#スージー・サーチのレビュー・感想・評価
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期待度○鑑賞後の満足度◎ 小品だが語り口が上手い。
①SNS文化に乗り遅れているアナログな私ですが、やっぱりこういうのも観ておかないと思い、なるべく白紙の状態で観るようにしているので、若い子達のSNS文化を背景しているくらいのうっすらとした前知識しか無かったけれども、予想外に面白かった。
②SNS文化を背景にしているのが新味だか、メインプロットは結構昔から用いられてきた筋書き。
結構早くに種明かしするんだな、と思っていたらそこから二転三転する話の運びがなかなか楽しい。
③まあ、「第一発見者」を疑うというのは容疑者探しのABC だけれども、ヒロインが「少しも悪いことしてません」みたいなシレッととぼけた顔で終始通しているのも何故かおかしい。
予想していたのとは正直違った。 割と最初のほうで主人公の自作自演だ...
予想していたのとは正直違った。
割と最初のほうで主人公の自作自演だと判明するんだけど、最後まで乗り切れるのか主人公が心配になってしまった。
というのも、被害者を救出後なんだかんだで彼と接触する機会が多い。
しかも監禁中に声は変えているものの、被害者とコミュニケーションをとっているのも判明したので、「このやり取りで最後自爆しそうだな」とは思っていた。
なんとか乗り切ったか!?と思いきや、案の定最後に自爆してしまうという…
search#サーチ2的な作品を期待していたら全然違いました🙇♂️
タイトルに書いた通り、めっちゃ先入観があったな自分。と途中でわかりました。
いやぁ、このタイトルと予告だったらそっちを期待するじゃないですかぁ〜。
そしたら全然違った(笑)
でも、これは嬉しい誤算ですね。これはこれで王道ミステリーで面白かったです。
スージーは母親の介護がありますから、お金がどうしても必要なんですよね。
でも、自分がやっているPodcastは認知すらされていない状況で
これを打開したいというのが、この物語の背景ですね。
で、Podcastで人気を得ようと一計を考え実行したのが
大学の人気者の誘拐なんですよね。
これ、よもやスージーの仕業とは観客は思っていないはずなんですが、
スージーの仕業だということが明るみになったときに、そっち系かぁ〜と仰け反るとともに
これはこれで面白いし、監督に見事にハメられたなと思いました。うれしい誤算ですね。
そこから嘘に嘘を塗り固めていくスージー。
しまいには死者を2名出してしまう大事件になってしまうわけですが、
ラストのオチは、TV番組で誘拐したジェシーに発した言葉と同じことを言ってしまうという
見事な落とし方!お見事です!!
ただ、ちょっとタルい展開なんですよ。
もうちょっとスージーが犯人であることを明確に説明し、彼女の心理面に対して
コンフリクトが怒涛のように起きていく展開の方がもっと面白かったと思いますね。
今のつくりにするのだったら、もっと時間を短縮してギュッとした方が面白味は増した気がします。
いやぁ、予想と違った作品でしたが、これはこれで充分に面白かったです。
この監督の次回作には大いに期待したいですね。
Influence
近年増えてる一般人が突如としてスターダムに駆け上がる系の作品で、今作では事件解決によって有名になった大学生のスージーが名声によって変わっていく様だったりを観れる作品で、ちょくちょく苦手な場面はありつつも、全体的にゆるーく楽しめるポンコツ推理ものでした。
大学のインフルエンサーが誘拐されてしまい、それを解決するために奮起するスージーがこれでもかというくらい俊敏に行動して解決まで辿り着くので、違和感こそあれど人気者になっていくので、ここからどんな凋落っぷりを見せてくれるんだい?と思っていましたが、そんな展開にはならなかったのはちと残念でした。
誘拐自体が偽装工作というのはパッと分かりましたが、割と周りが囃し立ててくれたり、助けたインフルエンサーとはちょっと良い関係になったりとそりゃスージーもウハウハになるし、もっと大きな事を成し遂げたい!ってなりますが、そこで違和感に気づかれて、それをどうにかしようとして空回りして自分が偶然とはいえ殺人を犯してしまって…とあーこりゃ大変ってなりましたし、言葉ではもっともらしい事を言ってますがめちゃくちゃ焦ってたのは面白かったです。
