「秀逸な会話劇 常識が揺らぐ瞬間」じゃ、また。 shironさんの映画レビュー(感想・評価)
秀逸な会話劇 常識が揺らぐ瞬間
オフビートな会話劇が笑えます。
飽きさせない仕掛けが満載!
2023/9/10PFFアワード2023、
2023/11/12TAMA映画祭に続いて、
2024/5/8石川泰地監督特集『一部屋、二人、三次元のその先』で3回目の鑑賞でした。
テアトル新宿の映画をテアトル新宿で見る!
まるで自分も映画の一部になったかのような、特別な感覚が楽しめました。
この後の展開を知っているので、余計に心に沁みて泣けます。
大学時代の友人シュウタの佇まいが非常に良い。
終わらせること。終わらせないこと。
完成しなかった映画たちへのレクイエム。
PFF 2023の裏テーマはタバコとトイレ。
その両方を満たす映画です。
換気扇のクモにも注目
前作PFFアワード2021入選『巨人の惑星』も“常識“が揺らぐ瞬間に興奮しましたが、今回もこれまでのロジックをサラッと超えてきます。
2作品は対になっているので、連続して見られるこの特集は最高でした。
そして、同じくPFFアワード2021入選だった蘇鈺淳監督の新作『走れない人の走り方』と連続上映がエモすぎました!
石川監督は講談社シネマクリエイターズラボで受賞!
ショートフィルム『エンパシーの岸辺』の制作が決定しています。
楽しみだ〜
▼一緒に見てくれた人の感想
人生ゲームそのものが「(マジョリティが考えついた理想の)普通の人生」を押し付けてるゲームだよなって。
「初任給で親にプレゼント」とかは毒親出身にはキツいし、結婚して子供…とかも異性愛基盤だし。そこからはみ出した人にとってはしんどいよね。登場人物の2人はその人生に乗れなかった2人でもある。
小さい頃、人生ゲームが好きじゃなかった理由がこの映画でわかった気がする。
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