「腐っても鯛ならぬ、老いてもジャッキー」ライド・オン N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
腐っても鯛ならぬ、老いてもジャッキー
まず中国映画だったことに驚かされた。
なにせ香港返還時、ハリウッドへ移住したジャッキーである。
本作以外にも、中国映画で出演作はあるのだろうか。
馬を含む父子関係のヤキモキと、アクションスタントの二本柱で進む物語。
中国は検閲があるからか? 過去見てきた中国映画はディズニー並に潔癖ばかりで
今回もまた主人公は貧乏人だった。だがその分、物語は安定の全年齢対象、王道に面白くもある。
馬がどこまでリアルでどこからがCGか分からず、感情移入も自然にできた。
娘の彼氏が国境を越えていい味出していて、お気に入りである。
もうすぐ70歳らしいジャッキーだが、部分、部分は吹き替えあろうとも、特撮処理があろうとも、やはりアクションのからみはお見事。往年のファンならなおさら感慨深いだろう。
腐っても鯛ならぬ、老いてもジャッキーである。
しかしながら先述したとおり、移住していたジャッキーが北京で映画を撮った。
しかも本国映画に従事したスタントマンに捧ぐ、のような冠映画にである。
映画自体はほっこり楽しいエンタメとしていいのだが、
以外がなかなか複雑と心にしこりを残してならない。
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