室井慎次 敗れざる者のレビュー・感想・評価
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亀山プロデューサーの卒業制作?
のっけから、きつめのタイトルにしてしまいましたが、過去の回想シーンが随所にちりばめられていて、正直めちゃくちゃそう思ったんですよねぇ。まぁ、昔からの踊る大捜査線ファンにはうれしい限りではありますが、ちょっとね・・・。昔の“踊る”を知らない人には、どうだったんでしょうね?
とはいえ、作品自体は悪い訳ではありません。今作だけでは、事件は解決に至りませんが、ちゃんと脚本を作りこんだ印象を受けます。「室井なら、こう言う人生を送っただろうな」と、不思議とそう言う気にさせられます。
最後の火事のシーンで、室井が警察官時代に着用していたコートが燃えてしまうという設定なのですが、あれは、室井が過去と決別していくという暗喩なんですかね。無意味に、ああいう描写は無いと思うんですよね。
最後にツッコミですが、新城が警視監として秋田県警本部長として着任しているわけですが、秋田県警本部長って警視長ポストなんですよねぇ。秋田県警が、特別協力にクレジットされていたので、サービスなんですかね??
あと、生駒里奈や佐々木希といった、秋田県出身の俳優が出演しているわけですが、鈴木絢音は何故出ていない?大潟村応援大使なのに。その代わりに??、日向坂の丹生明里が出ていましたが、彼女、埼玉県出身です。
次作『室井慎次 生き続ける者』に期待です。
あ・きたの国から2024 再来
室井さんが北の国からやってます。
でも最近そういうドラマを観ないので雰囲気がとても良かった。
コミカルさは残してますが、確かにいい感じで踊る大捜査線では無いですね。
室井さん本人の口から「俺は敗けたんだ」というセリフを聞いた時は涙が出ました。
中学生の時テレビシリーズを観てからほぼ30年。大人になっていくら浪花節をこいても結局できやしない夢物語と解っていましたが、室井さんの口から聞く「敗けた」はあまりにも辛いものがありました。
しかし逃げた先でも思うようにいかない中でも誰かの支えになろうと行動する室井さんはただただカッコよかったです。
生き続けるものも期待大です。
まだ話が終わってないので星4です。
歯を食いしばるということ
室井さんの心の内を描いている、静かでそして我々に一つの回答を出そうとしている作品だと思いました。
「踊る」を知っている人向けの作品は否めませんが、ファンには嬉しいスピンオフだと思います。
初見の人や若い人にはオジサンの「敗けた」という言葉をどう受け止められるかで作品の評価が別れそう。
あの室井さんがオジサンになった末の言葉です。
今作は単に静かで派手さのないと捉えるか、2部作目への期待が逆に燃え上がるか。私は後者でした。
室井さんの「敗けた」の言葉は「踊る」の大きなテーマが敗北したことを認めたわけで、あの世界を応援していたファンからすれば悲しい。
敗けた室井さんが取り乱していたシーン、たか君の肩に手を乗せず「大きくなった」と伝えた室井さん。
社会貢献をしているわけですが、何より本人の心が彼らとの生活で癒やされ、たか君によく言ったと言えるほど「自分はやってない。まだやることがある」と気がついたのではないか。
充電は70%でも本丸が来る次回作、踊るのテーマへの回答に期待。
続きが気になる
踊るシリーズをリアルタイムで見ていた世代としてはファイナルの内容にモヤモヤしていた。
見ないわけにはいかないという思いを持ちつつも期待もしていなかった。
あの世界で生きてきたキャラクターが今の時代にどうなっていったのかが描かれていたのでもしかしたらこっちの方がファイナルなのかもしれないと感じた。
ただ数点気になる点を挙げさせてもらうと
いつまで小泉今日子引っ張るのか
レインボーブリッジを封鎖した、してないのしつこさ
佐々木希の貧乏お水シングルマザーの家がめちゃくちゃ昭和
