ルート29のレビュー・感想・評価
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人生がはじまる時に風は吹く
まずこの映画の本質は「誰のことばを聞くのか」という所にあると思う。
とんぼは、最初、精神疾患の患者さんが入院している隔離病棟で清掃員の仕事をしている。
そこで上司から「患者さんとは話をしないでね」と釘をさされる。
でも、なぜかスルッと話しかけて来る1人の女性から頼みごとをされてしまう。
そのやり取りが一連のロードムービーのスタートになっている、という所にこそこの映画の良さが詰まっていると思う。
要するに、言葉を軽んじられるであろう人の言葉を「引き受ける」良さである。
久しぶりにこんなに言葉を大切に使う映画を観たなと思った。
あとセリフを際立たせる構図が綺麗。
めっちゃ良かったです。
永年の綾瀬はるかファンで,本作公開後のレビュー・観客動員がエライこ...
永年の綾瀬はるかファンで,本作公開後のレビュー・観客動員がエライことになっているので,応援の意味で観に行った。日曜日の20時過ぎからの上映とはいえ,100席のスクリーンに観客は小生のみ。貸し切り状態。映画人生55年で初の出来事だった。
とにかく意味不明の映画だった。主人公の行動も不可解だし(口数が少なく自ら説明することがない),次々登場する人々(少女・老人・婦人・親子・姉・母親)の行動・思想・独り言も理解・共感できず,多くの謎が後々回収されるかと期待して最後まで眼を凝らして観ていたが,回収・説明されることもなく,終わってしまった。
欧米の映画でもときどき理解不能な映画があって,見終えてからモヤモヤすることがあるが,これも同じ。理解できない当方に問題があるのかと悩んでしまう。
ただドアップの綾瀬はるかは可愛いし(でも笑顔のシーンがほぼないのは悲しい……),映し出される景色は素晴らしい。カメラワークは感心するところがあった。
綾瀬自身は「新しい自分を見つけられた」ような発言(ちょっと不正確です。すみません)をしていたが,ファンとしては……。にこやかで,ちょっと天然で可愛い役がお似合いだと思っているが,本人は新境地を開拓したいと考えているのか,ちょっと残念。
削ぎ落とさない
何か観ようと行きつけの映画館に行って、ちょうどタイミングが合った作品。
だから前評判や前情報なしで観ました。
若い頃に観たATG系の作品にこんなのが、あったなあ、、、なんて思い出しましたが、正に言って、物語としては何が何だかよくわかりませんでした。
もちろん、製作側も、そういう意図で作ったんでしょうけど。もう少し「要素」を削ぎ落としても良かったのかな?なんて思いましたが、削ぎ落とさないのが美学なのかもしれません。
伊佐山ひろ子さんが出てましたね。なんとなく70年代のニオイがしたのはそれか、、、
渡辺美佐子さんも出てました。いくつだよ、と思って検索したら90歳超えてるんですね。もはや、芝居が上手いとか下手とかではなく存在を魅せている感じ。
いわゆる「映画通」ではないので、難し解とかできませんが、綾瀬はるかさんはキャラクターに負けず素敵でした
いろんな世界。映画館向きの作品。
「ロードムービー」「ふたり旅」に「綾瀬はるか」…ほのぼの?ドキドキ?涙?…この映画に分かりやすい感動を求めて映画館に行った人は撃沈だったのかも。
自分が生きている世界がすべてじゃなく、いろんな人の世界が重なりあってこの世は成り立っている。お隣さんの世界が、自分の常識とは限らないし、自分の世界が少数派かもしれない。
ハルのお母さんは心の病で精神科病院に入院していて、たぶん、ハルも何らかの病を引き継いでいると思われる。妄想や幻覚と共存しているのかもしれない。ハル自身はそう思っていないかもしれないが、客観的にみると人との交流もうまくいっていない。
トンボも同じ。何らかの生きづらさを抱えて生きてきたと思われる。
ハルとトンボが出会う人たちは、何となく詩を読んでるような話し方。宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の、ジョバンニとカンパネルラが汽車の中で出会った人たちの雰囲気に似ている。
生きてるのか、死んでるのかわからない、不思議な雰囲気。
音楽は無く、自然の音が心地よかったり不気味だったり。叙情的なシーンが多かったことも印象的
トンボのお姉さん。やんちゃな児童たちを注意せずに、優しそうな笑顔でプリントを配る違和感。トンボへの優しい言葉と同時に嫌み・妬み・嫉妬のこもった言葉を淡々と発する怖さ。何かを信じて疑わず、必死に生きてきた姉自身の世界。それがだんだん歪んできていることに姉は気づいている。
よかったシーンは ハルがトンボにした、「おまじない」。 ハルの手つきがとても優しい。ハルのお母さんもそうやって優しくおまじないしてくれたんだろうな。トンボもなにかを感じたよね。 ジーンとした。
人との関わりが苦手だとしても、やっぱり、人は人を求めてる。トンボがハルと出会えてよかった。
トンボを抱きしめてあげたくなった
いろんな世界に触れられる映画。
私は、この映画に出会えてよかった。
追記
他のかたのレビューにあるように、不思議な作品です。気忙しい日常では、雑念が入り込んでなかなか深く感じることが出来ないかも。ぜひ、映画館で!
