きなら観るべき」アディクトを待ちながら rairaiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映画好きなら観るべき

2024年7月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

びっくりした。こんなによく出来た映画だと思わんかった。
これはたんなる啓発映画じゃない。もちろん学びがあるし、泣けるけど、実は風刺もかなり入ってて笑えるし、鑑賞後は明るく爽やかな気分になった。

まず脚本がよく出来てる。依存性者だったり、その家族だったり、フツーの会社員だったり、ミュージシャンのおっかけ?だったりetc.いろんな人が出てくる群像劇なんだけど、一人一人短い登場時間の中でその背景を想像させるし、それぞれの台詞が良い。依存性に関係ない自分にもめっちゃ刺さってくる。まんまとシナリオ付きパンフを買ってしまった。

アップを多用する撮影もカット割もそれがとても効果的でそれぞのキャラが印象に残る。
初めて知った俳優ばかりなんだけど、一人一人の顔がこれまた良し。画面の端から端までみんなイイ表情してるなんて久しぶりに観た気がする。

あと、監督は古い映画や演劇が好きなんだろうなっていうのが至る所でわかるんだよね。映画演劇好きとしては嬉しいところ。観たらわかるがタイトルも秀逸。

そして、ラスト15分はたぶん日本映画で初めての試みをしてて、舞台挨拶でその裏話を聞いて鳥肌ものだった。すごい。マジですごい。

映画好きなら絶対に観るべき作品
たぶん予算が少ない中作られたんだと思うが、それを覆すほどの力のある映画だった
自分はもう一度観てくる!

rairai