劇場公開日 2024年11月8日

ルート29のレビュー・感想・評価

全76件中、1~20件目を表示

2.52024年後半個人的最大注目作。あら、これって、こないだ見たアレと一緒?

2024年11月9日
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2022年の「こちらあみ子」で長編デビュー。いきなりオレの生涯忘れえぬ1本にしてしまった森井勇佑監督待望の新作。主演はなんと綾瀬はるか、そして「あみ子」大沢一菜。東京映画祭上映作品。

公式予告からうかがえるのは、ロードムービーであることと、綾瀬はるか主演ということから想像するエンタメ感。こちらの期待はガチ盛りである。

「こちらあみ子2」




じゃなかった、「ルート29」





前作「こちらあみ子」の評価は人それぞれで、どちらかというと、「可哀そう」、「あみ子のその未来は暗い」といったネガティブな声の方が大きかったように思える。個人的には「こんな前向きな映画はない」といってもいいぐらいの勇気と誠実さを感じる映画だったが、そんな声を意識したのを想像できる内容と、監督お気に入りである大沢の再起用ということからもこれは開けてみれば「こちらあみ子」の続編である。

前作をネガティブにとった人には、簡単に言ってしまえば、「あみ子」が一人たくましく(正確にはシャケ師匠と)生きており、死と上手に向き合えるようになり、そして現代に生きる人々の諦観や悩みそして死を感じながら、綾瀬が一歩前に進む足がかりな存在となった、というアンサーの作品である。

体はロードムービーのド定番。

タイトルは「こちらあみ子2」あるいは、「みんなあみ子」と改題してもいいかもしれない。

このメッセージ自体は非常に力強い、勇気づけられるものであるのは確かだ。そこに大きな価値、共感を得る人がいることに対し、異論は全くないし、その感性は素晴らしいものだ。

ただ本作は前作はスパイス程度だった「ファンタジー色」がより強くでている一方、人とのつながりが人を生かす、希望を与える、前向きになれる、といったあたりが演出面で少し説教くさく感じる上に、綾瀬の参加により、期待したものとはギャップを強く感じる人もでるだろうし、「こちらあみ子」を未観の人にはなおさら、居心地が悪い。綾瀬はるかにエンタメを求めてしまうのも無理はない。(本編冒頭のタイトルバックと画角でそういう映画ではないことを教えてくれはするが。)

そして、オレにしてみれば前作は「完璧な」ラストだった。

監督の誠実なまなざしは間違いないが、主な登場人物が「信頼のおけない語り手」になってしまっているのも、観る側に難しくさせている。

あら、これって、こないだ見た「フォリ・ア・ドゥ」?

すこし残念な点。もちろん楽しい点は多いが、風の使い方も前作のさりげなさ(がオレは本当にうれしかった)が、今回ちょっとあざとく感じたり、シンメトリーの多投も悪くはないが、ここぞのインパクトもなく、なんとなくウェス・アンダーソンや北野武、ゴダールへのオマージュや音楽もそっち系を必要以上に感じさせてしまっている。

追記

シャケ師匠を演じた播田美保がまたまた素晴らしい。

追記2

「詩人」トンボのメモの文字が見えないなあ、と。まあそこはいいとして、みてわからなかったのは、誰が「ハル」が行方不明だとを通報したのか、という点。

本当に前作の家族が通報した。(つまり井浦新)。病院のお母さん(市川)は「あみ子」の本当の母(前作の尾野真千子は義母)的な妄想をモヤモヤしつつ。そこはパラレルワールドとして委ねられているのだろう。

