「Tette」美しい夏 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Tette
試写会にて鑑賞。
原作は未読、日本の小説は結構読むんですが外国の小説って中々手に取る機会が無いんだよなーと思いつつ、鑑賞後のトークショーで翻訳する際に人によって解釈が少しずつ差異があるというのは面白いなと思い、原作本も手に取ってみました。
こういう時外国語の勉強とかしとけば現地で発売されたのも読めて2度楽しめるのになーと思いつつ。
ストーリーとストーリーの間の行間がかなり多いので、そこがどうしても気になってしまったり、考えるな感じろと言わんばかりの抽象的なシーンが多かったのでちょいモヤモヤする作品になっていました。
歳の差恋愛、綱渡りな恋路、この時代としては珍しいと思われる同性での恋愛というところもベタベタではなく美しく描かれていたのが印象的でした。
ティーンネイジャーだからこそカラフルな世界に飛び込んでいく姿勢はキラキラしていましたし、自分にもそんな時があったのかなと思ったりもしたり。
主人公が恋に愛に葛藤してしまったがために仕事を遅刻してしまいクビになるのはそりゃそうだろという感じしか出ず、それを許してくれたオーナー優しすぎんか?ともなって、こんなやつぁ速攻クビで出禁で良いんですよともなりました。
演者の方々がこれはこれは皆様美しく、主演のイーネ・ヴィアネッロさんがめちゃめちゃスクリーン映えする方で目を奪われっぱなしでした。
悪どい立ち振る舞いであっても上品に感じる不思議がありましたし、ちょっと目線がエッチにはなってしまいますがヌード姿が抜群に美しかったです。
衣装や装飾なんかもレトロ感がありながらもオシャレな感じになっており、あそこの家具をひとつまみいただけないものだろうか?と思うくらい素敵でした。
トリノのロケーションも抜群に美しく、こういう場所に遊びに行ってみたいという気持ちになりましたし、現地民として暮らしてみたいとも思いました。
目指せワールドワイド聖地巡礼。
トークショーで色々と原作者のパヴェーゼのあれやこれやが明かされ、原作とはかなり異なる解釈をされている事や、女性的視点が映画ではより強化されており、パヴェーゼは女性を描くのが苦手というのも面白いところで、これは原作と見比べてみたいなと思いました。
普段触れることのないジャンルなのでこういう機会があったのは良かったですし、ハマるハマらないはあれど新たな世界を開くきっかけになったので良かったかなと思います。
色んな会場で試写会行けるの楽しいですね😆
鑑賞日 7/15
鑑賞時間 19:00〜20:51
鑑賞方法 試写会にて