絆
薄味な映画でミニシアター向きだとは思いましたが、私はいい映画だと思います。
よくあるテレビ番組の延長のような映画とは違い、「ちゃんと映画をやってる」作品です。これを低評価に埋もれさせるのはもったいないです。
テーマは、有り体ですが人と人が絆をつくっていく話なのかなと。
主人公はトラブルを避けるために「患者とは関わるな」と言われていましたが、タバコを吸いながら話して心を通わせる。
姉に覚えていたことを驚かれるほど対人関係が希薄だった主人公が、ハルが事故にあったのではないかと心から心配する。
母親は死の淵でも笛の音を通じてハルとつながっている。
主人公とハルは、離れ離れになっても夢を通じて心はつながっている。
主人公たちは道中のいろいろな出来事に影響されて心を通わせていきます。
わからないところはいろいろありますが、例えば主人公がフクロウに導かれてハルと再開したのは笛の音と対応していそうだし、事故で死んだおじいさんと行動をともにしたのはハルの「死んでいてもまた会おう」という言葉につながると思います。病気で心が死んでしまった母親を肯定し、それでも絆で結ばれているということです。
魚釣りをしていた親子は社会を怖がり拒絶していますが、彼らを見たうえで彼女らは社会で生きようと決めたのではないかと。警察に出頭するのは社会で落とし前をつけるということです。
見どころは映画全体の空気かなと思います。一部シーンを除いてセリフが極端に少ないのが良いです。カウリスマキを連想しました。
幽霊がおじいさんを迎えに来たり魚が砂漠を泳いだりといった超現実的で幻想的なシーンもよかったです。
いわゆる余白の多い映画というやつで、絶対的な正解があるわけではないと思います。いろいろ考えてみるのが面白いのではないでしょうか。
前作の「こちらあみ子」は強烈過ぎるほど味がついている映画で、今作より見やすいと思います。今作と共通する部分もあったので、前作のファンの私は受け入れやすかったです。
この道の先
コトの大小、モノの強弱ではなく、観る側も創る側も見落としていた、忘れていた映画のよろこびが生まれる前夜を目撃した気持になった。
綾瀬はるかが街を駆け出した終盤からの展開、シーン、映像表現、ひとつひとつの台詞の必然。ただ引きずり込まれてしまった。
決して幸福なラストではないのに、映画が無闇に言いがちな希望に触れた気になれたのは、監督が言うところの御伽噺そのものの力だろう。森井監督は嘘をつかなかった。
このチームは次にとてつもない日本映画を生む予感がする。その意味でルート29は、いま絶対に観ておくべき映画だと思う。
3〜40年前のインディーズを
観ている気分に陥りました。
おそらく主人公が見ている夢の世界のお話では…。
風の音、川のせせらぎ、鳥の囀りとある意味森林浴的な感じは気持ちが良かったです。
逃げる人達
兵庫県民として、鳥取と姫路のロードムービーて、2時間も話し持つんかなあ、と思うてましたが、歩きとは、充分持ちましたな。この2人、あのおじいちゃん、三途の川ならぬ三途の湖に連れて行ったんですね。現世逃避のおじいちゃん、現実逃避の父子、規律逃避の犬おばさん、そして法律逃避の二人。確かにロードムービー、なにがしかの逃避の映画でした。