序盤の綾瀬のみる頭のレントゲンも本当は誰のものか。

うーーむ、モヤるなあ。

も一回観るかな。

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しんざん

3.5綾瀬はるか唯一無二

2024年11月21日
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楽しい

幸せ

綾瀬はるかが他のキャスティングでは成立しえなかった唯一無二の存在感でこのアンチ・ロマンを映画たらしめた。「こちらあみ子」の森井勇佑監督がそのままあみ子役の大沢一菜を起用して続編を作った感じなのだが、今回は「生と死」がテーマで虫や蛇カエルなど独特の自然と「生きている死者」の描写がより色濃くなった。国道の名を冠したロードムービーでありながら自動車は勝手に拝借したり盗られたりするもので早々に退場し死のイメージがつきまとう。他人と交われないのり子(綾瀬はるか)は将来のハル(大沢一菜)なのだろうけれど「私は回想構造が嫌(自分の人生が消化できておらず回想ができないらしい)なのでリアルタイムで並列して描く」と語っていた森井監督のインタビューが印象深い。夜ピアノ前で自分の人生を打ち消し続ける姉の長い長い語りと離れたダイニングテーブルで聞いているふりの綾瀬の小津的な切り返しの冗長なシーンがこの日常世界のむなしさを表していてだるいのだけれど心に残る。「あみ子」では子どもたちのランドセルだったが今作はハルとのり子が相合傘して歩くでかいこうもり傘と小学生のカラフルな小さい傘の群れがすれ違うシーンの美しさったらなくていつまでも二人の道行を観ていたい。

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たあちゃん

4.0姫路から鳥取までの国道29号。 人を連れてきて欲しいと頼まれ、いざ...

2024年11月20日
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楽しい

難しい

幸せ

姫路から鳥取までの国道29号。
人を連れてきて欲しいと頼まれ、いざ見つけて二人旅の様子。

見るからに、人と合わせることができない役柄の二人、
考えも行動も掴みどころが無く、現実か夢かの境目が曖昧な。

ただ,、国道沿いや森の中の景色がきれいで、
眺めていて癒しの効果も授かりました。

左脳よりもむしろ右脳で感じて、ほっとする映像作品でした。

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woodstock

0.5見る価値無し

2024年11月20日
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何を訴求しているのか?ヒューマンドラマの様に強いて思うが感動も納得も何も得れない駄作である。綾瀬はるかの演技もイマイチで大学の演劇部の女子な学生でも演技が出来ると思った。

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BARUSA

1.0残念すぎます💧

2024年11月20日
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綾瀬はるか主演に惹かれて見に行きましたが、なんだかよくわからないストーリーで今まで見た映画の中でワースト1間違いなしです。
それとも私に感性がないのか、とにかく何がいいたいのか全くわからない映画でした。

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なお

1.0綾瀬はるかの無駄づかい

2024年11月20日
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ダメなアート映画の典型。この監督さんの前作「こちらあみ子」は大傑作でその年の私のベスト1映画だったんだが。この映画はなんだ。正直がっかりした。

監督はこういう奇人変人ばかり出てくる、ファンタジー(?)みたいなのを作って通の評論家とかシネフィルに褒められたかったのかな。ため息しかでない。

あなたがまずやるべきことはエンタメ寄りのアート映画を作り、観客を楽しませることじゃないのか。意味ありげなシーンばかり見せられるこちらの身にもなってくれ。お爺さんになって趣味でこういのを作ればいいじゃないか。黒澤明が晩年に「夢」とか作ったようにね。

しかも「アート」としてもダメ。何も心に残らない。例えば2年後この映画のことを覚えてる人が何人いるだろう。皆無だとあえて断言する。

唯一の美点は綾瀬はるかの美しさ。画面を持たせる力はすごい。彼女が主演でなかったら途中で席をたっていた。

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水原秀策

4.0綾瀬はるかをなめんなよ。

2024年11月18日
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綾瀬はるかもっと出さんかい、って泳げませんの時は思ったけど、今作はずっと出てるのに堪能できなかった。

「俳優を魅力的に見せるってみんなやってるから、ありきたりだな。そうだ、それならデビューからほとんど主役を張っていて、CMにも引っ張りだこ、美人でスタイルも良くてアクションもできてぐだぐだの番宣や舞台挨拶でも可愛らしい、国民的スター女優・綾瀬はるかを全く魅力なく撮ってやろう。これなら誰もできないだろう。よし、スタイルがいいからツナギを着せて隠そう。眼鏡かけさせよう。イメージ悪くなるようにタバコ吸わせよう。声もいいからできるだけ喋らせないようにしよう。笑顔も封印して表情もなくそう。泣くシーンは顔が映らないように引いて撮ろう。いや、まだまだ魅力的だな。そうだ。つまらない話にして観客を眠らせよう。眠らせれば流石に彼女の魅力は伝わらないぞ。」なんて思ってこの監督はこの映画作ったのかな。
残念、どんだけワケわかんないのいっぱい出してきても、
ラストのアップで彼女が全部持っていったわ。綾瀬はるかをなめんなよ。

