室井慎次 敗れざる者のレビュー・感想・評価
全87件中、21~40件目を表示
フジテレビ黄金期
踊る大捜査線を語れるほど詳しくはないです。
ただ、ドラマを見ていない世代の人にも
優しく作られてましたね。
懐かしさを何度も感じつつ、
コミカルさも忘れていない演出も
キャスト陣の懐かしい場面も
全てにおいて
フジテレビドラマ黄金期を思い出させました(笑)
そして
まさかここで終わるのかー!!!
くそー!!!!!
11月15日から公開の「室井慎次 生き続ける者」直前に
観るべきでした🤣(これでも待った方なのです)
田舎町の閉鎖的な住民が恐ろしい。
杏はこれからどうこの事件と関わっていくのでしょう
11月15日が楽しみで仕方ありません。
杏はどう関わっていくのか。
リクはどうなるのか。
タカは出来れば警察官になりたい!と言って欲しい(笑)
はやく次作を観たい
室井さんはセリフが少なくてもいいですね。
事件は起きたくないけど、あーゆー生活も憧れる。
ただ、地元住民も役とはいえ、ムカついた。
矢本悠馬のバカっぷりは最高だった。
それに対して、松下洸平はいらない。あの役回りは必要だったか!?
福本莉子は足細っ!バカでもわかるような怪しい行動なのでちょっとバカ?って感じる。
いくつも話が同時進行してるので、一回では整理できなかった。でも、何回も観に行く人間ではないので、テレビでやふまでお預けか。
個人的には、ドラマとしてやってほしいかな。
室井家
ネタ振りに終始した前半だった。
が…なんだこりゃ?
なぜ今「踊る大捜査線」のスピンオフを?それだけ興味で観にきたものの…物語が全く進まない。
亀山Pの引退の花道とかなんだろうか?とすればただの老害じゃないのか?
踊るシリーズの根幹を担った人達のマスターベーションなんじゃないだろうか?
別にホームドラマでもいいんだけど、尻切れ蜻蛉感が満載で本作の見所って何?
後編で巻き返す予定なんだろうけど、この前編を見て後半も見てみようって思うのだろうか?
エンドロールの終わりに後半の予告があって、やけにアグレッシブなBGMが当てがわれてはいるものの、おそらく地味ぃぃな話なんだろうな。
登場人物達は過去を投げ打ってきてるのに、制作サイドは過去の栄光に縋りまくりだ。
で、その過去を清算した主人公を現場は頼りにしまくり、最敬礼をする始末…それは願望なんですか?
自分達もそう扱ってほしいとか?
…気持ち悪いわっ!
過去の回想と後悔だけ見せられてもなあ…。
踊るシリーズは一世を風靡したし面白かったけど、コレはつまらない。今のところ。
間延びしまくってるような気がする。
前後編合わせて4時間って制約が、かつての大胆かつ小気味いい演出や脚本を奪った感じか。
小沢さんは何喋ってんだがさっぱりわかんないし。
面会に臨む、陸の長台詞だけが良かった。
アレをもって敗れざる者を象徴したかったのだとしたら、傲慢だと思う。
「俺もまだ一年生」だと告白する室井さんも良かった。アレも敗れざる者の一例なんであろう。
丹生ちゃんのキャスティング意図はなんとなく理解はするものの、彼とのツーショットはちぃと厳しい…。
エンドロールが1番面白かった。
エネルギッシュだった踊るシリーズ、その楽しさを再確認してしまえた事が悲劇なのだと思う。
乗り掛かった船だから後編も見はするのだけれど、お金を払うのがとっても憂鬱だ。
後編次第かな。
猟のくだり?はいらないシーンだったのでは?と冷静に思った。村の人達との溝が埋まった訳でもなさそうだし。踊る大捜査線からのスピンオフとはいえ、"日向真奈美"と"湾岸署"に頼るしかなかったのかな。杏は今回の事件そのものには関係ないような気もする。悪さをする今どきの変わった女の子って感じ?ストーリーから筧利夫や真矢みき、お馴染みの警察関係者のお偉いさん連中の出演は自然な流れで◎、織田裕二や深津絵里が出るなんてまず考えられない。後編から登場と思われた加藤浩次の前編の出演が伏せられていた意味もわからない。まぁ真犯人も気になる所だが、総合的には後編"生き続ける者"次第かと思います。
