「今回はマーカスに注目!」バッドボーイズ RIDE OR DIE おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
今回はマーカスに注目!
ヒット作「バッドボーイズ」シリーズの第4弾。といっても前作しか観たことはないのですが、前作と予告のおもしろさに惹かれて公開初日に鑑賞してきました。
ストーリーは、マイアミ市警の名物コンビ「バッドボーイズ」こと、マイクとマーカスが、亡き上司ハワード警部にかけられた汚職疑惑を晴らそうと捜査を始めるものの、逆に自らも容疑をかけられ、頼れるのは相棒と数少ない仲間だけという状況の中、残された手がかりをもとに真相に迫るというもの。
前作までの内容や人物相関を忘れていたので、理解がちょっと追いつかないところはありましたが、基本的に二人の掛け合いとアクションを楽しむ作品なので特に問題はありません。例によってマイクとマーカスの二人が、楽しくノリよく事件を解決していく流れは、本作でも健在です。特に、今回は冒頭からマーカスがいろいろと笑わせてくれ、顔芸を見ているだけでも楽しいです。
ウリのアクションも、マイクの息子を伴い、わずかな仲間とチーム結成し、クライマックスに向けてしだいにボルテージを上げていく感じは悪くないです。飛行中のヘリの中での緊迫のアクションに始まり、決戦の舞台ではドローンからの爆弾投下、セスナの墜落、ワニの襲撃と、市街地戦では描けないギミックで楽しませてくれます。その前に描かれる、マーカスの家でのレジーの無双ぶりもなにげに熱いです。
そんな感じで、本作だけでも楽しめるのですが、やはりシリーズ物ならではのおもしろさを味わうには、過去作の鑑賞が必須だと思います。マイクとマーカスの描かれ方の変化を追うのも、楽しみ方の一つでしょう。機会があれば、1作目からしっかり鑑賞してみようと思います。
主演はウィル・スミスとマーティン・ローレンスで、二人の醸すバディ感は最高です。もほや“ボーイズ”という年齢でないことは誰もが承知していることですが、“あぶ刑事”同様、このまま行けるところまでイっちゃってほしいです。脇を固めるのは、バネッサ・ハジェンズ、ジェイコブ・スキピオ、パオラ・ヌニェスら。