カヌーとか月のシーンとか、いかにも狙ってるというか、最初から最後まで、どうだ普通じゃないでしょ、いい絵でしょ、って思いながら作ってたんだろうな。
普通がいいよ、普通が。

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大吉

2.0無残すぎる失敗アートシネマ

2024年11月18日
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いつものおなじみ低予算アートシネマ部隊を大手のプロダクションに乗せようと思い立った果敢な日本人がいたのは、あっぱれ。だけど予算をつけただけなので、カネと手間ばかりかかって全体が有機的に統合されていない。綾瀬はるかの下手くそな演技もそのまま。変なところで音楽が鳴るし…。興行的にもかなり無残な失敗。

へえと思わせるショットは、いくつもあります。冒頭のカプセルホテル、前作『こちらあみ子』のような町のどぶ川移動ショット、終盤の夜の商店街、等々。というかカメラはおおむね巧いのです。でもそれがつながっていかない。日本版ウェス・アンダーソンみたいなファンタジー風味グダグダ悲喜劇の気配はあるけども、俳優を適切に使えないならこんな脚本で映画撮るんじゃねえ。

ところでパンフレットは日本映画にしては丁寧だし資料性も高いんだけど、おおむねまっとうな書き手にこのレベルの作品を論じさせてるのは、正直苦痛。児玉美月みたいな無教養な自分語り大好きバカライターは、こういうしょうもない太鼓持ち駄文を書いてるのがお似合いなんだけど。この人、いっつもこんな感じなんだよね。

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milou

2.5鳥取人は、こんな感じ

2024年11月18日
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『鳥取人って、あぁいう感じだよね〜』って思った。
鬱屈してて、ボンヤリしてて、何かに怯えてるようで、
自問自答の精神病的で、なおかつ孤独で寂しい。
辺鄙な土地柄?
石破さんもこんな感じだよね...な〜んて思いつつ。
教師のお姉さんが、まさしく『鳥取人』って感じで。

星低いなりに、何か『輝く』ポイント見つかるか?と思ってたけど、そういう感じもなく。
ただただ『孤独で寂しい鳥取人』の姿に、何だか、もの悲しい気分になって。

ま、でも、
国道29号って、あそこまで、寂れてたっけ?とか思った。
最近は、鳥取道でビューンと飛ばしてしまうからね〜。

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ドッペル(たけ)

2.0がんばれオシャレ映画

2024年11月18日
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トレンド最先端の服を着てると「オシャレですね」って言ってもらえるんだって。でもそれは「奇抜な服を着てますね」って意味らしい。本当にオシャレな人は普通の服を着てるのに「お!」と二度見される着方をするらしいの。