ラストの魚。おじいちゃんと食べた魚と何か関連が有るんでしょうか。
好きな映画です
時間潰しの映画を探していたら、お、これ見たいかもと思い、映画館に入りましたが期待に違わず楽しい映画でした。この類の映画は好みが分かれると思います。館内に響き渡るような○○○をかいて、お眠り遊ばされている方もいらっしゃいましたが、まあ、そういうBGMもあるだろうと思いました。
この枝葉は要らんな。とバッサリ剪定された後の「主木」と「枝」から構成される映画なので空白は、鑑賞者が想像しながら、自由にお話を作れます。この「主木」と「枝」を象徴するような絵が繰り返されます。
殺伐たる無法地帯を女性二人で行くアメリカ製ロードムービーとは異なり、こちらは、ほのぼのとしたロードムービーです。
「人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」という言葉に翌々日の日曜日に出会いましたが、まさしくこれだったなと思います。
大ヒットするような万人向け映画ではない(★一つ減)と思いますが、今時の映像技術で作ったラストのシーンがなかなかの余韻を残し、あれは何だったのだろうと考えるのも楽しいです。
人と関わることを避けても、人の役に立ちたいと思うのが人間なのかな
2024年の日本映画(120分、G)
原作は中尾太一の詩集『ルート29、解放』
ある女性の願いを叶えるために鳥取〜姫路間を往復する女性を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本は森井勇佑
物語は、鳥取にて清掃員をしている中井のり子(綾瀬はるか)が、とある精神病院にて、入院患者の木村理映子(市川実日子)から「あるお願い」をされる様子が描かれていく
理映子は「もうすぐ死ぬ」と言い、「姫路に住んでいる娘・ハル(大沢一菜)に会いたい」と言う
初対面で縁もゆかりもないのに、のり子は清掃会社のワゴンを拝借して、姫路へと向かってしまった
映画の冒頭は、ハルを探している最中に泊まっていたゲストハウスのシーンで、そこもなぜか摘発を受けて追い出されてしまう
また、時系列的に一番最初になるのが、のり子が脳のCT写真の説明を受けているシーンで、これが一連の出来事の「5日前」となっていた
脳に腫瘍があるものの、経過観察と言われていたのだが、あの映像が誰のものかは明確にはなっていないのだが、おそらくのり子のもので、定期的な検査であるように思えた
物語は、知らない人・のり子になぜかついてくるハルが描かれ、彼女はのり子に「トンボ」と言う名前をつけた
彼女と親しいシャケ師匠(播田美保)のペットは「坂本」だし、ネーミングセンスが結構ズレている
そんな二人は、当初はワゴン車で鳥取を目指すものの、ドライブインで知り合った犬を探す赤い服の女(伊佐山ひろ子)に車を奪われてしまい、徒歩で向かうことになってしまった
そこからは、よくわからない人たちと出会い、途中でのり子の姉・亜矢子(河井青葉)と再会を果たしていく
だが、このあたりに登場する人はおそらくすでに死んでいる人たちで、帰り道は精神世界にでも入り込んでいるかのように思えた
結局のところ、姉のところで自分が誘拐犯になっていることを知り、ハルを母親に引き合わせた後は、きちんと警察署に出頭したりするのだが、どこまでがリアルなのかはほぼわからない