ウィスキー呑む時の室井の表情が大袈裟すぎて面白い等、突っ込みたくなる部分は君塚、本広の演出の古さが目立つ部分でもあるのかとも思う。
あと犬はかわいい
室井慎次という生き方
職場の帰りに行くなら豊洲かお台場。「踊る」ならお台場だろうということでお台場で鑑賞。映画としては不満はある、足りないところもある。ただ、ストーリーよりも空・雲のすばらしさ。新潟県の印象的な風景(舞台は秋田ですが、池のロケ地は新潟です)、池のほとりの室井家のたたずまい。それだけで私には十分なのである。
室井さんが料理を作る。週3日カレーを作り、それが子どもに嫌がられていたと知ったときのショック。でも室井さんの言い分はビーフ・ポーク・チキンと変化をつけているとのこと。夜ウィスキーを嘗めながら物思いに耽る。レコード(「WITHOUT YOU」)を聴き「懐かしいなあ」とほほ笑む室井さん(室井さんが音楽鑑賞するなんて!)。子どもを尊重する室井さん、子どもに慕われる室井さん、後輩警察官たちに慕われる室井さん、ピックアップトラックを運転する室井さん。そのすべてがかわいく、カッコよく、渋く、ただ信念の男であることには変わりない室井さん。室井さん好きにはたまらない映画だと思うんですが、いかがでしょう?
室井さーん!!
朝ドラのお父ちゃんから、戻りはりましたね
コート焼けましたが、スーツ姿は、おお!!です。
踊るシリーズ引きさげながら皆さん時代と共に
レインボーブリッジ封鎖て、当時の犯人役の演者さん有名人に!!
二作品分ける意味??現場見に来月行くんですか?
加藤さんの厚み楽しみですほ
後編に期待!布石的な人間ドラマ。
道半ばで破れ、退職した室井。秋田県警の本部長を打診されるも固辞して、秋田に帰って犯罪遺児や犯罪者側の子供達を里親として面倒をみている。そこに過去の事件の犯人の遺体や娘がやってくる…というプロットです。
事件と子供は無関係である、というのが根底の価値観にある気がしていて、そうなると杏は単なる拗らせた反抗期の少女なのでは…?と思っています。
松下洸平さん演じる櫻井が怪しすぎて、この人が日向の信者だったりする…?と思いましたが、どうなんでしょう。
事件の捜査は全く行われませんが、後編はそちらがメインなのかな?観に行きます。
ストーリーも構成もさすがです
確かに室井さんのストーリーで、ガチの踊るシリーズとはまた違う楽しみ方ですが、ストーリー立てや構成、演出がさすがだと思いました。
室井さんが主役だと真面目すぎてテンポが悪くなるか?と思ってましたが、ちゃんとそういう役割の人もいたし😅
ミステリー要素はまだまだ後編に向けて残してるけど最近のこねくり回して結果よく分からなくなる作品とも違っててシンプルでわかりやすいんじゃないかと思います。
踊るのいろんなキャラの動向を知れるのもご褒美的に楽しいですが、それよりも室井さんの生き様と疑似家族との愛に主眼を置いてるので後編でどうなるのかが楽しみです。
全編がこけたら後編も厳しくなるのによく前後編にしたなーと思いましたが、これなら少なくとも前編見た人は後編行くのではと思います。
ってか、今すぐ後編見たい🥲
確かに踊る大捜査線ではない?
柳葉敏郎さん自身が今回の映画は踊る大捜査線ではない?みたいな話をしていましたが確かに秋田の田舎でのんびり暮らす室井慎次さんが出てくるだけで確かに踊る大捜査線ではないなと思いましたが途中で事件に巻き込まれてそれっぽい感じにはなってきました。ちなみに回想ですが織田裕二(青島)は一杯出ていましたよ(他のメンバーもついでにw)本人は出ないけど回想だったらOKが出たのかもしれませんwちなみに青島の今の配属先も言っていましたが。後編が踊る大捜査線ぽくなるのかな?踊る大捜査線好きな人ならそれなりには楽しめるとは思いました。
思いの外いいぞ?既存客向け
この1カ月くらい毎日、「室井さん何で警察辞めちゃったの?」と言い続けていた私。
ファイナルを謳ってた踊るを今更復活させるの?