この作品も「オシャレ」と言われるかも知れないけど「奇抜ですね」の意味で言われちゃうね。シーンが浮いてる。

この作品に綾瀬はるかや市川実日子が集まるのが不思議だったな。

河井青葉がだらだらと話すシーン良かったな。話し方がいい。
綾瀬はるかの走るフォームもきれいでいいね。

じゃあ、お前が言うオシャレ映画はなにさというと、この頃観たのではヴィム・ヴェンダース監督の《PERFECT DAYS》とアキ・カウリスマキ監督の《枯れ葉》だね。

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Scott

3.5のり子の姉とハルの母

2024年11月17日
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難しい

落ち着きがなく、人の気持ちを読み取ることができず、特定のものしか興味を示さない。思いついたことを表現せずにはいられない性格は周囲の人間には到底受け入れ難いものであり、それは家族すらも苦しめることになる。
これは、前作「こちらあみ子」の主人公あみ子の特徴だが、森井監督は、その原作を読んで、「あみ子は俺自身だ!」と確信したという。そしてあみ子も本作のハルも、ほぼ同一人物。つまり、演じている大沢一菜は、森井監督自身のアバターといえる。
誰にも心を開くことなく、ずっと孤独に生きてきたのり子、森の中で秘密基地を作って遊ぶ風変わりな女の子ハル、そんな2人が国道29号線を北上する旅に出る。たった1人で世界と正対する前作に対して、本作は2人が手を取り合って世界と向き合う。
2人は道中、犬を連れた赤い服の女性、無言のお爺さん、森の中に住む親子と出会い、のり子は姉、ハルは母と再会する。
のり子の姉の壮絶な独白は見物だ。教師として理想と現実のギャップに悩んでいる自分をよそに、マイペースに生き続ける妹の身勝手さに苛立ちを覚えるという心情が吐露される。その独白を黙って上の空で聞き流しているのり子に対して、
「お前は幸せになれんよ」「お前はやさしくなんかない、誰にでも、なんにでも無関心なだけや。誰に対しても興味が持てないからそうやって黙って聞いてられるんや」「人間として生まれたからには、人間として生きようとしなきゃいけない。なんにもせず好きなように生きていたらバチが当たる」
ハルの母との対面はやるせなさが残る。ハルは、国道29号線を歩いた過程で起きたこと、出会ってきた人々のことを順に話し終えたが、母はにこりともせずに立ち上がり、「私は死んでいます」と一言だけつぶやいてその場を去っていこうとする。「死んでて良いから、また会おうな」ハルはそう呼びかけた。無気力に生きる母でも生きて欲しかったのである。
はたして自分は死んでいるのか、生きているのか、生きた人間が考え続ける難解な映画である。

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ミカエル

3.0細部がいいのでなんかもったいない

2024年11月17日
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こういうのをムズいと言うのかもしれない。星をつけると4か2(で、凡庸さのかけらもないけど、3)。かなりビシバシ細部は決まってる。スクリーンサイズはヨーロピアンビスタがバッチリだった。飯岡幸子の切り取る絵の寄りの正面の切り返し、ルートを縦に横(移動)に、作りもののような本物のような夏が素晴らしい。森井監督の前作同様の子供たちの群れ、川っぺり横移動も健在。音楽も凄まじくいい。もう細部だけ見ていくとかなりのグレードなのだけど、全体的には眠くなるという。。

まったく知らないけどこれは原作があるのね。モチーフなのかもしれないけど、母のもとに連れてきてと頼まれた子どもを連れていく、その国道を突っ切っていくファンタジー。もう風の又三郎みたいな文字通りのファンタジーで、発端と着地にそんなにエモーションはない。その世界観を維持するために、登場する人物は死んだような眠ったようなモノローグを定型に重ねていくのが眠くなるのか。全体的に魅力的なロケーションを独自のスタイルでハメようとするのが窮屈になってる気がする。タルコフスキーアプローチとウェスアンダーソン風味の仕掛けの労力は買うが、連なっていかない。そしてもっとも大事なメインふたりの魅力に繋がっていかない。これが珍しい。単独のカットの魅力はあるものの、横移動する絵に力はあるもののエモーションは発生せず、カタルシスもない。
まあ死んだような世界といえばその通りなのだけど、なんかもったいない。奇しくも相米慎二の子ども映画(児童文学的)の傑作2本がリバイバルされるので久々に観てみたくなった。

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ONI

3.0これは評価しづらい・・・

2024年11月17日
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難しい

寝られる

綾瀬はるかさん主演ということで気になっていた本作。先週は見たい作品が多くて手が回らず、レビューもかなりの低評価だったため、スルーしようかとも思ったのですが、やはり気になって1週間遅れで鑑賞してきました。

ストーリーは、鳥取で清掃員として働いている、人とのコミュニケーションをとることが苦手な女性・のり子が、仕事で訪れた病院の患者・理映子から「娘のハルを連れてきてほしい」と頼まれ、姫路にいるハルを見つけて、鳥取に戻るまでの二人の姿を描くというもの。

全体的には、よさげでシュールな雰囲気の漂うロードムービーといった印象です。何かメッセージが込められているようにも感じますが、残念ながら自分には受け取れなかったです。それでも、他人はおろか周囲の何にも関心を抱けなかった、人として何か大切なものが欠落しているようなのり子が、ハルとの出会いを通して、これまで抱いたことのないような感情を抱いたようには見えました。一緒に旅をしたハルも、のり子に何かしらの情が芽生えたようにも見えます。

そんな二人の変容を描いたようにも見えますが、その心情はつかみかねます。のり子と姉との交流シーンからは、のり子の過去に何か重大な出来事があったようにも見えず、のり子がどんな人生を送ってきたかは謎のままです。一方のハルも、屈託なく会話しているようにも見えますが、自分のことを多くは語らず、やはりその背後にあるものは不明です。

