「斬新で愛おしい映画。」ドマーニ! 愛のことづて ケージさんの映画レビュー(感想・評価)
斬新で愛おしい映画。
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モノクロで虐げられた女性の権利をテーマとした映画。
確かにその通りではあるが、まったく予想の斜め上をいく凄い映画だった。
夫のDV場面がミュージカル風だったり、恋心で見つめ合う2人の歯がチョコレートまみれで、しかも待たされて怒るおっさん客を入れ込みながらのグルグルカメラワーク!
突然、普通に起き上がる寝たきりの義父をはじめ、バカ夫、バカ息子2人、娘のバカ婚約者等々のキャラクター祭り!
その中で輝く娘の可憐な美しさは、主人公の母からテーマを受け継ぐにふさわしい。
ラスト、拭う口紅からのエンドロール曲に合わせたハミングの口の動きのチャーミングさ。
なかなか考えつかないセンスのある演出で彩られた上質の人間ドラマであり、上質のコメディである。
少しでも多くの人に観てもらいたい傑作。
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