ぜんぶが夢のようにも思えるし、何なら「のり子=理映子」とか、「ハル=のり子の幼少期」なんて構図にも見えないことはない
このあたりは想像にお任せしますレベルなのだが、あまり深く考えない方が良いのかも知れません
いずれにせよ、かなりファンタジックな内容で、イメージとしての大魚が登場したりとか、変な夢を見たりとか、シュールな展開も多かったように思う
原作の詩を解釈した内容になっているが未読なので、その再現度というものはわからないの
だが、映画の舞台が「ルート29(若桜街道:鳥取県側)」であることに意味があるのかなと思った
鳥取から南下する若桜街道は「浅井」という場所で、左が伊勢道(現在の482号線、氷ノ山経由の但波馬道に続く)、直進(右)が播磨道に分かれている道で、この播磨道の先に姫路がある
伊勢に行かないというのは、忌中であるとも言え、それゆえにスルーする行き帰りだけになっているのかなと思った
帰りにハルを手放すことになることにも意味があると思うので、おそらくはのり子はすでに死んでいて、その魂が母と娘を引き合わせる役目を担ったのかな、と感じた
個人的な解釈なので的外れかも知れませんが、のり子という人物は人と関わることを避けてきた人間で、そんな彼女が「本当にしたかったこと」がこの映画で描かれていることなのかも知れない
そう言った意味もあるのだとするならば、生きているうちに人の役に立つことをすれば、迷い道には迷い込まないというメッセージになるのかな、と思った
おーい!とんぼ
綾瀬はるか主演の割に、話題にもなってないし評価も低いが…なるほど。笑
喫煙する中学生やら、簡易宿泊所での容疑者確保やら、冒頭からよく分からない。
でも何故か分かる、これは今後に一切絡まないと。
わざとなのはすぐ気付くけど、全体的に棒読みです。
等間隔に棒立ちしたり、同じようなものをやたらと並べたり、シュールながらリズムのある画づくり。
この辺りはウェス•アンダーソンか『物語シリーズ』か。
また、独特の擬音こそ出てこないが、言葉選びや台詞のリズムは完全に宮沢賢治だ。
となると、やりたかったのは現代版『銀河鉄道の夜』だろうか。
…と、推察できるのはここまで。
旅の中で出会う人物や起こる出来事にも、物語的あるいはテーマ的に意味があるのでしょう。
でもまったく理解できないのだから仕方がない。
重要に思えたノートも、水没したきり。
予告で男の子だと思ってたハルは、本編を観てもやっぱり女の子には見えない。
顔立ち、髪型、服装、声、仕草、言葉遣いまでそうなのだから、これも意図的なのだろうが…
森の緑にトンボのピンクが絶妙に映えてたりと端々にセンスは感じるが、これは絵画ではなく映画だ。
平坦な演出で何かが浮き上がってきただろうか。
ただ感情移入やテーマへの理解を阻害していたようにしか思えず、役者も誰一人活きていない。
これでは“ルート”ではなく“アート”だよ。
シュールなファンタジー
監督作者脚本家、だれが一番これを作りたかったのか?
ただのファンタジー作品に2時間付き合わされるお客さんの
辛さがわかっているのだろうか??
綾瀬はるかの無駄つかい。特にたばこの扱い方がひどい。
あの状態でたばこだけ持っているのか?宿泊代は?