そこからなんとか真犯人を仕立てようと思ったらちょうどいいのがいて巻き込もうとしたら大事になってしまってとスージーの思い通りにいってるはずなのに窮地に陥りまくってるのは調子に乗ってるスージーへのムカムカが程よく相殺されて絶妙な塩梅でした。
ラストシーンでポロッと出た発言がとんでもない爆弾でみんな顔青ざめてたところは好きでした。
最後の最後で見栄を張った結果自ら落とし穴に突っ込んでいったスージーは清々しいまでの承認欲求モンスターで気持ちいいくらいです。
編集の仕方があまり映画では見ない感じの細かい編集が多く、そこに音楽も聴きなれない音がたくさんあって、令和だわ〜ってなりました。好みかどうかは置いておいて。
悪くはないんですが意外性があるかと言われたら微妙なラインで、ミステリーとしては弱いですし、人間が追い込まれる様子は希薄ですし、そこまで頭のいい奴らが出てくるわけでもないので肩の力を抜いて見る分にはちょうどいい作品なのかもしれません。
鑑賞日 8/18
鑑賞時間 18:25〜20:15
座席 E-2
口は災いの元
一連の「サーチ」シリーズとは全く違うもの。
いかに若い女の子と言えども人の口のアップがとても苦手なのですが、敢えて口元に注目させるために青い歯列矯正器具を付け、どんなに入念に証拠隠滅しようが、お喋りなそのお口から出た言葉によって自滅するという皮肉な展開は悪くなかった。
ただし、正直言って分かりやす過ぎた。
不自然とも思える状況で出たあのキーフレーズが、あとはどこで出るかをずっと待っている感じだった。
それにしても警察はいつからいつまで尾行していたのか?
山の中での証拠隠滅や死体遺棄、警察内で証拠捏造と好き放題だが田舎の警察ってあんな感じなのだろうか?
主演の女の子より、誘拐された男の子の方が顔馴染み。
ヘレデタリーやオールドでバッチリハマった恐怖顔の彼だけど、学校一の人気者役もできるんですね。
鑑賞動機:あらすじ9割クレモンスとウルフ1割
好きという訳ではないけど、ちょこちょこ見かけて成長が気になる二人。
前半のネタバラシあたりからブラックコメディ感が強くなってくる。最初はただ承認欲求が強いというよりは、むしろ一昔前の「スターになってお母さんに楽をさせてあげたい」みたいなノリ。それが周りに認められて、でも大騒ぎされるのにはどこか腰が引けていたり、そういう揺らぎ方は面白かった。
別にネットや若い世代「だけ」を皮肉りたい訳じゃないのだろう。まともそうなのがお母さんだけ。ネットで調べられない事実はたくさんあるけど、逆にゴミ情報の中にも事実はあったりするし。
きっとこの伏線が回収されて終わるのか、と思ったらその通りで、まあそれはいいけど。せっかくテレビの全国放送なのだから、最後に3段目にドーンと派手に弾けて欲しかった。
何だそれ映画
予習なく鑑賞で、初めから犯人は主人公と、バラしてからの始まりで拍子抜けした。だんだんと誘拐犯がわかるストーリーだがなんとなく御都合映画に。時代が微妙に分かりにくく、現代なんだけど、警察署のパソコンが古かったりでちょっと分かりにくく、そこも御都合になってるのか?
ラストは中々パンチが効いてて良いのでは。
稚拙な頭で考えた犯罪論理は、自我抑制の欠如であっさりと崩壊する
2024.8.13 字幕 アップリンク京都
2022年のアメリカ映画(105分、G)
ポッドキャストでバズりたい女子大学生が同級生失踪事件を捜査する様子を描いたミステリー映画
監督はソフィー・カーグマン
脚本はウィリアム・デイ・フランク
原題は『Susie Searches』で、主人公のポッドキャストのコンテンツネーム
物語の舞台は、アメリカ・オクラホマ州のウェイド郡
大学に通っているスージー(カーシー・クレモンズ、幼少期:Ellie Reine)は、ポッドキャストにて「Susie Searches」を配信していた
幼少期に母アン(Jammie Patton)から「推理力」を褒められていて、それを活かそうと考えていた
母は病気療養中にて、その医療費なども稼ごうと考えていたが、一向にアクセス数が増えることもなく、フォロワー数もあって無いようなものだった
スージーは郡の保安官事務所に行くのが日課になっていて、そこで未解決事件の情報を仕入れようと見習いまがいの活動をしていた