と思っていたけど、室井さんの定年前に結末を見せておきたかったのかな。
これが見たかったものかと言われればそうではないのだけど、思いのほか良かった。
今回だけでは序章、という感じなので後編次第だけど。
独立した話かと思いきや、結構過去の事件が絡むのね。
日向真奈美の娘の登場はちょっとやり過ぎな気もするけど…
緒方くん、森下くん、新城さんといった既存キャラの登場はやはり嬉しい。
緒方くん捜査一課になってる…!すごい!
青島は名前だけ登場して現在の所属が判明。湾岸署でもないし、捜査する部署ではないのね。
ここ最近の踊る大捜査線の再放送は全て見たので、過去作の話持ち出されてもストレスフリーで楽しめた。
この作品で踊る初見の人はかなりキツイと思う。
齋藤潤くん、カラオケ行こも良かったけど今回も良い。
前山くうが君、こうが君もよかった。
警察に居場所がなくなり、秋田でも地元民に疎まれてる室井さんが後編でどうなるのか楽しみ。
踊るシリーズとは趣きが異なる地味なホームドラマ
織田裕二も深津絵里も水野美紀もユースケ・サンタマリアもいない、『容疑者〜』に続いてギバちゃんだけの『踊る』新作。
どういう経緯があるかは知らないが、いわゆる『ドル箱シリーズ』で、主要キャストがここまで降板するのは、珍しいを越えて、きな臭くささまで感じるな。
まぁ、30年弱、警察を完全に『ダメ組織』として描いているからね。
日本の治安の高さを見ると、警察はそこまでダメな組織ではないはず。
フィクションとはいえ、警察批判色の強い映画には役者たちが、出たくない。事務所が、出したくない。ってのはあるのかもしれないな。
さて、映画の話。
簡単に言えば、リタイアした室井さんが犯罪被害者の子供を引き取って、現在、どんな生活を送っているのかを描いたホームドラマ的なお話。
平穏な暮らしの中、家の近所で過去に室井が関わった事件の犯人の遺体が見つかったり、過去に捕まえた犯人の娘が家に転がんできたり、と、じわりじわりと室井さんが事件に巻き込まれて行く…
犯罪被害者家族の苦悩ってネタはさんざん擦られまくっていて新味に欠けるし、アクションシーンも逮捕劇もない、とても地味な映画。
ただ、地味な話の中の至る所に事件の伏線と思われるフラグが立ててあるようには感じた。
この映画自体は、まったく面白く感じられなかったが、続編でどこまで伏線を回収してくれるかで、感想は変わってきそうな感じはしたな。
総合的な感想は後編次第ってとこかな?
