劇場公開日 2024年6月21日

「シリーズファンは、本当にこれで満足なのか?」バッドボーイズ RIDE OR DIE ガッキーさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0シリーズファンは、本当にこれで満足なのか?

2025年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

シリーズで一番面白かった、シリーズ最高傑作!、などと絶賛している人が多いが、
個人的には至極、残念な一作だった。

アクション面は、確かにフレッシュさがあった。
ダイナミックなドローン撮影や「スノーリーカム」という手法を駆使したアクションは見応えはあった。

でも、べつに他のアクション映画でも既に似たようなのはやっているし、
そもそもこういうアクション自体、このシリーズには合ってないような気がした。

アルマンドの格闘アクションや、レジーナのジョン・ウィックばりの暗殺アクション、
鏡張りのエレベーターでぐるぐる動くカメラワークなど、
これらも確かに見応えはあったが、
マイクやマーカスを差し置いてこんな他のキャラのアクションなんて見たってしょうがないし、最早「バッドボーイズ」でも何でもないじゃんと思った。

ストーリーにしたって、「3」の裏付けというか、強引な辻褄合わせばっかりだし、
特にアルマンド関連は本当に杜撰な解決だったし、
特に今回は会話パートが本当に酷かった。

マーカスの奇行や糖尿病問題などつまらなすぎる会話がやたら多く、やたらスピリチュアル要素が多いのも違和感ありました。
ちなみにエンドロール後にも追加シーンがあります。(見逃している人多そうですが)

前作のハワード警部に続いて本作でもあるお馴染みの人物が雑に退場してしまい、
更に「1」に登場したある人物まであっさり退場させられます。
この監督は、従来の登場人物に対する愛情があまりにも無さすぎです。

まあよく言えば、寧ろあの「3」から、よくここまで持ち直したと言えなくもありません。
翻って、本当に「3」のしでかした後遺症は深いと思いました。

ガッキー