コードギアス 奪還のロゼ 最終幕のレビュー・感想・評価
全48件中、1~20件目を表示
ダイ・ハードを見習おう
最終章以前まではなかなか楽しく見れていて、前半のロゼの知略のところもルルーシュっぽく見れて、アッシュの脳筋で活躍するところもスザクやカレンを彷彿とさせて良かったです。
最終章で以前のキャラ達が活躍するシーンが見れなかったのは残念ですが、尺が足りないのなら納得は出来ます。
最後のアッシュが犠牲になるシーンは感動はしますが、結局相手と痛み分けになってしまってスカっとはしないですね。
犠牲になろうとしたアッシュのセリフや展開はそのままでも良いですが、その後にサクヤがギリギリ助けて爆発と燃料切れのアラートが鳴り響く中ギリギリ爆発から逃れる→ボロボロになったナイトメアで軽く二人の会話。
その後アッシュとロゼが七皇星団と一緒に打ち上げ、みたいなシーンが見たかったです。
サクヤが自分でギアスをかけるのもうーんという展開。
男性ファンは特に、ダイ・ハードみたいに死にそうだけどギリギリ死なないのが達成感があってスカっとすると思うんですよ。泣いて感動したいのは女性ファンが多のかな。
本編でもルルーシュは仕方ないにしてもシャーリーは非戦闘員だし死ぬ展開にする必要は無かったと思います。人が死んで感動させるのはよくある展開。
感動
起承転結の起承は100点。転結は-50点
ディズニー+で全話配信開始したので全話見ました。
起承に関しては重箱の隅でも突こうと意識しない限り100点満点でした。
・ルルーシュ、スザクの二人がいないのにちゃんとコードギアスをしている。
・ロボットアクションが最高にカッコイイ
・新主人公の二人のキャラはデザイン,演技,関係性のすべてにおいて最高
…なのに採点が1.5なのは転結部分です。
転結に当たる3章中盤(ディズニー+だと8話)からダメダメでした。
結ありきで転を作ったがゆえに良く分からなくなる典型的な失敗です。
以下は個人的な不満4点。
・ギアスの痕跡がブリタニアに残りすぎ
主人公サクヤがギアスを使いまくって敵陣営にバレるのは理解できます。ルルーシュと違って監視カメラを考慮しなかったり、ルルーシュが敵兵にギアスをかける場合は開幕自殺命令か目的を達したら自殺or死ぬまで抵抗しろという徹底ぶりで、非情な命令ができなかったサクヤがこうなるのは仕方ないなと。
問題はルルーシュがギアス饗団を研究員一人残らず虐殺させる命令を下すほどに徹底的な排除を行ったのに、本編でギアス研究していた奴の資料が残っていたからギアス解除の手段を再現したんだ~という雑な理由付け。
ルルーシュがギアスを徹底排除しようとした点は再編映画ですらカットされなかった重要な場面なのですが…。
・ネオブリタニア帝国との交渉がなろう小説未満
旧ブリタニア帝国は悪逆皇帝ルルーシュによって、敗戦していないのに戦犯国家のように扱われ、不当な迫害を受けていた。それに対して負い目や確執がある設定は理解できます。
しかしそれをテロリスト風情が虐殺の正当化に使っているという時点で論外なのに「卓越した交渉術で超合衆国はぐぅの根も出ない。助けてカグヤ様!」は、
お前ら二度と国政に関わるなとしか言いようがない。
結論ありきで政治家がアホになるのはギアスあるあるですけど限度というものが…。
敵女幹部をネオブリタニアから遠ざけたい脚本の都合で無理やり挟んだのかレベルで雑。
・ロキとかいうギアス作品を根幹からぶっ壊す粗大ゴミ
個人的にはコレが一番許せない。
人間を掃除するように始末する虐殺ルンバなのは別にいい。
問題は数と質。どこから資源を調達して、どこで製造して、どうやって隠していたのか。
ノーランドに言葉巧みに利用されたブリタニア企業が協力していたと好意的に解釈(調べたらパンフにそう書いていたらしい)できたとしても世界を滅ぼせる物量をテロリストが用意可能な現実味のある説明ができない限りなろう以下のチンパン展開装置でしかないです。
某バンダイ作品のようにロキがロキを作り出す。あの要塞みたいな潜水艦に自動生成の機構があるなど説明・描写・台詞のいずれかがないと意味が分からない。
防壁に対して一方がクッションになってもう一方を敵基地のど真ん中に落とすは、超高性能すぎて見てて不快なタイプのギャグ描写。あとロキによる掃除機虐殺は絶望感の演出だとしてもしつこい。
人型自在戦闘装甲騎を根本から否定する存在なのにただの舞台装置でしかなく、結局ノーランドの乗っていた親機が停止したので一斉に停止しました。……????