それでも、二人が互いの存在を心地よいと思えるような距離感で過ごし、そこに芽生えた関係性が、ほんのりと温かいものであったことを感じさせます。そんな、それ以上でも以下でもない作品でした。

主演は綾瀬はるかさんで、大女優の無駄づかいなような気もしますが、彼女が主演でなければ少なくとも私は鑑賞していません。共演は大沢一菜さんで、自然な演技がすばらしいです。脇を固めるのは、伊佐山ひろ子さん、高良健吾さん、大西力さん、川井青葉さん、渡辺美佐子さん、市川実日子さんら。

余談ですが、今回は久しぶりに最悪な鑑賞体験でした。このつかみどころも抑揚もない展開が眠気を誘うのはわかりますが、後席の男性が早々と爆睡モードに入り、椅子を何度も蹴るわ、いびきをかき続けるわで、映画に全く没入できませんでした。寝るのは構いませんが、せめて周囲に迷惑をかけないように静かに寝ていただきたいものです。

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おじゃる

1.0何なのか?

2024年11月17日
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難しい

寝られる

ロードムービーと言ってしまえばその通りかも知れないが、何が言いたいのかさっぱりわからない。久々に眠くなるのを我慢するのに大変な映画だった。主演の綾瀬はるかもこんな役柄を待っていたという事ですが、全体の内容を理解しているのだろうか、であればその理解した物をもっと画面でみている私に伝えてほしい。自分がバカなのかわからないが料金を返金して欲しい作品でした。

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karaagehk

4.0「こちらあみこ2」であって良かったのでは…。

2024年11月17日
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今年415本目(合計1,506本目/今月(2024年11月度)21本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 「ロボット・ドリームズ」と50分違いでココイチでカレーを食べてこちらの作品。カレーを食べたからかな。ちょっと眠くなりました…が、映画館は寝るところではないし、この映画、なんと「寝かせてくれない」んですよね。

 私のタイトル、あるいは他の方の感想にもありますが、以前にもアスペルガー症候群等が想定できる「こちらあみ子」が放映された(あの映画は広島で取られたので、実は私にとっては「ご当地枠」ではあったが、癖の強い映画でもあり何度かは取り上げられた程度)のはご存じの方も多いと思いますが、実質ストーリーは別にあってロードムービーになっても「こちらあみ子2」じゃないのか…というところに大半来ます。

 登場人物がほぼほぼ何かの精神疾患か何かにかかっているのか、とにかく会話が読み取りづらいしうるさいしという「寝かせてくれない」(映画館は寝るところではないですが)タイプの映画です。一応カテゴリとしてはロードムービーになっているし、どれかに入れろって言われたらそうするでしょうけど、前例がある以上、「こちらあみ子2」では何かまずかったのでしょうか…(こうしたコミュニケーションに(軽度を超えて)難を抱える子の在り方、という問題提起という論点においてはこの2つは共通している)。

 一応それでも映画の筋としてはロードムービーだし、ストーリーが進むと「ルート29」が何を指すのかもある程度わかるようになりますが(車好きの方なら事前にわかるのかな?)、そうしたロードムービーの要素は相対的にすくなめで、とにかく「うるさい、わかりにくい」が色々揃っているので結構苦労するんじゃないかというタイプの映画です。(映画館は寝るところではない、というのは前提に)お昼、11時くらいから早めのランチして12時からみようか、なんてやってますとうとうときますが、見事に「寝かせてくれない」「リアル(常に)目覚まし時計」のが何ともといったところです。

 こうなると理解がかなり難しくなり、一方この映画はUDキャスト対応で視覚聴覚障害をお持ちの方の音声案内、文字案内(スマホで映る)が用意されていますが、それを「全員が使用しないと」難しいのでは…とさえ思えます。大き目の(200人ほどの)ミニシアターだからまだよいですが、あの叫び声は結構厳しいんじゃないかなといったところです。

 この点、このサイトを見ても「こちらあみ子」との連結性については「出演者が一部重複している」等はあってもそれだからといって「こちらあみこ2」を想定してみるのは難しく、ロードムービーはロードムービーでも何が何だかわからずきつねかたぬきかにごまかされておしまい、ということになるんじゃなかろうか…といったところです(極論かもしれませんが)。