退職スローライフドキュメント
室井慎次だけど踊るではない、むしろ封印
した感じがした。
3作も室井慎次主役で行われるのが、この時間が経ってもすごい。
多くの約束を守れず退職。
警視庁と警察庁の権力争い。金の亡者の弁護士。
現在の警察や政界を表している。
ヒューマンミステリー+スローライフドキュメン
ト。回想シーンは多々。
タカとリクの子役は素晴らしい。
斎藤潤さんはこれからも良い役者になる感じ。
お茶らけ役の矢本悠馬さんは秋田犬と
同等の癒し。
ダーク役の福本莉子さんは可愛怖い。
日向真奈美の娘、杏の空気感を上手に
出していたなぁ。
二部作なので次回は伏線回収を観に行こう。
ペラい
テレビドラマ特別編なら楽しいかも。
ただ映画館で観るにはあまりにも内容も演出もひたすらペラい。
ファンを金づるにしか思ってないのかなと。
ここ数年で一番残念な映画でした。
こんな挿絵いてれたら嬉しいだろ?こんな話題好きだろ?と。
おまけにこれで『後半に続く』とは…
11月も楽しみ
とても楽しみにしていて、ハードル上がった状態で見ましたが、とても楽しめました。
和久さんと約束した吉田副総監は約束を果たせなかった。次の世代で室井さんも青島との約束を果たせなかった。ついでに新城は望んでいた出世コースを外れてしまうという。
大きな組織ではそうそう望みが叶えれるものでもなく、寂しさというか悲しみ?残念な思いもあるけど、それが世の中というものなのかなと感じたり。
そんな中、沖田は出世コースを進んでいて(詳しくはわからないがそうらしい)、緒方は警視庁刑事部に行ったり、ライバル?だった遠山は経緯はわからないけど地元の刑務官にと、長い期間の映画ならではの、人生の紆余曲折を見せてもらえました(もちろん青島の現状も)。
こんなところばかりを見ていたわけではないですけど、全体的には室井映画の色合いを出しつつ、笑えるところあり、懐かしいところありで楽しめています。
次のも非常に楽しみにしています。
ただ、室井さんのスーツが焼けてしまって、、、もう終わりってことなら悲しいですが(泣)
最後まで楽しみたいです。
室井さん!事件ですよ
二部作構成になっているのでテンポが良くないように感じました。
一つ一つが長い。長いのに深みがない。
室井さんに言わせたいセリフばかりが先行して、それを二時間という一本の映画の尺に落とし込んだ結果、唐突で、深みがありそうで無い中途半端な人間ドラマを長々と見させられるだけの前編になってしまったという印象です。
中盤から日向杏が登場しますが、後編が控えている関係で大人しかったですね。
何かありそうな雰囲気を匂わせて匂わせて。
これならテレビドラマでやった方がより深く人間ドラマを描けたような気がします。
元々はBSのドラマとして企画されたものだったと聞いて納得しました。
人間ドラマが大半を占めていたので事件の全容もほとんど分かっていません。
"レインボーブリッジを封鎖せよ!"の犯人グループの一人の遺体が、何故室井さんの住む家の傍で発見されたのか。
そして室井さんの正しい出身地は秋田県の"本荘市(現:由利本荘市)"なのに、何故彼は故郷の本荘市ではなく"北大仙市"で暮らしているのか。
そして日向杏の本当の目的は。ラストシーンの「火事」も彼女がやったという証拠はありません。
これらの謎は後編にお預けとなってしまったので、文句を言いつつも観に行かせていただきます。
室井さん!事件ですよ。
いつまで拗ねているんですか。指揮をお願いします!