IPをぶっ壊すレベルのチート存在なのに扱いが雑なので本当に必要だったのか。
・兄アッシュがノーランドの自爆に巻き込まれる理由が意味不明
事前にネタバレを食らっていたのでアッシュが爆発に巻き込まれるんだーとは知っていましたが、ノーランドが自爆で何かするのを止めるとかなんだろうな…と予想していたら、「ドッキングしたままだと地表に戻る前にガス欠になるから…」は脚本家が納期ギリギリで倒れたのかと思うレベル。
アッシュが死んで(推定)悲しい気持ちをサクヤと共有したかったんですけど、理由がアホすぎて笑っちゃったのですが…。
ナイトメアって基本的に後ろから脱出できるので、ノーランドの機体の後ろから組み付いている状態なら脱出できるはずなのですけど…?
こういう結末なのか〜〜〜…!
んーーーーー!!!こういう落ちかあ〜!
アッシュ推しにはちょっと受け入れがたいかな…。
何やってるのかさっぱり分からないけど戦闘シーンはとにかくめちゃくちゃ格好良かったしメカの作画は良かったけどアッシュ以外の人物の作画は劇場版のクオリティとしては物足りなく、なかなかに崩れてました。毎週放映のテレビアニメシリーズなら気にしないくらいの悪すぎないけど良くはないレベル。(作画スタッフの方々お疲れ様です…!)
アッシュだけ何故かあまり崩れてなかったからそれは嬉しかったです笑
いやでもやっぱな〜!…アッシュって本当に死んだの??
続編とかないかな〜〜〜!!そこでアッシュ生存って可能性ないですかね?キャサリン嬢みたいにしれっと元気に生きてます!って出て来ない???
もし本当にこれでアッシュ死亡確定なら…かなりがっかりかも。推しなのもあるけど…死ぬ意味そんなあった?ノラおじさん一人で爆散出来なかったんでしょうか??アノくんも壊れちゃったしさ。
奪還のロゼ登場のイケメンほぼ消えたの何?
3章のラストであれだけ盛り上がったけど蓋開けてみればそこまでオールスターの活躍が見れたわけでもなく。チラッと顔見せしたくらいでした。
ジノやコーネリア殿下♡がKMFに乗ってたのが見れたのは嬉しかったけど過去シリーズのメインキャラ集めるならもうちょっと出番あっても良かったのでは…?そしたら熱い展開!!ってもっとのめり込めたはず…。スザクですら小指の先ほどの出番と一行ほどの台詞しかないのは寂しい…。
全体的に見てもラストにかけては少し早足だったかな?と思う。戦後描写足りなさすぎでは?
色々とう〜〜〜んってなる結末になったなって思います。
ギアスシリーズは大好きで今後も続いて欲しいと思うしいつか続編か何かで謎にオレンジもぎ取ってるアッシュとか見れたら良いな…泣
コードギアスじゃなくても良い終わり方
長文酷評失礼します。理由は、私はコードギアスシリーズを心から愛しているし、これからも愛し続けるからです。
3幕までのあのドキドキワクワク感、
「絶対遵守の王の力」に対する「そんなもの必要なかった」という哲学的描写、
ギアスに通う「人の生きる力、想い」というものに踊った心を返して欲しい。
「流石だ!流石コードギアスだ!」とあれだけ唸らせてくれたのに…
最終的には「チートな野郎を倒す」ことに奮闘する姿って、そんなシナリオなら別にコードギアスである必要性が感じられない。
なんか上手いこと戦闘で盛り上げて終われるようにシャルルを都合よく使ったような印象。
そもそもシャルルがクローンを作る必要性は何だったんだ?