 もちろん私は前にも書いたように三障害の中でも取り上げられる頻度が低い、知的精神の方や児(児童は「~児、と呼ばれる。福祉制度が異なる)を扱った点については理解するしそこは高く評価できるのですが、作品の予告編等からこういった「極端にうるさい展開」になるのが読み取れず、「なんじゃこりゃ」になった方もかなりいたのでは…と思われます(私もその一人。途中から耳がぶっ壊れそうになった)。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.8/映画の述べたい趣旨がまるで伝わらない)

 姫路だったかと鳥取だったか、そのロードムービーの話にするならそれに絞るべきだったでしょうし、「こちらあみこ2」のようにするなら、引き続き「1」も続きがありそうな終わり方でもあったのでそれを生かすこともできたと思います。すでに作品として公開されているものの設定を引き継いで「2」にすること「それ自体」は否定しませんが、この作品もまた好き嫌いが分かれそうな映画であり、一部の出演者がかぶっているのは事実ですが、一方で「ルート29」と予告された展開からこの展開を読み取るのは無理で、(あまりにのぴーぴー音、会話等から「聴力検査大会ですか?」になっているのが正直きつかったです)、ちょっと配慮は欲しかったです。

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yukispica

1.0綾瀬はるか様が主演だったので見に行きました

2024年11月17日
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寝られる

幸運にも、完成披露試写会の応募に当選し、生の綾瀬はるか様のご尊顔を拝む事が出来ました。
ありがとうございます。

さて、肝心の映画ですが。
一言で言えば、意味不明。
何が言いたくてこの映画を作ったんだろう。
作った人はこれが面白いと本当に思って作ったんだろうか。
映画って商品だと思うんですよね。売れてなんぼじゃないんでしょうか。
コレ本当に売れると思って作ったんですか!?
声を大きくしてこれを作った人に問いたい。

綾瀬はるか様の演技は素晴らしいものでした。
今回の映画で、更に役の幅を広げていらっしゃったと思います。
でもこの映画には必要ないキャスティングだと思う。
もっと駆け出しの売れない俳優で十分な内容。
オーバークオリティもいいところです。
まぁ綾瀬はるか様というビッグネームが無ければ、誰も振り向かないような映画だからこその起用だったのかもしれませんが。
綾瀬はるか様のファンとしては、非常にがっかりでした。
事務所ももっと売れそうな映画に出すようにしてくださいよ。
綾瀬はるか様が主演だから、かろうじて☆1です。
居なければこんな映画0でも勿体無い。
申し訳ありませんが、本当につまらないと思ったので正直に思った事を書かせてもらいました。
綾瀬はるか様の無駄遣いです。

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わたなぼ

4.0厳しい評価は多いけれど、綾瀬さんの新たな魅力も

2024年11月16日
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東宝などメジャーなシネコンで公開前派手な宣伝の多かった綾瀬さん  前作「はい、泳げません」と同じ東京テアトル・リトルモアの配給  自ずと公開規模や内容もミニシアターに近いものを想起させるが、長い彼女のキャリアにおいて、こういった作品にも新たな魅力を感じるものであった  笑顔とかアクションには程遠い今回の役どころ  現実離れした登場人物・設定が次々と展開されることに、多くの皆さんの厳しい評価もわかります
ファンタジーと評される方もおられましたが、常に受け身姿勢の現実から、守るべき存在を得たことで、彼女なりの不器用さはあっても「責任」を果たしていく姿は、現実的でなくとも信じてみたい、観ている自分にも伝わるものがありました
主人公2人に次いでセリフや場面が多かった河井青葉さん  「あんのこと」とは一変、つかみどころのない「きょうだい」「先生」、よかったです  彼女作品によって様々な姿をみせてくれます  伊佐山ひろ子さんも、渡辺美佐子さんも、50年以上のキャリアをお持ちですが本作存在感のある役でした  (11月16日 イオンシネマりんくう泉南 にて鑑賞)