金色の魚の意味は?せめて一緒に見たクジラの設定とか
まるっきり観客(シネコンに映画を見に来る人ね)置き去り。
(こういう作品こそいい作品という方には申し訳ない)
久々に何も感じることが出来ない映画だった。
シュールな作風は嫌いではないが、「絆の物語」が心に響かない
無表情で立ち尽くす人々を正面から長々と映し出す独特の「間」、喜怒哀楽の感情に乏しい風変わりな登場人物たち、人を食ったような突拍子もないような展開と、確かに独特でクセのある映画だが、こうしたシュールな作風は、決して嫌いではない。
トンボが、居場所と写真だけで、どうやってハルを見つけ出したのかとか、どこからカヌーを見つけてきたのかとか、誰が、ハルのことを警察に通報したのかとか、ハルが、あれだけ多くの石をどこから持ってきたのかといった疑問も、あまり気にならない。
ひっくり返った車に乗っていたお爺さんが、カヌーに乗った新郎新婦たちと去っていく場面や、大きな赤い月が街の上に昇っている場面や、山道の上を巨大な魚が泳いでくる場面などのファンタジックな見せ場にしても、唐突ではあるものの、それほど違和感を覚えなかった。
ただ、話としては冗長で、あまり面白さを感じることができなかったのは、残念としか言いようがない。
特に、「3匹目」の犬を捜す赤い服の婦人が語る話や、人間社会を「牢獄」と捉えて、息子と山の中で暮らす父親が語る話はまだ良いとして、トンボの姉に、教師の職とか妹の性格について、それこそ支離滅裂な話を、あれだけ長々と語らせる必用があったのだろうかという疑問が残る。
病院で、ハルと母親が対面するクライマックスにしても、お互いが身に付けていた笛によって心を通じ合わせるようなシーンはあるものの、そもそも、その笛についての説明がないし、いくら母親に精神的な疾患があるのだとしても、もう少しカタルシスが感じられても良かったのではないかと思えてしまう。
結局、これは、それぞれに孤独を抱えて生きてきたメガネとハルが、旅を通じて心を通わせ、絆を深めていく過程を描いた映画だったのだろう。
しかし、その割には、これまでの2人の生き様や、キャラクターの描き込みが不十分だったと思わざるを得ず、そのため、2人の心が繋がっていく様子にも、感動することができなかった。
これが、「理屈」ではなく「感性」の映画であるということは十分に承知しつつも、それならそれで、もっと「心に響くもの」が欲しかったと思えるのである。
5.385ヘラる話。感情が静止感極まって詩的すぎ~
もうちょっとぉーーー(´-ω-`) (@_@;)
なんとかならんのかいぃぃ・・・
今日は 絵が止まり過ぎな 「ルート29」を観たよ。
毎年1作位はこんな作品にぶち当たるってのがコレかな。
原作:中尾太一氏「ルート29、解放」
監督・脚本:森井勇佑氏
---------MC---------
中井のり子(トンボ)役:綾瀬はるかさん
木村ハル 役:大沢一菜さん
木村理映子(ハルの母)役:市川実日子さん
中井亜矢子(のり子の姉)役:河井青葉さん
--------話展開
心に闇を抱えてある意味病んでいるのり子。誰とも会話が弾まない。でも精神病院?の清掃員で真面目に仕事してる。ある時一人の患者と出会い、禁止されている会話をしてしまう。どういう訳かイキなり写真(メモ)を見せて この女の子は自分の子で もう直ぐ死ぬから連れてきて欲しいと依頼する。
言う方も 聞く方もどうかしてるって話。きっかけはそれだけ。
清掃車奪って、子供見つけて、山のねぐらで追いかけて。
有り得んの連発。 勝手な行動のオンパレ-ド。
母の元まで 連れて来る ル-ト29号線をひた走るロードムービ-となってますね。
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まぁ見てて ほぼ総てにツッコミ入りますかね。
指摘したらきりが無いけどw。
もうちょっと 詰めて策を練らないといかんかな~って感じしました。
荻上さん系の詩的作品を目指してるのかもだけども、雲泥の差があると感じましたです。
折角 母に再会させたのに心が晴れて行かない・・・そこは表現ダメかな。
晴れを狙って無いのかもだが、
締めなきゃイケないところが 甘いまま。 寒さしか残って無い。
それとタバコ吸い過ぎ。喫煙場面多いかな。
シ-ンに間が持たない だから吸わせる。作り手のアイデアが詰ってないのでは無いでしょうか。それが絵に出ちゃってそう。
イメ-ジ先行タイプの場合、音とか、光等表現でかなりカバ-して情的な波動を創って置かないと 感情が湧き起る波に出遅れが生じてしまう。ピッタリリズムを合わせたら爽快感が増すのだが それが出来ていなくて。アングル含めて。
観ている側から 常に気分を乗せに行かなくてはならず、そこが残念なポイントですねかね。撮りがこのままなら編集で繋ぐしか無さそうに感じました。
これだけ静止絵があるのにタイミングが出て行かないのが不思議と感じます。
(良かった所)
・清掃車内で ハルが養生テープを顔に付けて外に顔出してる所。
他車の子供が目撃して ”お父さん、なんか事件~”って言うのは唯一ワロタ。
・商店街の通行人 全員静止してる場面。そして スーパ-ムーンの被せ。
自動車事故と救急車、その中を のり子がハルを探す所でしょうか。
エキストラの皆様の努力の結晶ですね。 よくやったと思いました。
静止 ⇒ 動きだす ここのタイミングは良い感じしました。
監督は こういった絵を狙いたかったんですね。
綾瀬さんらしい もう一つの顔が観れたのは良かったかも。
興味ある方は
劇場へどうぞ!
