「アイデアは良いのかも」悪魔と夜ふかし かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
アイデアは良いのかも
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いつ盛り上がるかと観ていたら盛り上がらないまま最後まで。
1970年代のテレビショーをまるっと、CM時間(楽屋裏描写で)まで見せて、ほぼそれだけなんて。
ちょっとつらかった。お尻がもぞもぞしました。
オーストラリアのホラー映画は、「トーク・トゥー・ミー」がものすごく怖くて面白かったので期待値があがったかもですが、それを差し引いてもなんだかな
悪魔の仕業の数々も、どこかで見たようであまり怖くない
ミミズぶっしゃーの部分が唯一ショッキングだったけど、あれは心霊現象じゃないし
どこまでがジャックの仕込みでどこからが想定外なのか良くわからない
多分この映画の一番の恐怖どころは映り込んでいる奥さんだと思うけど、ハロウィンのおばけみたいで全然怖くない。ジャパニーズ・ホラーならもっとうまくやるのに。
まるっと番組だけ見せられても画面に映し出されるヨソイキの表情や言動から読み取れるものは少ない。
ジャックが実は何を望んで何をしたのか、どういう男だったのか、後半のジャックの夢(?)で断片的に見せてくるが訴求のインパクトが弱くてもやもやっとぼやけて良くわからない。
主人公の思惑がはっきり分かる描写を入れ込みつつ、行動との対比とか現実とのこんなはずじゃなかった乖離とか見せたらもっとメリハリがついて面白くなったんじゃないかと思う。
視聴率欲しさに悪魔に奥さんを売り、その上瀕死の奥さんを番組に引っ張り出して美談を作り上げるジャック、お前が悪魔じゃん、と思いました。
悪魔と夜ふかし、ってそういうことなの?
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