「マイクとマーカスの『あぶない刑事』 イン マイアミ」バッドボーイズ RIDE OR DIE bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
マイクとマーカスの『あぶない刑事』 イン マイアミ
またまた、奴らがスクリーンに戻ってた! マイクとマーカスの凸凹刑事コンビが、マイアミを舞台に暴れまくる『バッドボーイズ』シリーズの第4弾。いつもの様に、ド派手なガン・アクションや爆破シーンを織り交ぜたポリス・アクションを繰り広げる。
そして、本シリーズの面白さはアクションだけでなく、ウィル・スミスとマーテイン・ロレンスの2人だからこその、ウイットに富んだ掛け合いや、思わず吹き出してしまうコミカルなシーン。陽気なレゲェーの音楽をバックに、相変わらずの2人の『バッドボーイズ』振りは、観る者を楽しませてくれる。ウィル・スミスも、少し前に大人げない事をやってしまたが、これまでと変わらない彼が戻ってきてくれて、嬉しい限り。
物語は、マイクの結婚式シーンの幸せの絶頂の時から始まる。そんな時、マイク達の上司であった故ハワード警部に、麻薬組織との関係性と取り引きがあったという汚職の嫌疑がかけられたことを知り、その汚名を晴らす為にマイクとマーカスが立ち上がる。しかし、そんな2人が、逆に容疑者となって警察からも追われてしまう。おまけに、麻薬組織には家族が人質に捕られ、絶体絶命の危機に…。信じられるのはお互いだけと、家族の救出とハワード警部の汚名返上の為に、2人は麻薬組織と対峙していく。
今回のマイクとマーカスの2人の関係性は、これまでとは真逆。無鉄砲なマイクをマーカスを宥めて後を追うというのが、これまでの常であったが、今回は、マーカスが臨死体験をしたことで死を恐れずにハチャメチャし、それをマイクが宥めるという構図が斬新だ。マイクが抱えるトラウマから、マーカスがひっぱたいて自我を取り戻すシーンは、本当に殴っていたのではないだろうか(笑)
1995年の1作目から30年の年が経ち、マーカスはジージとなり糖尿病に心筋梗塞、マイクも結婚し、それなりに2人とも歳をとったが、やっぱり2人のコンビの本シリーズは、ハリウッド映画の迫力と面白さ、そして楽しさを備えた、ポリス・アクション・ムービーの王道の作品だと思う。先日、同じような凸凹刑事コンビの構図である邦画『あぶない刑事』が、公開されたが、やはり、アクションのスケールや物語の展開と言い、まだまだ適わないと感じた。
それにしても、こうしたハリウッド・アクション映画の最後は、何故かバーベキューなんだよな(笑)