ただ、『踊るシリーズ』のような映画を期待して観に行くと肩透かしには合うだろうね。
それと、踊るシリーズを観ていないと、まったく話について行けないと思う。
もし、シリーズを観てない人がこの映画を観たいなら、シリーズのおさらいはしておくべきだろうね。
【警察組織改革の約束を守れなかった男、室井の温かき芯ある人間性が上手く描かれた前編。今作で、仕掛けられた数々の伏線を、君塚良一&本広克行コンビが後編でどのように回収するのか、楽しみな作品です。】
ー 久方ぶりの邦画、前後編作である。いつ以来だろう・・。感無量である。-
■室井は青島との”警察組織を改革の約束”を守れなかったために、定年前に警察を辞め、秋田の田舎で農作業をしながら過ごしていた。
ある日、室井の家の近くの池の近くで異臭がし、掘り起こすと男の死体が”腐った洋梨”と共に発見される。それは、日向真奈美に洗脳され詐欺をしていた集団の男だった。
◆感想
・前編なので、多少はアクセルを抑え気味に進むのかと思ったら、大違いであった。室井は犯罪の被害者、加害者の高校生タカと小学生の男の子リクを里子に迎え暮らしており、更にそこに日向真奈美(小泉今日子)が、獄中出産した杏(福本莉子)まで登場する。
・更に、地元民の男達(小沢仁志&木場勝己)や、懐かしの新城(筧利夫)まで登場する。
そして、夫々の人物達と室井との関係性がキチンと描かれていて、流石、君塚良一&本広克行コンビだな、と思う。
(などと、エラソーに書いているが、このシリーズの映画を観終わったのは最近である。観ておいて良かったなあ。)
・特に杏の出現はミステリアスであるが、室井は彼女を躊躇なく同居させるのである。器が大きいな。
・シングルマザーの母(佐々木希:代表的な秋田美人ですね。)を殺されたタカと殺人犯の女弁護士との遣り取りを見ていた室井が、その新米弁護士に言った言葉が印象的である。
”まず、タカの母の遺影に手を合わせるべきだったな。”
室井の人間性が垣間見える言葉である。
そして、タカが母を殺した犯人と面会した時に最後に犯人に言った言葉。
”アンタみたいな、大人にはならない!”
タカは、室井と共に暮らす中で、彼からキチンとした大人の姿を見て学んだのだろう。
このシーンは、沁みたなあ。
<前編は、室井の器の広さと相変わらずの渋面ながらも、心優しき一面が全面的に描かれていた。とても良かったです。
そして、室井に纏わる登場人物多数で後編の展開が、更に気になる作品でもありました。君塚良一&本広克行コンビ、この広げた風呂敷を後編でどのように収束させるのかな。
大変に楽しみである。>
室井さん家で飼ってる犬(柴雑種?)のカットイン多すぎやろ
初見さん一切お断り、踊るファンが楽しみに観に行く映画です。
スピンオフ作品なのでレインボーブリッジ封鎖の規模の映画と思って見に行くと完全に痛い目見ます。
そこまでワクワクな展開も無い。
この令和に踊るシリーズが復活してくれてありがとう!!!
ぐらいのおおらかな気持ちがないと前編なので終わり方が色々キツイ
内容は前編なのでしょうがないか、ぐらいの内容かな。
室井さんがなんで定年前に警官やめたのか?里親始めたのか?村八分される?等
犯罪者や被害者の子供話を入れるのは展開的に良かったなと思う
柳葉さんが老けたのはしょうがないが、
過去若い頃の動画が結構でてくるのでシワより今の顔が黒いのが正直気になった。
あと室井さん家で飼ってる犬(柴雑種?)のカットイン多すぎやろ笑
踊るファンだからある程度見る前から満足してるが、わざわざ2000円出してみる映画では無いです
ちょっとこのレベルの内容だと正直ぼったくりすぎる。
他の人も言ってたけど前後編じゃなくて1本にまとめた方良かったよ。
今の時代、今回の室井慎次 敗れざる者程度の作品を
地上波ので新規に作って流せないのが今のフジテレビは色々ヤバいなとは思う
そのくらい映画としてはレベル低いです。
