劇場公開日 2024年10月4日

「キングお墨付きのストーリーテリング」悪魔と夜ふかし bionさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5キングお墨付きのストーリーテリング

2024年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 引き込み力がすごい。70年代のやらせ全盛時代の深夜バラエティーショー。司会者とプロデューサーのなりふり構わない視聴率稼ぎが面白い。感覚が麻痺していて、本当のハプニングもやらせ演出だと勘違いして、『グッジョブ』と喜んでしまう。

 最初の霊能者が退場した後に、超能力や霊能力のトリックを暴くマジシャンがスタジオに登場する。このオカルトバスターの存在が、霊能者クリストゥと悪魔憑き少女リリーへの対立軸となり、「真実はどちらだ」という視聴者目線で物語にドライブできる。

 この作品が上手いところは、オカルトバスターのオッサンにスタジオで起きた超常現象の種明かしを実演させるところ。やっぱり、トリックがあるんだと思わせてからの惨劇だから、よりリアルに感じる。

 恐さ自体はそれほどでもないが、キングお墨付きのストーリーテリングが際立ってます。ホントに目が離せない一作でございます。

bion
満塁本塁打さんのコメント
2024年10月6日

面白かったですよねぇ。ほぼ同感👍で安心😮‍💨しました😮‍💨。失礼します❗️

満塁本塁打