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chikuhou

3.0「あみ子」と比べてしまう

2024年11月16日
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難しい

「こちらあみ子」ではあみ子の見ている空想の世界と少しずつ崩壊していく現実世界との対比が衝撃的で、単館上映の小さな映画館で時間を忘れるように引き込まれたのを覚えています。
本作はとんぼとハルという2人の空想系主人公によってストーリーが次々に進行していくので、視聴者が完全に取り残されている感覚でした。
どこか懐かしい現実と空想の間のような映像表現は素晴らしいので、視聴者の立場になってくれるツッコミ役が欲しかったです。

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ピーマンの肉詰め

2.5ウェス・アンダーソンの真似ごと

2024年11月16日
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単純

難しい

寝られる

クッソつまらん。死ぬほどつまらん。
賛否両論、というか否があまりに多かったから毒味する気分で覚悟して見たんだけど、いくらなんでもだった。これを難解だとか趣深いとか言いたくない。つまらんものはつまらん。
「こちらあみ子」で味を占めたのか知らないけど、奇を衒い続けるだけの120分間で、何見せられてるのか、何をしたいのかさっぱり分からん。意味があって間を作ったりスローテンポにしているならいいけど、中身のあるストーリーが作れなかったから誤魔化すために余白を増やしてるだけだもん。ロードムービーなのに全くワクワクしない。なに?これ?

「劇場版 奥様は、取り扱い注意」「リボルバー・リリー」といった近年の綾瀬はるか映画のように、本作が低評価なのは上記作品と同様に綾瀬はるかに頼りすぎた、彼女有りきの映画かと想像していたら、まさかのその逆だった。綾瀬はるかである意味が全く持ってない。良さが1ミリ足りとも発揮されていない。
これまでのイメージとはかなり違う役どころであり、彼女自身はすごく頑張っていたと思うしキャラとしては好きだったけど、完全に個性が消えてしまっているし、これなら別の役者を起用した方が良かったのでは?と思ってしまう。ただの話題集め。この人ほんっとに役に恵まれないな。

大沢一菜に関しては「こちらあみ子」と全くと言っていいほど同じキャラで、ちょっと可哀想に思えてきた。あの作品のインパクトは凄まじかったし、見るからにもっと色んな幅広い演技ができる役者さんのはずなのに、まるでASD的な役しか求められていないような、酷い扱いを受けている。しかも同じ監督だからタチが悪い。
そもそも、中尾太一の詩集からインスパイアを受けたと言ってるけど、結局は「こちらあみ子」の二次創作でしかなくて、インスパイア元は今村夏子の小説じゃねぇの?と思ってしまう。あまりにも引っ張られすぎている。考えが固着している。

間の多い映画にしたいのなら、メッセージもさりげなく、観客に感じさせる形で伝えればいいものの、登場人物全員何者かに憑依したかのように突然語り出し、この映画で言いたいことをパンパンに詰め込んで説明してくる。この演出がどうしようもなく気持ちが悪い。こんな羅列した文章をキャラに言わせるのなら詩の方が断然響くだろうし、わざわざ映像化した意味もまるでない。それなら役者の表情やその場の雰囲気に任せてメッセージを乗せたらいいのに。キャラに合ってないんだよ。全部。

たくさんの出来事が起きたはずなのに、これっぽちも見応えがなく、どれも尽く印象に残らない。というか、何もかもこの空白の多い作りが仇となってるよね。ウェス・アンダーソンみたいな画角もただ真似しただけで、なんのリスペクトも感じられないし、ウケを狙っているようなシーンもとことんズレていて何も笑えない。ルート29というタイトルなら、国道29号線をひたすら沿って歩いてきたみたいな描写が欲しかったし、まあそもそもだから何?だよね。何言いたいのか、何言ってんのか、頭に入ってこないもんだから感情移入なんてあったもんじゃなかったし。

やっぱり映画には明確なメッセージや私生活に影響を来たしてしまうような劇的な展開があって欲しいから、本作にはそれが何も無くて自分にはもうさっぱりだった。今年ワースト級。独特な世界観がいいね!って言われるのは最初のうちだよ。勘違いしない方がいい。

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サプライズ

2.0よくわからない

2024年11月16日
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寝られる

哀れなるものたちのような不思議な世界をつくりたかったのだろうか。全編静寂な世界で物音一つたててはいけないような空気感の映画でした。レイトショーで観たので眠らないよう必死でみましたが、正直面白いとはおもえなかった。

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ショカタロウ