もし「歳だから若い体に移って生き続ける」とかならば、そもそもアーカーシャの剣って「みんながひとつになって時の歩みを止める」ものだから、若い体なんか必要ないだろうし。
少なくとも人類の幸福を目的としていたシャルルのクローンとしては合点がいかない存在だったし(別人格ではあるが)、
「人類の幸福を願い、大切な存在を自分から遠ざけた」シャルルという、やり方はさておき思想は美しかったシャルルに泥と侮蔑を塗られたようでとても悲しかった。
クローン…マリアンヌはともかく、シャルルがそんなことするかな…。
ロキの存在にコードギアスらしさを感じられなかった、それどころか「らしさ」をぶち壊されたようで「これはコードギアスではないのかもしれない…」という気さえした。
シリーズとして、銃で撃つ、戦争、などの流血表現はあるものの、ここまで残酷なチート兵器は今まで出なかった。
というのも、シリーズとして
「確かに人はたくさん死んでいるんだけれども、そこから生まれる、残された者の感情、歩み、選択などの生きる力を必要最低限の流血描写で美しく魅せていた」というのが、個人的にコードギアスシリーズに対して崇拝する部分であった。
それを、あのようなチートで下劣な殺戮兵器で「ただただ人がゴミのように死んでいく描写(しかもめちゃグロい)」を「もういいよ」と思わせるほど散々見せつけられたのは、甚だ陳腐であった。
反逆、亡国、共に命の重みや価値を大切に描写していたので、今回の流血表現に関しては甚だ遺憾。こんなに命を粗末にするコードギアスは見たことがない(最も「らしくなさ」を感じた)。そんなとこ時代に媚びないでよ…。
それに対して「復興が忙しい」とのセリフがあったコーネリアがめちゃくちゃ面倒くさそうだったのが「え?」だった。
無意味に人が殺され、復興といっても最初は街中血だらけ、血の空気、血の匂いで確かにとても大変だと思う(ぶっちゃけ想像もできない。恐らくすげぇ吐き気の中どうやって清掃したんだ?)。
でもユフィの死を経験した彼女があのように面倒くさそうな態度なのは納得がいかなかった。
アポロが爆発した後のサクヤの泣きの描写テキトーすぎやしないか?ここの雑さにもコードギアスらしい描写がなく残念極まりなかった(一気に現実に戻された)。
なに?描くの力尽きたの?って感じ。
アーノルドもあんなに中途半端に出てくるならもう第3幕で退場で良かったのでは…物語の流れとして、あそこでまた現れて戦いを挑む必要性も感じられない。
あの剣を登場させたかったのだとしても相手がアーノルドである必要性は特になかったのではと思う。
スタンリーも結局何だったのかわからなかったし。「あの人なんだったの?」。
また、ノーランドがギアスを欲しがっていた理由について全く言及されずに終わったのが謎すぎる。
アポロの爆発に関しては泣きそうになりながらも「え?ナイトメアって脱出装置あるやん」が頭の片隅にあった。
「泣かせる良い演出のために脱出装置なんてアポロにはありませんでした」というご都合にも感じた。
でもきっと名前がフェニックスだし期待しても良いのではと思う。
生きて、ラズベリーの身を案じるアッシュに「実は…」となった方が自分が守るべき人間がその人だったとなるし、なんかラズベリーの存在ももっと上手く使えたのではと感じた。
オマージュを強くしたいのはわかるが、「なぁ、ルルーシュ?」を匂わせる「ね、アッシュ?」にする為に無駄に彼を殺してしまったのではと感じる。
【作品を良くする為のオマージュ】であって【オマージュを見せる為に作品を使う】のでは本末転倒である。その結果作品の評価や受け取り手に疑問を持たせては尚更である。
あと、あんなにナナリーがすげぇ脅威に晒されているのにL.L.何もしない?と本筋と関係ないことまで考えなぞした。
あんなのナナリーいつ死んでもおかしくないやん。そんな状況でルルーシュが何もしないコードギアスって何だ?いくら世の理から外れているからといって……
正直、ラスボスの目的が「人類の殲滅」って、いつの時代のアニメ?
