劇場公開日 2024年10月4日

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「【今作は1970年代のTVの生放送中に起きた怪異をファウンド・フッテージスタイルで70-80年代の名作ホラーへのオマージュを盛り込みつつレトロなビジュアルで描いた斬新なホラー映画の逸品なのである。】」悪魔と夜ふかし NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【今作は1970年代のTVの生放送中に起きた怪異をファウンド・フッテージスタイルで70-80年代の名作ホラーへのオマージュを盛り込みつつレトロなビジュアルで描いた斬新なホラー映画の逸品なのである。】

2025年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

<Caution!内容に触れています。>

■1970年代の或るハロウィーンの夜。
 テレビ番組「ナイト・オウルズ」の司会者、ジャック・デルロイは生放送でのオカルト・ライブショーで人気低迷を挽回しようとしていた。
 怪しげな超常現象が次々とスタジオで披露され、視聴率は過去最高を記録していく。

◆感想

・作品設定が斬新である。1970年代のジャック・デルロイ(デヴィッド・ダストマルチャン)がメインキャスターのテレビ番組を舞台に、あくまで明るいトーンでショーは始まる。
 だが、最初に登場するクリストゥ(フェイザル・バジ)は、観客の真実を暴きながら、何者かに憑依され、ステージ上で血を吐き、運び出され、その後救急車の中で息を引き取った事が、ディレクターからジャックに告げられるが、彼は視聴率が上がった事を知らされ、更に新たなゲストを呼ぶ。

・次に催眠術を得意とするカーマイケル・ヘイグ(イアン・ブリス)が登場し、番組進行補助のガス・マコーネル(リース・アウテーリ)を催眠術に掛け、彼の身体の中から虫が出て来るシーンが映されるが、それはあくまで催眠術であった。

・そこに、真打、ロスミッチェル博士(ローラ・ゴードン)とカルト集団の中で奇跡的に生き残ったリリー(イングリッド・トレリ)が登場する。鼻で笑うカーマイケル・ヘイグだが、椅子に縛られた彼女が発する声や、空中浮揚はテープを再生してもその事実が映される。そして、彼女が”リグルズ”と呼んでいた悪魔は、完全にリリーに憑依し、ロスミッチェル博士の首を吊り上げ殺害し、カーマイケル・ヘイグには全身を燃やし絶命させる。

・途中、”暫くお待ちください”というテロップが入るが、惨劇は続くのである。そして、妻をガンで亡くしていたジャック・デルロイは、”夢の中で、苦しむ彼女の腹をナイフで深々と刺す”のである。
 だが、気が付くと観客は全員逃げ出し、死屍累々の中でジャック・デルロイは、リリーの腹に深々とナイフを刺しているのである。

<今作は、1970年代のTVの生放送中に起きた怪異を、ファウンド・フッテージスタイルで描いた斬新なホラー映画の逸品なのである。>

NOBU