一度燃え尽きた男の物語
出世争いに負け、目指していたこともできず、自分のできることはすべてやり切った。
情熱の火などは完全に消えた室井慎次。前線を引退し、第2の人生としてド田舎に住んでいるが、それでも周りからはあまり受け入れられていない模様。
そんな中、家の前で埋められた遺体を発見してしまう。
ここから、ゆっくりと物語がはじまる。基本的にこの物語はゆったり進むので、あまり激しい事件解決などを考えてはいけない。
しかし、室井さんが少しずつ巻き込まれながら前に進む姿や、権力や出世のために片意地をはっていた姿ではなく純粋な室井慎次がみえてくる。
彼はもう一度燃えることがあるのだろうか。夢、希望をもって負けた人間には少し刺さる部分がなくもない。表には見せないが、自分なりにがむしゃらに生きている室井慎次が見えてきて、少し感動する。人間模様が丁寧に書かれていて、ストーリーが想像以上に良かった。
やっぱりちゃんと室井さんだった
初めて踊る大捜査線を知ったのは「歳末特別警戒スペシャル」のリアル放送。
当時大好きだったエヴァンゲリオンを上手くパロって使っている演出やBGM、
軽快なテンポで進むセンスの良いストーリーやセリフ回し、
豪華出演者たちの絶妙な演技の掛け合いに思わず笑ってしまう面白さ、
その中で伝わる大事なメッセージの数々にあっという間に魅せられた。
そこからTVシリーズをレンタルで一気見してファンになったのを今でも覚えてます。
中でも終始寡黙で眉間のシワといつも言いたい事をグッと噛み締め飲み込んでいる姿、
雄弁に語る表情と不器用な可愛さが魅力の室井さんが好きでした。
お馴染みのテーマ曲と共に黒コートで颯爽と登場し、キレのある動きがカッコいい。
青島くんや湾岸署の面々に振り回されるたびに反応する表情の豊かさや思わずボソッと一言呟く姿、不器用で武骨な在り方が可愛くて魅力的だなと思ってました。
彼の成長物語でもあるこのストーリーは私にとって本当に大好きな作品でした。
その後。大ヒットしすぎた影響によるフジテレビの販売戦略なのか、
明らかに最初のTVシリーズや歳末スペシャルのテイストとは似て非なる軽薄な別物になって行ったので辟易し見ていなかったのですが、THE MOVIEの1は見事に大好きな要素が復活していて最高傑作。
でもその後の映画第二弾は冒頭でなんか違うと感じて挫折。
個人的に「私の好きな踊る大捜査線」はTVシリーズ・歳末スペシャル・映画第一弾で完了と思っていたのですが。
今回予告を見ていて、今作はまた本当に久しぶりに私の好きになった「踊る~」の室井さんに会える気がしてFODと買ってあったDVDで復習してから観に行きました。
結果は・・・大当たり!!