むげん猫踏んじゃった。
清掃業務で訪れた病院の入院患者の1人の女性から「娘のハルを連れて来てくれ」と頼まれた、人とのコミュニケーションが苦手な中井のり子の話。
ハルが生活をする森で出会い、そのハルから“トンボ”とあだ名を付けられたノリ子とハルが病院まで向かう道中さまざまな人に出会いながらも進むロードムービー。
どの作品でも評価は分かれるけれど本作こそ変わった癖あり作品で好き嫌い分かれる作品って感じですかね。
病院へ向かう道中、2匹の犬を連れもう1匹の犬を探す婦人、転落してひっくり返った車から付いてくるジィさん、森奥にある川で出会った親子、学校教師のトンボの姉…、写真を使って生きてる死んでるの神経衰弱をするジィさん2人と…。
この世界観にハマらなければキツイかもですが、私はハマって笑い堪えるのに必死で(笑)
とりあえず高良健吾さん演じた森の父の話し方と“美味しいですよと手渡した川魚”の件が1番ツボでした、あと姉の誉めては落とす結局どっちなんだよな会話は分かっているものの堪えましたね。
ラストのでかい魚が宙を浮きながら泳いでくるシーンにはどんなメッセージ?だったけど、途中眠くなるところもあったけど面白かった。
綾瀬はるかの良さは出し切れていないと思うロードムービー
私の経験からですが、本作の登場人物のような人々に出会ったことがほとんどないので、
物語にリアリティを感じなかったです。
セリフの口調だったり、不自然さしか感じず、
これは入り込む鑑賞法ではなく客観的に観たほうが良さそうだと思い、切り替えました。
主人公のり子は、ハル(大沢一菜)の母親(市川実日子)から娘を連れてきてほしいと頼まれることで
人から頼られることが嬉しかったのでしょうね。
だから、一途に純粋にハルを姫路から連れ出すわけですが、
勤めている清掃会社の車で仕事中にハルを迎えに行っちゃうし、のり子の姉の家で
ニュースでハルが行方不明との報道を見るまでは、自分が誘拐犯になっていることを気づいていないし、
いろいろと欠落しているところがあるんですよね。
このあたりのことを、姉から酷い感じで指摘されていたのでしょう。
ひどい姉だなと思う一方で、幼少時からのり子に苦労してきたのだろうなと思いました。
車を盗まれた後で、事故現場に遭遇し、そこで車の中からお爺さんを助け出すのですが、
亡くなっているんですよね。そういう説明もハルからなされるし、亡くなっているお爺さんも
旅に同行するっていうのは、もはやファンタジーですから、ぶっ飛んでいるなと。
さらに山中で出会う浮世離れした高良健吾演じる父と息子。
こういう人たちとのコミュニケーションがのり子の感情を豊かにしていくのでしょうけど、
ちょっとファンタジーが過ぎるかなと思いましたね。
というわけで、ハルが一番まともだったかもしれません。包容力があるというか人間的な大きさを感じました。
主役が綾瀬はるかじゃなければ、かなりきつい作品だったかもしれません。
加えて、綾瀬はるかの良さ、魅力は出し切れていないように感じました。
が、ラストののり子の表情のアップは良かったです。
見直す勇気はまだない…
ふと頼まれたので、鳥取から姫路まで、迎えに行くが、車を盗まれ、歩いて鳥取まで国道29号を歩くのだが、その間に起こることが不思議体験。
伏線?などと考えてみるとダメですね。わけがわからないことばかりです。2時間の不思議体験を味わってかみしめるしかないかな?
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