「よい終わり方。だけど振り上げた拳をどうすれば…」サユリ きのこさんの映画レビュー(感想・評価)
よい終わり方。だけど振り上げた拳をどうすれば…
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今回はほぼ予備知識なし
だけど予告からかなり期待していた
漫画の評価では悲しいけれど生きる希望がわくラストと…
なるほど…
観終わった今ならこの意味がわかる
よいラストだったと思う
だけど僕の振り上げた拳はどうなるんだ?
僕は鬼滅の刃が好きなんだけど
悪役にも理由があるんです…みたいな話が好きではない
僕はサユリを憎みたかった
徹底的に憎まなきゃいけなかった
なぜなら神木一家があまりにも…
あまりにも良い家族だったから
主人公はよいお兄ちゃんだった
お父さんやじいちゃんはとっても優しい
弟はとっても愛されてるのがわかる
お姉ちゃんもケガ後の反応をみるとよいお姉ちゃん
お母さんだってばあちゃんに嫌な顔もしない人だ
ばあちゃんは言わずもがな
素敵な家族だった
それなのにサユリの八つ当たりをうけてしまう
だから僕は怒った
サユリを激しく憎みたかった
だけどサユリの事情を知ると…
振り上げた拳がおろせなくなった
単純に生来の怪物としてサユリを憎ませて欲しかった
それができないなら
いつもなら嫌な手段だけど時間を戻して皆を返してよ
それくらい皆が大好きになってた
(なんと涙を流しながらコレを書いている)
ばあちゃんの覚醒後があまりにアバンギャルド過ぎてちょっと面食らうけどそれ以外は概ね満足
ヒロイン住田さんもとってもいい感じ
爽やかで前向きなラストもとっても良かった
それだけにサユリの重すぎる背景が余計だった
コレでは単純に面白ホラーとしておすすめできない
それだけが残念でした
余計な一言
嫌わせる覚悟もないくせに悪霊きどってんじゃないよ
マジで(たぶんきどってないだろうけどさ…)
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