シサムのレビュー・感想・評価
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本当にさ、太平洋沿岸は映画のように茫洋としていて、波が絶え間なく打ち寄せて…いるんだよなぁ
『憎しみの連鎖が続く今の時代に見てほしい』という宣伝Copyが,この映画のTheme・存在意義を端的に表わしていると思う。
考えてみれば…、こんなことばっかり繰り返してきたよな.ジンルイ.
ほっっんとに、変わらない.今も昔も変わらないワタシタチ.
富や利権を必要以上に欲しがって...
必ず,ローカルな幸せが壊されて,女子供達が先頭に沢山の犠牲者がでる.悲しみと憎しみが生まれる.
憎しみから悲しみが生まれると,その逆反応経路としてまるで酸化還元反応のように,怒りのあとの迷いや虚無感が生まれ,寛容になるべきなのか.‥と葛藤する気持ちが生まれる.エネルギー保存の法則のように,感情の帳尻を合わせるかのように.
ダークサイドとライトサイドは紙一重.
もうひとつのThemeは、再現されたチセや衣装や料理や習俗.美しく荘厳でどこか神(カムイの存在)を感じさせるカットの挿入.アイヌの人達の描写.
この2つのThemeが、ゆったりとしたペースで始まり進行してゆく(このアイヌの時間,北海道の時間に慣れるかどうかが,この物語を受けいられることが出来るかどうかの一つだと思った.序盤は馴染めなかったけど…).
ラストがすごく良かった.
全世界・全時代,現代にも未来にも通じるような姿勢だと思った.
「嵐が来るぞ」.「望むところです」.
そして,エンドロール.中島みゆきさんの「一期一会」♪
この曲の迫力!
デビューから聴いていたけど,今日気がついた.
「そうか、みゆきさんの歌声はアイヌの歌謡みたいで,とても親和性があるんだな」と…初めて気がついた。
みゆきさんの歌の魅力は、北海道に染み込んだアイヌの人達の音も含んでいるんだと。
あと,(大好きなので)タイムスクープハンターは全部観ました.
要潤さん出てきて嬉しかった(笑)
タイトルなし
思っていたより良い映画だった。
寛一郎が頑張っている。
これまで、三世俳優がそのコネで出演作に恵まれているだけだろう、そんな風に思っていた。まあ、コネで出演したって全く構わないのだが、彼はその出演チャンスを血肉とし、着実に成長している。
侍役にしては、やや線が細いようにも見えたが、役柄に合っていた。体型を役柄に合わせるのも立派なテクニックである。
ここにきて、華麗なる俳優遺伝子が覚醒しつつあるのかもしれない。
歴史的に、結果としてアイヌ民族は虐げられた。その事実は変えようがない。
けれど、なぜそうなってしまったのか、どうすれば良かったのかを現代の私たちは顧みることができる。それは今、起きているあらゆる争いを考えることにつながる。
このままのレビューだと、何だか説教臭い映画ようになってしまう。
そうではない。
主人公の感情に寄り添う丁寧なストーリーである。説教臭いな、と辟易することはないだろう。
それに『タイムスクープハンター』の監督とカメラマンのコンビである。あの番組は臨場感が売りだった。この映画もまた然りである。
北海道の雄大な自然で繰り広げられる迫力ある戦闘シーンは劇場のスクリーンで観ることに意味がある。
一生懸命作ったであろうセットや研究を重ねたであろう衣装、メイクにスタッフたちの苦心が窺える。
全く馴染みのないアイヌ語のセリフを覚えた俳優たちにも拍手喝采である。
決して大作ではないが、それでなくとも時代劇は作れるのだ。そういう意味でも映像業界に可能性を感じることの出来る作品であった。
阿部寛主演の「結婚できない男」は、大いに笑わ🤣せてもらい、大好き❤...
阿部寛主演の「結婚できない男」は、大いに笑わ🤣せてもらい、大好き❤️だった。
NHKの朝の連続テレビ小説は、普段あまり観ない。
たまたま観た「梅ちゃん先生」に、一瞬でハマり、最終回まで欠かさず観た。
私が惚れこんだ、2つの作品に共通していたのが、脚本家尾崎将也だった。
「シサム」を観に行った理由は、尾崎将也が脚本を担当していたからに、尽きる。
楽しみにして、観てきた。
映画は、「復讐をするために、蝦夷地に向かった武士の話」なので、どう考えても、「結婚できない男」のように、笑🤣える場面は無さそうだ。
その予想は見事に的中した。
2時間あまりの上映時間の中で、私が笑顔😃になった場面は、一度も存在しなかった。
尾崎将也の脚本なのに。
しかし、史実をもとにしたフィクションなので、とても勉強になった。
兄の仇討ちをするために、蝦夷地に乗り込んで来た孝二郎の目を通して、松前藩の所業、アイヌ(人間という意味)の苦しい状況、会津藩や幕府の動きなどを、映し出していた。
孝二郎が最後にはじめた活動は、すぐに効果を発揮することでは無かったが、諦めずに地道に続ける孝二郎の姿勢に、とても感動した。
シリアスな尾崎将也の脚本も良いと思った、「シサム」だった。
アイヌ文化に人間の尊厳を学ぶ
公開初日に鑑賞。江戸時代前期の北海道を舞台にアイヌ人と和人の争いを描いた物語。兄を殺された青年が復讐のために蝦夷地に向かうが返り討ちにあい重症を負う。命を救われた青年はアイヌの異文化を体験したことにより、人生観が180度変化する姿を描いた壮大なヒューマンドラマ。
時間の合間に鑑賞した程度でしたが予想以上に面白くて終始スクリーンに引き込まれた。アイヌ文化に人間の尊厳を学ぶことが出来る貴重な作品
2024-151
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