踊る作品だから☆3だがそれ以外のドラマの映画化だと☆1以下かな。
踊るのファンなので後編も観に行きますけどね、来月楽しみですね
組織、約束、家族。或る男の生き様
「踊る」シリーズをドラマから見てきたが、劇場版は1作を除き全てTV放送でしか見ていない。シリーズは好きだが、正直、映画館で見るほどのことはないんじゃないかと思っていたので、今回も観に行くかどうか迷った。今更感もあり・・・。
本作はシリーズを見た人でないと理解しづらいファンムービーだ。これだけ間が経過して作った新作。初見の若い観客を集められるとも思えない。恐らく製作陣もヒットを狙って作ったのではないだろう。やり残したものがあったからこその新作だと思う。
果たして、今までのシリーズとは別のものに近い仕上がりになっていた。
「踊る」シリーズの面白さは、刑事ドラマを「組織の中で生きるサラリーマンドラマ」風にコミカルな味付けで描いたところにあると思っている。そしてその中に「現場警察官・青島とキャリア警察官僚・室井の友情と約束」という一本の太い軸がずっと貫かれていたからこそ、シリーズ物として成り立ってきたのだと考えている。
しかし今回、その「約束」を果たせず「組織」を離れた男が「家族」をつくる・・・。
2部作の前編である本作では、組織人でなくなった室井慎次という1人の男がどういう人間かを、引き取った里子たちとの生活を通してじっくりと描く。相変わらず眉間に皺を寄せ、寡黙な男。その男が表情と仕草で魅せる、正義感、優しさ、逞しさ、歯がゆさ、後悔・・・。警察官僚だった頃の彼からも漂っていたものが、自然に、そしてより鮮明に表現されていた。
逆な言い方だが、地元秋田で室井が柳葉敏郎になっていた。そう感じた。それで違和感がなかったから凄い。
里子のタカを演じた齋藤潤は、今年「カラオケ行こ」で初めて知ったが、存在感のある役者になりそうな感じがする。杏役の福本莉子も注目株だと思うが、不気味さがもう少し欲しかった気はする(キョンキョンには勝てないよね)。後編に期待しよう。
本作で発生した事件は、室井と里子達の生活に大きな波風を立たせる。室井は組織に戻るのか、家族と生きるのか、それとも・・・
前編「敗れざる者」、後編「生き続ける者」というタイトルから、どういう結末になっても、彼は彼としての信念を曲げずに生きるのだろうと推測する。
製作陣がどういう結末を用意してくれているのか。後編に期待。
(2024年映画館鑑賞28作目)
映画館で観る程のもの・・・?
面白い、面白くない以前に映画館に2回も足を運んで4000円弱を払ってまで観る内容だろうか?
2週連続のスペシャルドラマ、くらいが丁度良い内容な感じ。
全盛期が20年以上前で、シリーズのファイルも10年以上前に公開された踊るシリーズの新作が今更公開されても、昔の熱量の1/10も無いのが実際のところ。自分が観た上映回も席はスカスカな上に50代がメインだったんじゃないか。
ただ昔好きだったからそんなに期待をせずに観には行ったが、どう考えても不自然なストーリー(室井の家のすぐ側で映画2作目の犯人が死体として見つかる、いきなり日向娘が登場、新城が秋田県警にいる等昔関わった人が続々登場)も気になるが、そもそもの話がスペシャルドラマレベルであまり印象に残らなかった。
現職でない人間を捜査現場に入れたり、組織で隠蔽した極秘内容を話したりというのは警察の世界では許されるんだろうか?
11月の後編では、少なくとも20年前の事件の犯人が室井の家の側で見つかったことと日向娘が突然現れたことが納得できる理由でリンクしてくれないと、本当にただの同窓会みたいな話で終わってしまう、、、
二部への導入
二部を観なくてはならない
本作は二部への導入作品であり室井さんがどうして定年前に秋田に来たのか当時のあのメンバーは今何をしているかの説明であり
二十年前のあの事件との関係は?子供達のこれからは等々、二部への伏線を散りばめて此等をどうまとめるか?