確かに室井さんでした。
夢破れた、約束を果たせなかったと悔みつつ、でも淡々と前を向きセカンドライフを生きている室井さんでした。組織を変えるという結果は残せなかった。
でも青島くんとの出会いを経て学んだことは彼の中で確かに生きていて。
それが彼の今のあちこちに感じられて嬉しかった。
特に感じたのはタカが犯人と面談する時のあの無神経でムカつく勘違い女弁護士への言葉。「君は被害者遺族への礼儀がなっていない。最初に彼の母親の遺影に手を合わせるべきではなかったのか」
初登場時、雪乃さんへの冷酷な取り調べを強行して犯人逮捕の為だと言い切った室井さんとそれに真っ向から反対した青島くんを思い出しました。
青島くんの信念=目の前で苦しんでいる人を現場で助けるのが警察官だ、
に触れて室井さんはどんどん変わって成長して行ったから。
定年二年前に退職し、無職で犯罪被害者の家族を里子にしている今の姿はとてもしっくりきました。
自分の目の前で助けられる子供たちを助けようとしていて、その子供たちからも学んでいる「まだ一年生でいつも悩んでいる」室井さんは確かに私か惹かれたあの室井さんでした。
彼の人生はあの後も続いていて。その一歩一歩の軌跡が見られて本当に良かった。
相変わらずやたらと四面楚歌状態だし、多くを語らないから誤解もされやすいけど、
芯がぶれない。とにかく不器用。でも大事なことを誰よりも大事にする強さを持っている。
慣れない田舎の暮らしを一から自分の手で創り出した時の様子、それでも一つ一つ手作りして今を作ったんだなあと。
27年の空白の時間この人がどうやって生きてきたのかを知る為に必要な、
丁寧に描かれていた前編でした。でも後編は同時上映にして欲しかった。
その辺りはやはりフジの販売戦略っぽくて嫌だけど絶対観に行きます。
不安要素ナンバー1の杏は母親に似て虫みたいな眼をしてやたらと不気味で不穏だし、
村意識の塊の秋田県民は風評被害レベルで感じ悪い。
残虐で暗い事件がある一方でコメディ要素は随所にちりばめられていて、
やはりこれも私の好きな「踊る」でもあって。上映中も同じところで笑いが起きてました。そうそう、こういう感じだった。無理のない、センスの良いお笑い。二番煎じのわざとらしい不自然な感じとは違うな、と大満足。
欲しい所にすとんと落ちる感覚でのお笑い。
懐かしの湾岸署立ち番コンビや新城もそれぞれ成長していて再会できて。
変わらない在り方と室井さんと彼らのやり取りに感動。
個人的に、映画の2以降や他のTVスペシャル、スピンオフ映画を見ていなくてもわかるように、TVシリーズと映画の1がメイン要素で作られていたのが助かりました。
エンディングや随所で流れる昔のエピソードも有難いことにそのほとんどが大好きで何度も見返したシーンばかりで超感動。
それを経ての「今」。
私の好きになった踊る大捜査線と室井さんの「その後」がまた見れて嬉しいです。
後半の最後に青島くんと再会してほしいなとはやはり思います。
そうすることで室井さんも、そして青島くんも。二人の半生が昇華される気がする。
来月が楽しみです。てかやっぱり同時上映にして欲しかった!!
後編に期待
拘置所の面会シーンでのタカの台詞が凄くよかった。手紙には何が書いてあったのか気になっていたが、この台詞なら、手紙の内容は想像に容易い。
映画全体的にはおもしろかったので、ストーリーは悪くないんだが、作りが雑だと感じた点がいくつかあった。
死体の発見のされ方や、杏の登場の仕方が不自然だったし、杏の素性を知る過程がもう少し丁寧だと盛り上がったと思う。
弁護士もちょっと極端過ぎた。
ドラマや映画の回想シーンの映像はいらなかった。この映画単独で成立してほしかった。
前編がゆっくりな展開だったので、後編では伏線を回収しきれるのか?楽しみだが、中途半端にならないように期待したい。
【敗れない映画】
いまだ実写邦画のダントツ1位を誇るシリーズの集大成。過去映像を懐かしみ、新たな切り口の展開に息を飲む。このシリーズは、やはりいつまで経っても他に敗れない。
◆トリビア
〇公式サイトには、”オールバックはムースで固める”や”美幌署署長時代、人妻と…”など、室井慎次にまつわるトリビアが掲載されている。
〇公式サイトに掲載された室井の”履歴書”には、住所や電話番号、広島県警察本部での経歴、猟銃免許の取得年月等、履歴が細かく記載されている。
〇日向を演じた福本は初の二面生のある役。「(小泉今日子が日向真奈美を演じる)当時の映像を見て、話し方や動きを自分なりに研究した」と振り返る。
◆概要
1997年に放送開始されたテレビドラマ「踊る大捜査線」シリーズで柳葉敏郎が演じる人気キャラクター、室井慎次を主人公に描く映画2部作の前編。