ロキが出てきた時点で歴代のコードギアスシリーズの持つ美しさは失われたと感じた。
……あまりこう穿った見方をしたかったわけではないし、最初からそんなつもりもなかった。正直マジでワクワクドキドキ、楽しみな気持ちで客席に座った。
しかし3幕までは最高だ!素晴らしい!と楽しませてくれただけにこの再終幕だけはなんとも…。
惨い殺戮表現も「でも!あのコードギアスの美しさを見せてくれるなら!我慢する!」と思ってたのにそうでもない終わり方をされて余計に遺憾。
ただ、良かったと思ったのはアッシュに再度ギアスをかけるシーン(生きろ!に通ずると思う)。
自分が立てた誓いを相手の声で再び体に焼き付けるようなやり取りがとても素敵だった。
代償として声を失うサクヤも良かった。
反逆でシャーリーを失ったルルーシュが嚮団を「ギアスの源を絶つ」と殲滅したシーンを思い出した。
失った代償として。今後も過ちが起こらないように。
そしてナイトメアのポージングがめちゃくちゃ綺麗だった。
それだけにもう少し蛍雪を活躍させてあげて欲しかった。
キャサリンとの戦闘でも結局手玉に取られたままで、その後強くなったよ!という姿も見られず、結局ハルカの戦闘の実力が見られなかったのが残念。
キャサリンというキャラクターは私の目にはもても魅力的に写った。強さを求める動機、サクラとの出会いによって別の考え方も知り、認め、自らに疑問を投げかけ行動を起こす。
こういった「人が生きる姿」がコードギアスの魅力だと思っているから。私の、コードギアスシリーズの好きな所だから。
だから、こういうキャラクターの深堀がそれぞれもう少しあればなぁ…まぁ、尺かなぁ……。
ロキのシーンが過多なので存在を提示はすれど少しでも減らせばその尺でやらなきゃいけない事ができたはず。
おそらく尺もないから、視覚的に手っ取り早くノーランドの目的を提示するための存在に感じそこにも粗さが伺えた。
それでもこの作品を嫌いになりきれないのは、やはり3幕まではとても良かったのと、ロゼやアッシュというキャラクターがとても魅力的で好きだからです。
そこは本当に評価してる。評価してるんだよ…
みなさんのレビューは他サイトも含め読める限り読んでます。何度も周回しているディープ層ほど裏切りを感じ低評価をつけているような印象があります。
この作品の最後を「コードギアスらしい」と言うのは、オマージュに騙されている気がして、
「この物語で何を伝えたいのか」「この二人で何を表現したいのか」という本質部分から目を逸らされてしまっている結果だと思う。(つまりその部分の欠落がこの物語のラストのチープさに繋がってしまっていると感じる。)
今後もコードギアスシリーズが出るならば観たいが、できれば「霧京のアーサー」のように、ルルーシュやシャルル達とは関係の無い話にしてほしい。
でなければ、今後も矛盾部分やご都合部分が増やされ、新作が出る度に批判を受けてしまう未来しか見えない。
アーサーは「コードギアス」であったためファン層からの支持、高評価を獲得できた。もう一度原点に立ち返って「その物語をコードギアスで語る必要性」とは何かを考えて欲しい。
最後に。私はコードギアスシリーズを心から愛しているし、これからも愛し続けます。
今後も期待し、ついて行きます。
尺は足りてるよ。足りてないのは脚本の知能と描写力。
第3章までは、多少の粗はあれど、楽しく見てた。この最終章がダメすぎて1章から3章までも許せなくなるほどに酷かった。特に最後のたたみ方はありえない。取ってつけたようなアッシュの死に方とサクヤの自分自身にかけたギアス。これで確信に変わった。この脚本書いている人達、コードギアスあんまり好きじゃないなって。ディズニープラスで、見直しているとますます確信に変わっていった。
馬鹿みたいにオマージュ要素が散りばめられているけど、肝心の内容はキャラクターやシーンだけ切り取ってパクったもので中身がない。これはオマージュしておけばファンが喜ぶからというより、コードギアスで何をするかを考えていないから、パクる以外にやれることがないといった感じ。いい感じのシーンを並べてはいるが、物語全体としてみると繋がっていないから破綻している。