本作はこの後の二部を観てからでないと感想が難しいです。
それにしても眉間のシワがこんなに注目されるとは
室井慎次よ、どこへ行く・・・⁉️
「室井慎次、無職!!」‼️予告編のこのインパクトだけで作られたような映画‼️しかも最悪なことにこの「敗れざる者」は、事件の発端は描かれるのですが、先に進むことなく終わってしまう‼️警察を退職した室井は故郷である秋田の田舎へ戻り、犯罪被害者の子供二人の里親となって暮らしている。ある日、埋められた死体が発見された事から、再び室井は事件の渦中へ・・・‼️映画は秋田での室井と子供二人の素朴な生活描写、子供の一人が自身の母親を殺害した犯人と対面したり、筧利夫扮する新城と昔話したり‼️とにかくテンポが良くない‼️物語自体はそんなに悪くないと思うのですが、本来だったら映画のプロローグで語られるレベルの物語を2時間に引き伸ばしてダラダラと観せてる印象‼️そして埋められた死体の身元が劇場版二作目の犯人グループの一人だったり、日向真奈美の娘が出てきて妖しい雰囲気を醸し出してたりと、相変わらず過去キャラを引っ張る「踊る」の悪い癖が見え隠れして、後編である「生き続ける者」も悪い予感しかしない‼️そして大した見せ場もなく終わってしまう「敗れざる者」ですが、印象としては二部作というよりは4時間の映画を作ってしまい、仕方ないから二部作にしたような感じ‼️「アベンジャーズ」のサノス二部作や「ロード・オブ・ザ・リング」三部作を見習って欲しいですね‼️そして最も残酷な事は、TVドラマから観続けているファンをいとも簡単に裏切ってくれた事‼️「踊る」の最終的なゴールは、室井が警察トップとなって警察組織を改革し、青島は現場の刑事の筆頭として捜査を頑張る‼️これが「踊る」の最終到達点だったはず‼️ファンもある程度若い柳葉敏郎と織田裕二の演技でそれを観たかったはず‼️それなのに組織改革委員会が解散されたくらいで警察を辞めたのはどういうことか⁉️ひょっとしたらもっと深い理由があり、「生き続ける者」で明らかになるのかもしれませんが、エンドクレジット後に流れた「青島との約束はまだ終わってない」との新城のナレーションから察するに、事件を解決し「生き続ける者」のラストで警察に復帰する⁉️一回退職した人間が組織に復帰するなんてリアリティがないし、例えリアリティ無視で復帰したとして、60をとうに過ぎた室井と、60近い青島の奮闘は観ていてツラい気がする‼️「踊るプロジェクト」再始動と銘打ってるからには、青島の活躍を描く本流も多分製作されるだろうから・・・‼️
敗れざる者の意味は何か?
所々に過去作のシーンが織り込まれており、室井慎次の老いを感じると同時に、自分自身の老いとも重なり、感慨深い思いを抱いた。
若い頃の室井は、熱い情熱を持って改革や変革を志し、その実現のためには出世が必要だと考え、ひたすら努力してきた。
結果的に、出世競争には敗れ、志半ばで改革を成し遂げることはできなかった。そのため、室井自身は「敗北した」と語っている。しかし、この点だけを見れば確かに敗者のように映るが、それこそが現実の厳しさであり、悲しさだと感じた。
とはいえ、映画の中の随所には、室井が取り組んできた改革の成果が垣間見える。たとえば、彼が上下関係を廃し、警察内部の垣根を取り払おうと尽力してきたことで、現在の警察組織の中にはその理念がしっかりと根付いているように感じた。そのため、外面的には敗北したように見えるものの、彼の信念は確実に、後輩、若い世代へと受け継がれており、過去の同僚や若手メンバー、さらにはこれから警察に入る若者たちの中に、室井の精神は息づいている。つまり、外見上は敗者のように見えても、実際には彼は決して敗れていない。
こうした映画のテーマが示しているように、室井慎次は「敗れざる者」であり、彼の存在が警察組織に残した影響は、確かに現在の姿に反映されているのだと強く感じた。また、年齢を重ねたとしても、立場が変わったとしても、まだ挑戦し続けることができるというメッセージが伝わってくる作品だった。
来月公開予定の次回作にも、さらなる期待を寄せたい。
全86件中、61~80件目を表示