劇場公開日 2024年4月5日

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「やや字幕に配慮がないのが厳しいところ。」人生って、素晴らしい Viva La Vida yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5やや字幕に配慮がないのが厳しいところ。

2024年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年135本目(合計1,227本目/今月(2024年4月度)9本目)。
(前の作品 「パスト ライブス 再会」→この作品「人生って、素晴らしい Viva La Vida」→次の作品「」)

 シネマートで見た中国映画です。
腎臓病を患う女性主人公のもとに、また別の難病を患う男性が運命的に出会い、そこから…という趣旨のお話です。 女性主人公は腎臓病からくる色々な治療に耐える必要があったり、男性もまた独自の難病に悩まされていましたが、その「病気に対する考え方」は違っていたものでした。

 しかし、ある出来事からその「病気に対する考え方」について「運命的ともいっていい出会い」から知り合った2人が、「真に」お互いの本心が何なのかを話し合ってお互いによりよい将来を築いていこうというテーマは良かったな、というところです。

 なお、本作はルポルタージュから着想が取られているようなので、「まったく何もかもフィクションです」ということはないようです(この「ルポルタージュから部分的に着想を得た」は、最初に出ます)。

 たとえ何らかの大きな病気(あえてあげれば、日本の基準でいえば内部障がい者にあたるカテゴリ。私だって部位は違ってもそう)をしていても、弱点をカバーしながら2人以上でいきていくこともできるし、1人であっても「できる部分」を全面に押し出してハンディを感じさせない生き方も、また可能です。この映画はそういった部分について触れられていた(単なる「病気は根性論で治る」とか無責任なことを言っているような人はいない)点においてとても良かったかなといったところです。

 「最終的に」「真にお互いを理解した」二人がどうなっていくのか…という点は映画を見てのお楽しみ、でしょうか。

 採点に関しては以下まで考慮しました。

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 (減点0.3/「登記室」「登記所」の意味が分かりづらい)

 まず、病院で出てくる「登記室」は英語でも案内があるように「記録場」程度の意味で使われています。もう一つ「登記所で合いましょう」は、展開から考えて「婚姻離婚に関する場所であいましょう」(ネタバレ関係のため、「婚姻離婚」と両方を入れています)の意味かなと普通は思うのですが、ここはトラップです。

 実は中国では、日本の民法177ほかで要求される「登記」は不動産登記・商業登記だけにとどまらず、「人事登記」といって「誰と誰がいつ結婚した、離婚した」ということも登記されます(人事登記)。よって、この意味での「登記所」は正しい意味でのものですが、日本では「人事登記」の概念がないので、ここは説明が欲しかったかな、というところです(行政書士の資格持ちは、ここで「登記所」って何を登記するの??というところで解釈が多分つまると思います。私も????になって、後で調べたら「登記」に2つの意味(「記録」程度の意味と、日本と同じ「登記」の意味がある)があることを知ったわけです。
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yukispica