アッシュの死に方はその不自然さがあまりにも酷い。もはや自殺。取ってつけたような「帰れない」とかいう理由。ノーランドが自爆することがわかっていたなら、それ込みで倒せよ。じゃなきゃ相打ちにしろ。帰れないこととノーランドと一緒に死ぬことを混ぜるな。アポロに脱出機構ないの?サクヤも諦めるのが早すぎ。そもそもアッシュ死ぬ必要性あったか?ビターエンド厨や主人公が死ぬのがコードギアスらしさだと勘違いしている人しか喜ばないでしょ。
サクヤの自罰ギアスも意味わかない。自ら障害者になることを責任取るとは言わないぞ。周りに当たり前のように手話を覚えさすな。政務に滅茶苦茶影響あるだろ。サクラは一生お前から離れられなくて、まるでシャルルのためだけに存在したノーランドみたいだな。
そもそも作品を通してアッシュとサクヤについて、関係性が見えてこない。この二人でなにを表現したかったのかよくわからない。
第3章でのアッシュがサクヤを赦すシーンが不自然だから、最終章まで足を引っ張っている。アッシュのギアスが解けたとき、弟の存在が塗りつぶされていたことに対する戸惑いと怒りがあるのはわかる。ただ冷静になればナイフ持っているブリタニア人に追われていたらサクヤにとっては正当防衛だし、ギアスの内容も優しいものだった。アッシュが「俺が皇重護を殺した!」とかかっこつけるからややこしいことになっていて、シスターに話したことを「最も大事なもの」たるロゼに話せば、誤解も早い段階で解けた。アッシュとロゼは1年以上一緒にいたのに、その間に全然仲良くなってない。アッシュが1回帰るのも意味不明。弟殺したやつらに捕まっているのを、解放しないのはおかしい。そのせいで死んだ市民がいるし、奇襲されるシザーマンも間抜けすぎる。結局、重護さんとの約束だからとかいう激浅理由でサクヤを赦すけど、それだとロゼの扱いについては全然解決していないよね。
アッシュはロゼに怒っていて、サクヤについてはもともと怒っていないってことだと思うが、それだと和解するシーンとしてはロゼを赦すシーンが必要だったよね。それをごちゃ混ぜにしたから、「弟として俺を騙してきたこと、それだけは赦さない」キリとか言っておきながら、弟のふりを続けさせるとかいう矛盾が発生するんだよ。サクヤを赦す場面じゃなくて、ロゼを赦す場面にしなければ意味なかったよ。クリストフから解放するがアッシュ離脱→ロゼと七煌星団のピンチ→ロゼとの思い出を振り返ったアッシュが結局助けてくれる→ロゼも弟だ。でよかったじゃん。奪還のロゼが偽の兄弟を描くと聞いた時から、ルルーシュとロロの関係性のオマージュだと期待したが全然そんなことなかったわ。
そんでもって以後アッシュとサクヤの関係性を深めるエピソードが皆無なので、急にアッシュに死なれてもそうですかで終わり。アッシュとロゼは和解していないし、アッシュとサクヤは会ったばかりの関係性にリセットされているはずだから思い入れがない。9話のロゼが腑抜けるシーンでアッシュが根性叩き直すシーンとか入れればよかったのにと思う。そういう意味で最終決戦を通してアッシュとサクヤが仲を深めるっていう話だったら理解できる。ただそうならアッシュは死ぬべきじゃないし、ラズベリーバレのシーンは決戦後に持ってきたほうがよかった。あのタイミングでする話にしては、気安い関係になりすぎる。アッシュとロゼの物語が終わり、アッシュとサクヤの物語が始まるっていうタイミングでのほうがよくない?
ギアスを掛けなおすシーンはよかったが、それまでサクヤと仲を深めるエピソードがないし、結局最終戦でギアスをかける必要性を感じなかったからシーンとシーンが繋がっている感じがしない。
コードギアスって嘘(仮面)に対する哲学的な問い(嘘の罪や優しさ、それを外す難しさなど)がおもしろい作品なのに、そういったところがオマージュできていないと感じる。そこのところ真面目に考えていないから、意味もなく最後までロゼがサクヤだと公にしないというエゴたっぷりの振る舞いをすることになる。
ノーランドさん滅茶苦茶小物だったね。脚本家たちが、ルルーシュの作った平和を崩すことを怖がって、ノーランドを明確な悪とすることで世界対ノーランドの構図で話を作って批判をさけましたって感じ。ルルーシュが作った平和は、薄氷の上にあって、劇中にナラがふれたように今度はブリタニア人差別が苛烈になっていることについて、脚本家たちに正面切って踏み込む実力がなかったと考えてしまう。シャルルのクローンであれば旧ブリタニア勢力をある程度まとめることも可能だろうし(でなければロキの物量に説明がつかない)、普通に世界を割って戦うべきだったと思う。ラスボスについての考えが浅く、第2章でダモクレスとフレイヤを雑に処理したのは、脚本家たちがコードギアスにおける恐怖の象徴の在り方というものを真面目に考えていないことを示している。ノーランドよりよっぽどダモクレスとフレイヤを再度ラスボスに添えたほうがおもしろかったよ。さらに強くなったダモクレスを旧キャラたちも含むメンバーで倒すってなってたらだいぶ熱くない?シュナイゼルがダモクレス攻略の指揮官とかになっていたら最高だったのにと思ってしまうね。