【製作】
#亀山千広
【脚本】
#君塚良一
【監督】
#本広克行
【出演】
#柳葉敏郎 #筧利夫 #真矢ミキ #福本莉子 #齋藤潤 #松下洸平 #前山くうが #前山こうが #矢本悠馬 #生駒里奈 #丹生明里 #松本岳 #佐々木希 #甲本雅裕 #遠山俊也 #西村直人 #赤ペン瀧川 #升毅 #飯島直子 #小沢仁志 #木場勝己 #稲森いずみ #いしだあゆみ
【公開】2024年10月11日
【上映時間】115分
◆
◆以下ネタバレ
◆
◆敗れざる者
過去の名シーンフラッシュバックから入り、それが次第に警察を辞職する室井の姿に変わる冒頭。亀山プロデューサーは、無念で思い破れても室井さんには決して“破れざる者”であってほしいという願望があったと語っている。室井は、過去の事件や新米弁護士の事を鮮明に記憶しており、“あなたはそんな人だ”と松下洸平扮する桜に言われたように、抑えようとしてもどこか室井の中に沸々と湧き上がるものが、劇中で至る所に描かれていた。そんな、警察を辞してなお“思い破れざる”室井の姿の一方で、自らの贖罪のように、事件の犠牲になった孤児を養う室井。タカの母親の仏前への礼儀を弁護士に問う室井は、穏やかにして真をつく里親ぶり。“1年生”ながらも、真摯に子供達に向き合う室井も、“思い破れざる”姿そのものだと思った。
◆懐古
それこそ冒頭のフラッシュバックから、昔の名シーンが劇中に続々と挟み込まれる。杏が作ったオムライスといった間接的なものから、室井が食べていたキムチラーメン、仕込んでいたきりたんぽなど直接的なものまで、当時を思い起こさせるアイテムが続々。レインボーブリッジが封鎖できなかったくだりが何度もしつこく描かれたのは、当時の許可取りに本当に苦労した製作側の怨念めいたものが見え隠れ笑。刑務所で再会した看守との当時の会話がきちんとエンドロールで示されるあたり、ライトファンに優しい演出も。そもそも当時の映像で冒頭とエンドロールを挟むのは、理論的にも感情的にもこの映画そのものが“懐古”に帰着する証拠。映画全体が、いまだに実写邦画でダントツ1位に君臨する本シリーズを誇り、懐かしむ感情で満ち溢れていた。
◆ラスト
室井家の小屋に火がつくラスト。タカが面会室で犯人に真理を説き(あのシーンは口数少ない室井の心をタカが代弁するようで、本当に胸が熱くなる素晴らしいものだった)、そんなタカに“大きくなった”と誇らしげな室井の姿も、“1年生”の室井に“そんな室井さんが好き”と抱きつく愛らしいリクの姿も、室井が小屋の整備に苦労していたフラッシュバックも全て、あの小屋の火がいかに残酷なものか、その振りかぶりの演出だった。室井の当時のコートが火に巻かれるのも、どこか犯人の憎悪が見えるよう。シリーズの実績的にミスリードで大どんでん返し、な展開はあまりなく、杏の仕業という事になるのか。それこそ本作そのものが次回作への大きな振りかぶりな訳で、“生き続ける者”が否応なく気になる終焉だった。
最後に余談だが、洋梨のあった死体発見現場にかけつけた車のナンバーは“04-74”(ようなし)と“08-31”(おやさい)。新城の車は“91-74”(悔いなし?)と、ナンバーに明らかな意味づけアリ。ただし室井の車は“22-74”と、これがどうにも意味が当てはまらない。もし何かお気づきの方おられたら、ぜひご教示ください。
◆関連作品
○「踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!」('98)
映画版第1作。実写邦画歴代興行収入第3位。FOD配信中。
◆評価(2024年10月11日現在)
Filmarks:★×3.7
Yahoo!検索:★×4.1
映画.com:★×3.6
青島の不在
室井さんが主役という事で笑いは控えめ。警察を退職した後の室井さんを描く。
秋田の田舎で事件で孤児になった子供の里親をしているというのも面白い。
ストーリーは面白い。けど、前編の為、何一つ展開はしてない😊
過去作への目配せも聞いている。劇場版2がメインとなるが、その他の話も関わったり、懐かしい人物が出てきたり。
ただ、テレビシリーズを観続けていた者が見たい室井慎次では無かったと思う。本来観たかったのは、警視庁のトップクラスになって、少しでも既存のシステムを変えようとしている室井の姿だ。それを青島との約束を何一つ果たせないまま退職では、あまりに寂しすぎる。現実はそうだとしても、ドラマとして展開しやすいとしても、あの「踊る〜」という作品は何だったのか?問わずにいられない。
それと、益々、現在の青島が見たくなった。劇場版2の事件は、室井の事件というより、青島とスミレの事件なのだ!