保安官代理のグラハム(デヴィッド・ウェルトン)、保安官のロギンズ(ジム・ガフィガン)は無下にすることはなかったが、そこで何かが得られるということはなかった
ある日、保安官室にて給仕をしていた際スージーは、同級生のジェシー・ウィルコックス(アレックス・ウルフ)が行方不明になっているという連絡が入るのを聞いてしまう
ジェシーは有名なインフルエンサーで、瞑想情報や体験を発信していた
スージーはジェシーを見つければ有名人になれると思い、独自に調査を始めていく
そして、彼の叔父であるローレンス(Ryland Blackinton)に目をつけ、彼の所有する未登録の物件に誘拐されているのでは無いかと推測を立てた
その後、スージーはローレンスの物件を調査し始め、そして、郊外のある物件の地下室にて、彼を発見することになったのである
映画は、勘の鋭い人ならこの段階である疑惑が浮ぶのだが、物語は何の捻りも無いままに、想像通りに展開していく
後半は、どのようにスージーの嘘がバレるかを描いていき、彼女に疑問を抱くジェシーの友人レイ(アイザック・パウエル)なども登場する
だが、ローレンスは海外に行っていたために犯行は不可能と判明し、スージーは慌てて他の誰かを犯人に仕立てようと考える
それがバイト先の店長エドガー(ケン・マリノ)で、彼の頭髪を手に入れて、郡の証拠保管庫の「発見された髪」と入れ替えようと考えるのである
インフルエンサーを目指すポッドキャスターの暴走を描き、誰でも思いつきそうな自作自演をしていくのだが、あまりにも稚拙すぎて引いてしまうレベルになっている
この手の映画にありがちな「犯行確実性」を再現しておらず、小柄な女性のスージーがどうやってジェシーを襲って、あの場所に監禁できたのかというロジックがまるで明かされない
なので、実はレイが共犯で、2人の関係が拗れたために、振り向かせるために協力をしたとかの方が説得力がある
そうなると恋愛的な要素は無くなるのだが、本作のその要素はあって無いようなものだったので削除しても問題ないと思う
警察も彼女を疑っていたが、スージーの計画性の方が一枚上という感じに描かれていた
また、彼女は窮地に陥るたびに、どこかで読んだような犯罪心理学の文言を暗誦しているのだが、肝心なセルフコントロールができていないので論外のように思える
スージーの事件を再度掘り返すことは無理だと思うが、明らかにジェシーに真相が知られたということがわかっているので、精神的には破綻していくだろう
ジェシーも世間や警察が動かなくても、影響力のことを考えれば脅しの切符を手に入れたようなもので、彼がもしサイコパスならば、スージーは便利な道具に成り下がってしまうのかな、と感じた
いずれにせよ、犯行実証性がガバガバで、行き当たりばったりだし、都合の良いことが起こりまくるので、シナリオとしては最低の部類に入ると思う
唯一の見どころはラストシーンのスージーのチョンボだが、ボイスチェンジャーを使っていても口調や音などから女性の犯行だとわかる
ジェシーがあえて知らないふりをして利用するというオチがあったほうが狡猾で、もう数段階の展開を作れたと思うので、あまりにもあっけなさすぎて拍子抜けした、というのが率直な感想である
事前情報全くなく、予告をちょっと見た程度で鑑賞。 イメージはSNS...
事前情報全くなく、予告をちょっと見た程度で鑑賞。
イメージはSNS時代の承認欲求が欲しいガールズムービーだったが・・・
最初本当に偶然見つけたのかと思ったら、実は自作自演だったという展開にビックリ!
(お母さんとの前振りから保安官事務所の証拠保管室と来るから、「私犯人わかっちゃったんですけど」の「ケイゾク」みたいなのかと思ってた。)
この辺の展開が凝ってます。
そこから、バレるんじゃないかハラハラしながら観ていくと、ネットにはないスージーが知らない事実が判明。
あれだけ入念に計画し、冷静に行動しようとしているのに、やはり完璧にはいかない。
もう善悪ではなくて、如何にバレずに取り繕えるかと、前向きに行動。
さすがに他人に罪を擦り付けるのは、やりすぎで引くと思ったが、そこはちゃんと考えてあって、その人が異常者でしかも襲われる。
不法侵入はいけないけれど、これだけ悪い人だから、罪をかぶせても大丈夫!?