ノーランドに思想がないから、ロキとかいう物量チートする羽目になって物語もチープになっているし、ノーランドさんが浅すぎて、ネオブリタニア勢も全員浅くなった。ネオブリタニア勢はどうやっても日本人の虐殺を放置しているし、ロキでの大虐殺を放置していた無能なのだが、最後ちょろっと反ノーランドしたからって赦されている。ナラとかキャサリンとかヴァルターとかな。製作のお気に入りで死なせたくないのはわかるが(お気に入りだから死なせないというのも浅い)、死なせたくないのであれば、そもそもこいつら物語上必要ないので、登場させないほうがよっぽどよかった。大虐殺計画を知らなかったこと自体が、ネオブリタニア幹部として責任があることを免れないが、そういう自分の行いではないものにも責任が生じることについて、脚本家たちは真面目に考えていない。
最終章でサクラが空気だったと思うが、そもそもこのサクラというキャラクターは最終章以外でも空気だった。まず即位の必要性がない(ショタ皇帝を殺す意味がない)。おそらく脚本家は守るべき者が敵組織のトップになるというナナリーとゼロの関係のオマージュをやりたかったのだろうと思うが、そこにサクラの意思がないので特段意味がないしオマージュにもなっていない。例えばサクラがサクヤのクローンで、ノーランドがそれを知っていて…とかなら物語に絡めることもできたし、最後まで人質ポジションにすれば、“奪還”のロゼでいられたのにと思う。七煌星団が動揺するのも意味不明。どう考えても傀儡・人質だろ。サクヤも(せめて七煌星団員だけにでも)自分の正体明かせばいいのに何故か隠し続けるし。
サクラはキャサリンを改心させる役として配置されているのはわかるが、キャサリンを改心させるだけのエピソードもないし、肝心のキャサリンが物語上まったく必要ないので、サクラパート全体に意味が持たせられていない。キャサリンは、強盗一人殺しただけのノーランド(しかも親が殺された後に)に心酔して、サクラとおしゃべりしただけで改心した思想信条もへったくれもない意味のわからないキャラクターになっている。だから「納得はしたけど、なんかモヤモヤするのよねぇ」という意味のわからないセリフを吐く。こいつもっとわかりやすくバトルジャンキーにして七煌星団の何人か殺して、ハルカに倒されるほうが断然魅力的になったと思う。
サクラが最後にネオブリタニア将兵を動かすシーンも、ロキがそもそも関係なく襲ってくる時点でそこまで意味がない。動かないネオブリタニアを動かしてこそ意味があるのだが、ご存じの通り傀儡だったのでそんな力はないはずで、せめてサクラパートで着実に力を付けている描写があればよかったのだが。ヴァルターとかいうキャラクターも意味不明だった。サクヤ様のためというならサクラの存在って邪魔ですらある(サクラのせいでサクヤが正体を明かせない)のだが、なんかそれっぽいことを言って味方するのはよくわからない。で結局は政務にごちゃごちゃ小言いうだけで大したことしてない。最悪なのは次章の引きのために風呂に侵入したこと。本気でキモい行動だと思うが、みんなどう思ってるの?この時点でキャサリンがこのおじさんボコしたほうが、サクラとキャサリンが仲良くなれたでしょ。
この作品には明らかにテーゼがなく、物語を通して言いたいこと伝えたいことがない。だからどこかで見たシーン、見たキャラクターを用意してオマージュしているふりをしているが、結局のところ軸がなく行き当たりばったりの脚本になっている。