そして、こんな室井を動かすのは青島しかいない!と、彼の登場を待望してしまう。
矢張り、室井さんは青島あってこそ輝くのだと再認識する映画だ。
ただ、後編も観に行くけどね😄
余談だが、続けて鑑賞した「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」とこの映画が対になっている気がした。
#室井慎次
#室井慎次敗れざる者
室井慎次の近況報告です。
踊る大捜査線プロジェクト再始動と銘打って、ドラマの再放送、映画ゴールデンタイム放送と大々的に宣伝しました。でも主人公は室井のみで青島はいません。
これで再始動とはかなりの冒険というより無謀です。
警察を辞めて故郷の秋田へ戻った室井慎次。事件の影響を受けた2人の子供を引き取り、穏やかに暮らしていた。この展開時点で完全なスピンオフの話です。
室井の回想として、ドラマ、映画でのシーンを織り交ぜ室井の胸中を表していますが、話のテンポを悪くするだけで逆効果でした。
警察関係者では有名人という扱いなのに解決した事件内容(レインボーブリッジ封鎖)については知られていません。そしてギャグのようにレインボーブリッジ封鎖を使っている有様です。猟奇殺人犯・日向真奈美の娘登場、レインボーブリッジ事件の犯人が遺体で発見、村人から嫌われていて家が放火される散々盛り上げて終了。
前編、後編とせずにあえて「敗れざる者」としたのならもう少しまとめてほしいと思いました。
そもそも、踊るシリーズは劇場版第2作がピークであり、その後第3作を熱望されるも様々な事情でのびのびとなりついに製作となった第3作は失速し、最後の悪あがきとしてファイナルの第4作を製作するも精彩をかいた出来でしぼんでしまいました。
何故いまさら製作したのか疑問です。題名のとおり踊る大捜査線はとっくに敗れ去っています。後編の「生き続ける者」はしっかりとした展開となっとくのいく結末を願うしかありません。シークレットで青島登場であれば起死回生があるかもしれません。
思ったほど悪くはないけど映画化するクオリティかと言うと疑問
前評判の低さほどは悪く感じませんでしたが後編ありきの作りになっているのは事実です。
前編だけで完結している内容もあるにはあるんですがそれもあくまでサイドストーリーの一つに過ぎずほぼ物語が進展しないまま前編が終わってしまった印象でした。
室井慎次の心情が語られる部分もあり、当時踊る大捜査線も観ていた側からすると引き込まれる場面もあったものの「この内容なら映画じゃなくてスペシャルドラマ」レベルだよなぁという感想を抱いてしまいました。
評価しづらい、が完結編に期待大
室井さんの今、家のすぐ近くで見つかった死体の捜査を軸として、引き取った子供たち、目的不明の少女、近隣住民との関係など、数多くのストーリーラインが展開されます。
人物像など一つ一つが丁寧に描かれていて、引き込まれる。
「どうなるんだろう」というワクワクが止まりません。
評価しづらいのは、そのストーリーラインのうち、カタルシスを得られるところまで展開したのが一つだけ、ということ。その一つは、齋藤潤演じるタカくんが、自身の母親を殺した犯人と拘置所で面会するシーン。それ以外は、どう畳むのかの端緒すらない。今のところは伏線投げっぱなし。
ただ。このシーンは、本当に本当に素晴らしかった。タカが、裁判での証言を迫る弁護士にどう応えるか。室井さんが親としてどうサポートするか。そこで出した結論。タカが犯人と対峙し、血の滲むような覚悟で言葉を振り絞る。「よく言った!!」と声が出そうになりました。涙が溢れて止まりませんでした。今思い出しても泣きそうになります。