他のレビュアーさんも指摘済みですが、証拠物件用の頭髪はハサミで切っちゃダメじゃないかとか、自殺に見せかける必要なんてなく、実際に襲われたことで上手く収まるのにとか、観ていていろいろ気になる。
中でも、監禁中にインフルエンサーに対して、「母親に言われたこと」を言ってしまう点は、わかりすぎる伏線。
わざわざ話させたということは、伏線回収しないわけないから、絶対この後出てくるとまるわかり。
まさか、ラストで使うとは思いませんでしたが。
(観たら「コロンボ」みたいと思った。)
スッキリした終わり方ではあります。
本作のテーマは普通のミステリー・サスペンスではなくて、SNSで有名になるためにダークサイドに堕ちた母親想いの少女の行動と心理、考え方にあるのでしょう。
だから見終わっても決してスッキリはしませんでした。
ツッコミどころ満載
展開は全てが想定の範囲内。なんだかな〜という印象。
現実世界でもネットでもぼっちの主人公が、目立つためにあれやこれやと奮闘する話。
いろんな疑問点が…
①なぜ、ジェシーのことをあれだけ調べておきながら、彼がゲイだということに気が付かなかったのか?
レイが「彼は君が思ってるよりも複雑なんだ…」って言うセリフでなぜ察しないのか…ジェシーもなんで気付けへんねん💦鈍感すぎるやろ。
②レイが窓から落ちたのを自殺に見せかける偽装工作。
なぜ、一番ややこしい自殺に見せかけるという方法をとろうとしたのか?落ちたのはスージーの過失ではないのだから、正直に家に侵入されたって言っても良かったのでは…
それにしても一人で遺体運んで捨てるって、いやいやスージーどんだけ力あんねん!🙄
③証拠のすり替え。髪の鑑定って毛根がないとあかんってCSIでやっていたような…途中で切っちゃってたからあの証拠は無意味やし、あんなところで保管せず見つかったらすぐ鑑定回すんちゃうん!?
④スージーに裏表がない人だと評価する教師。どの行動をみてそう思ったんやろうか…それまでの人物像があまりわからんので、このシーン必要なんかな?って思ってしもた。
事件のことに詳しい割には、スージーの行動が感情で動いており全てにおいて詰めが甘い!とフィクションなのにつっこみたくなった😅笑 理論派かと思いきや、帽子は記念に持って帰っちゃったりとかね。
最後のシーンもスージーの詰めの甘さを表してたなあ〜。
実は共謀していた?
上映時間に遅刻してしまい、急いで入ったら序盤の途中が始まっていたΣ(´∀`;)
開場中のポスター撮影が出来なかったのが唯一の心残りになってしまった。上映時間をすっかり忘れて呑気にしていたのが一番悪いけど。
見ていて大体の筋書きとして読めたのが、主人公のスージーが突如行方不明になったインフルエンサーのジェシーを発見するに至るまでが何故何故が多過ぎる。どういう観点からジェシーの伯父さんが怪しいと考え保安事務所にまで駆けつけ所有する不動産の情報を取得し怪しいと思ったところに狙いを定めたところで踏み入り地下で拘束されているジェシーを救出するに至るのだが、全てが上手く出来すぎてはいないか?
ジェシーの友人としてスージーに付き纏い行為をしてでも近付いたレイも、何か知っていて判明しないだろうと目論んでいたが分かってしまったがためにどうしてだ?というスージーを追及するようになり、最終的には突き落とされてしまう。
不法侵入したレイに対し家で口論の末に窓まで追い詰めると自己防衛で突き落としてしまったと言えば済むものをなぜ自殺と偽装・隠蔽した?
ますます自らの罪を増大させることに繋がりかねないことをわざわざすることに理解は悪いけど出来ない。最終的には真犯人がバイト先の上司だと判明するのだが、動機が何なのかがわからない。
そう考えてみたら、最初から実は仕組まれていたのではないかと思った。劇中のジェシーが瞑想動画を配信することに実は…をカミングアウトしていたあたりから察すると、ジェシー、ジェシーの伯父さん、レイ、バイト先の店長はグルで行方不明事件を意図的に起こしたということ。スージーは気付かず仕掛けた罠に反応したのならば、本能だとしても裏側に気づかなかったのが残念だ。
きれいにまとまった話ではある
これ、最初の一件は本当に推理で発見したのかと思ってたんだよね、予告観て。
でも、その栄光が忘れられなくて二件目から自作自演してしまうのではっていう。
そしたら一件目から自作自演だった。ひいた。
主人公はネットの有名人になり、有名テレビ番組に出てリアルでも有名人になり、絶好調だね。承認欲求って、かなり根源的な欲求なのかなと思ったよ。
それでもピンチがやってくるんだけど、今度はちょっと悪い奴を見つけて、そいつに罪をまんまと押し付けて、すごいね。警察の間抜けっぷりもすごいけど。
さあ大団円だというところで「あ、それ言っちゃうんだ」というラストで終わり。
キレイに話はまとまってるけど、それ以上のものは感じなかったかな。
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