最終章ではアーノルドとかハルカ親子の話しとか無駄なシーンを全カットして、アッシュサクヤをもっと掘り下げろよと思うことが多かったが、全編に渡って同じことが言えて、ちゃんとロゼとアッシュないしはサクヤとアッシュを掘り下げようと思っていれば、自然と優先度の低いシーンはカットされるはずだが、そもそもロゼサクヤとアッシュで掘り下げたいテーゼがないので、オマージュもどきのパクリを連発して尺を稼いでいたというのが実情だと思う。だからこの作品を評価するときに「尺不足」というのは間違いで、むしろ「尺があまっている」とすら言える。この脚本家たちにいくら尺を与えても、あっちゃこっちゃ行って、無駄で無意味なシーン満載のものができあがるに違いない。
あと各シーンの描写のレベル低くないかこの作品。ハコウ爆弾特攻もそうだけど不自然なシーンが多すぎて書ききれないよ。とりあえずアレクサンダとランスロットカラーに乗るゼロが出てきたのは解釈違いというか解釈間違いでしょ。コードギアス見てないだろ。
技術インフレがすごい
良いところ
板野サーカスばりの高機動空中戦
?なところ
投げっぱなしな展開、そもそも何がしたいのかはわかるがなぜそうなるのかがつまらない
ずっと戦闘で派手なまとめ展開。なのはいいんだけど明確なラスボスが居てそいつ倒せば万事解決なので、なんと言うかこう話としてはこじんまりしてる。
ラストは超音速ミサイルの飽和核攻撃でいいんじゃない?とか目的の割には自律制御にしとけば負けても目的が達成されるだろ、とかどうにも本気度が見えない。なんか裏の目的があるんか?みたいなこともあるけど、それなら描写不足。人類団結させようとするゼロレクイエムの補完の方がまだ理解できる。
結局何したかったんだ?あいつ。で話しが終わってる。まあサクヤの物語だからそれでもいいんだけど。声優さんの全力の慟哭演技でしか得られない栄養がある。
ルルーシュやC2がロキに食われてあっさり粉砕されてたら笑うしかない。
ネタバレ多すぎなのでいえないこと多いくらいよかった。
最後にして...
2人で協力して勝利をもぎ取る
シリーズキャラは大体出たけどゲスト出演程度、ジュノが1番目立ってた感じですね。
ラストバトル前のサクヤがアッシュにギアスをかける直前なんだけど、ロゼの声でサクヤで会話してるんのがちょっと違和感と言うかキモかったんだけどサクヤに戻ってギアスかけるまでの演出なんだって分かって納得した。
ノーランドとアッシュのナイトメア戦、もうちょい見せて欲しかったけど、アッシュ1人では勝てないんだよね。2人で協力して勝利をもぎ取るってのがこの物語の肝なんでああいう形になったのかなと
最後は弟を殺された時と同じ様に武器をクロスしてノーランドにトドメを刺すのは皮肉なのか、結局はアッシュもノーランドの思考に染まってる様で嫌な感じがしました。
ノーランドの人間を駆除するって言う考えなんだけど、どうしてそういう思考に至ったかっていうのが説明されてないのは消化不良に思う1クールやっといてそのオチなんってなる。
シャルルのクローンってのも誰がその技術を?クローンとしてシャルルの意思を継がせたってのは納得なんだけどね。
アッシュの最後は特にツッコミ所はなく
当然の流れなんだけど、生き残ってサクヤの騎士として生きる未来でも良かったと思う。
自ら声を奪う必要もなくなるし、その方が健全
シリーズ全体としてみると★3.5です
シリーズファンでなければ映画館まで足を運んで見る程ではないと思います。
TVアニメで2クールの方が良かったと思う。
予算回収を考えると仕方ないんだろうけど
求めてた続編コードギアス
ペース配分が
最終章3話で一気に話を畳もうとした結果、中途半端になってしまった。
良かった点
・最後のファウルバウト戦の描写は迫力あった。やってることは相手のスタミナ切れ狙ってギリギリ回避してるだけだけど。
・アッシュに再度ギアスをかけたシーン。賛否あるだろうが、アッシュがサクヤの騎士となり、シリーズ伝統のイエス、ユアマジェスティしたのはカッコよかった
良くなかった点
・ノーランドの目的についての言及が浅い。生理的嫌悪感の一言で済ますのはあんまりでは?前章まで重厚な悪役感がなくなってしまった。
・キャサリンなんでノーランドと戦った?幼少期の描写からノーランドに心酔してたのに、なんでサクラにちょっと言われた位でグラつくのか。しかも、あっさり退場させられてるし
・ハルカと黒戸さんの親子描写。唐突過ぎるだろ。え、今までそんな雰囲気一切無かったぞ。生きて帰ってこい!って言った割にハルカに大した活躍無いし。
・L.L.マジでギアスあげただけかよ。
どうにも納得いかない点
・雑に殺しすぎ。エナジー足りないって理由としてあんまり過ぎるわ
