「Kindnessの意味するところ」憐れみの3章 ordinalさんの映画レビュー(感想・評価)
Kindnessの意味するところ
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他人への眼差しは優しさの無い憐れみ、、、
選択、食、性、死、信仰、人間のそれらはどれも動物とは違う。でもどこか間違っていることもある。そこに愛はなく、むしろ人間の方が自分本位で優しさに欠けている。
固定された同じキャストを各章で使いまわし登場人物に当てはめて仮面化させることによって、かえって画中の人々は不特定なものとなり、事が起こる場所や場面の抽象度が増し、特定の不条理な3つの物語は名も無い一部分として広大な世界に還元される。それが本作におけるランティモス流の皮肉り方なのではないだろうか。
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