最終章だけシナリオ練り直してやってくれんかな。キャラも設定も良かっただけに勿体ない
何とも尻すぼみな結末
好き嫌いは別れるかもしれないと思った
終わり悪ければ全て悪し
最後にここまで評価を落とした作品は珍しいです。
1〜9話まではとても楽しめて、久々にワクワクが止まらない作品だっただけに非常に残念でした。
アッシュが死ぬところまでは許容できましたが、サクヤが自分から声を失わせるのは無理矢理な展開すぎて納得ができません。
サクヤにギアスを与えたL.L.が落とし前をつけて、ギアスを回収すべきだったのではないでしょうか。
これではL.L.が無責任にギアスを与えた形となり、株を大いに下げてしまったように思います。
それ以外にも粗い展開が多く、説明や尺の不足感が否めません。
せめてアッシュが生存していれば、評価はもう少し良かったと思います。
最後の最後で全てを台無しにしたのは、本当に残念でならないです。
良くも悪くもこれがコードギアス
マジで酷い
映像化されたギアスは全部見てて、アキトと復活はBDまで買いましたが、今回のロゼについてはこれはないなぁと。
アキトは大量の回収されない伏線とか色々あったけどキャラの魅力で乗り切れたけど、ロゼは厳しかったですね。
まずロゼの正体を隠してるせいで男受けするビジュアルのサクヤを全面に押し出してローンチ広告を打てなかったと思いますが、割とあっけなく序盤に正体を晒す→そういう前提のあらすじにしてサクヤを使って広告を打った方がよかったのではと思いました。
少なくとも僕は当初全く興味がなく、キャサリンとサクヤを広告で見た事で行くことを決めました。
そういう層も少なくないのでは?
こういう事は割と一事が万事的に随所に見られ、意味ありげの設定や会話が全然生かされなかったりと、かなりモヤモヤする構成でした。
ロキ出現のタイミングで外伝作含めたオールスター総出演でみんなでノーランドを倒しに行くのか!?豪華だな!?と思ってたらアッシュロゼで宇宙行って15分くらいで倒して終了。余韻に浸る間もなく終戦処理の終わった世界に飛ばされて訳がわからないまま終幕しました。
全体的に設定の必然性に乏しいのですが、個人的に納得が行かないのはロキ周りの説明です。
一地方ブロックでしかない北海道ブロックで武装蜂起から数年で世界を圧倒する兵器を量産、しかも超巨大母艦まで建造してるとか意味がわかりません
実は旧ブリタニアのKMFプラントが北海道に集中してるとか、そういった説明がないと圧倒的な国力差があるブリタニア共和国側が押されていた理由が超無能集団だったことになってしまう笑
最終話周辺は「実は1話分寝てたのでは?」って思うほど超特急で終わりました。
もっと丁寧に描いて欲しかったですねー
ラスト10秒で評価を覆せたのに
主役の片割れたるアッシュの去り方が酷い。セリフこそ感動的でしたが、あのタイミングでなぜ退場?と首を傾げざるを得ません。最後に再会を匂わせるのであればベタなハッピーエンドとして受け入れましたが、そうでないならシンプルに興醒めな展開です。最後の最後で観客の期待を裏切る展開を選んだんだなと思うと、今まで『いちいち気にしてたら楽しめないしね…』と無視してきた設定の粗やご都合的な部分がどんどん思い起こされてきます。
観客に媚びずメインキャラを殺す!これがコードギアスだ!と視聴者を突き放して高笑いしているのかと思いきや、スタッフや声優陣は「応援次第で蘇るかも」と。女オタク用語で「キャラを人質に取られる」という言葉がありますが、まさか本気でキャラの命とお金を引き換えにしようとは…。
そして往年のシリーズファンなら誰もが気になるところ、L.L.の目的が最後まで分からなかったのは痛いです。L.L.もC.C.も他人にギアスを与える動機がなく、今は事故的にバラ撒かれたギアス能力を悪人から回収すべく行動しているキャラクターです。サクヤの能力が「事故で発現した」のではなく「L.L.に与えられた」と明言されている以上、その理由をちゃんと描いてほしかったです。当のサクヤは「ギアスなんて必要なかった」と深い後悔の念を抱いているので尚更です。これでは過去作主人公に泥を塗る事にもなりかねません。
ただ、アッシュ役の古川慎さんのラストの演技を筆頭に声優さんたちの熱演はすばらしいです。また木村貴宏氏の急逝という困難を乗り越えて世に出してくださったことに感謝を。
これでいいんだ!
全48件中、1~20件目を表示