前編として、区切り方がぶった切り過ぎて、評価しづらい。単体では成立していない映画です。でも。このシーンがこのクオリティなら、間違いなく、後編には期待していい。そう思いました。
そして、「敗れざる者」とのサブタイトル。これ見よがしにサブタイトルを回収するようなシーンはなかったと思います。でも、散りばめられている。警察組織改革の夢敗れ、「都落ち」した室井さん。しかし「室井が蒔いた改革の芽は、確実に時代に引き継がれ、育っている。」そう感じられるシーンはたくさんあったのではないでしょうか。ここを、どう纏めるのか、ここが後編のクライマックスになるのでしょうか。私はそれが本当に楽しみです。
特大の伏線が山盛り。どうまとめるのでしょう。2時間でまとめられるのだろうか。、心配になるくらい。後編が待ち遠しくてたまりません。
プロローグ映画の是非は?
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
今作は、警察を引退し秋田の山中の池のほとりの小屋に今は暮らしている主人公・室井慎次(柳葉敏郎さん)が、その住居の小屋近くで、過去に室井が関わった事件の刑期を終えて刑務所から出所した犯人の死体を見つけるところから始まります。
ところがこの死体の事件の進展は、今作の映画『室井慎次 敗れざる者』ではこれ以降は実質ありませんでした。
もちろん、室井慎次が里親として引き取っている森貴仁(齋藤潤さん)や柳町凛久(前山くうがさん・前山こうがさん、2人1役)の3人の暮らしのエピソードはありました。
また、日向杏(福本莉子さん)と新しく始まる生活での不穏な場面もありました。
しかしながら、今作からの新しいい登場人物である森貴仁と柳町凛久と日向杏に関しては、人物紹介や序章的な展開しかなかったと思われます。
森貴仁に関しては、殺された母・森麻絵(佐々木希さん)、そして殺した被告とのエピソードはあったのですが、被告を担当している弁護士・奈良育美(生駒里奈さん)の浅はか過ぎる言動も含めて、物語に映画本来の深みを加えるまでは行っていなかったと思われます。
特に弁護士・奈良育美を演じた生駒里奈さんは、他作品では深みある演技もされているので、もう少しリアリティある脚本での人物造形が出来なかったのかが悔やまれます。
弁護士・奈良育美の人物造形が浅くなればなるほど、対峙する森貴仁や殺された母・森麻絵の事件が深みを無くして行ったと思われます。
数少ない新しい登場人物の紹介的なエピソードや序章以外は、過去の登場人物が今どうしているかの短い紹介場面と冗長な過去作の映像が流れ続けていました。
あとは、新撮を含めて室井慎次の過去の振り返り映像でした。
すると次第に、今作の映画『室井慎次 敗れざる者』は、次作の映画『室井慎次 生き続ける者』のプロローグ作品(映画)なんだな、と分かって来ます。
そうすると、プロローグ映画としての今作は是か非か?が今作の評価の根幹になって来ると思われました。
そして、私の評価は非(否)でした。
正直言って、過去作の映像だらけだった今作を観るに、この2時間弱のプロローグ作品はTVの事前SP番組として撮影されたのでは?とは思われました。
仮に、そうではなく、映画作品としてこのように初めから撮影されたのであれば、特に制作のフジテレビや東宝は、映画の観客を舐め過ぎでは?と正直思われました。
そして今作の制作関係者の皆さんは、別作品映画のここ数年の前後編やシリーズ作品の中味の濃さを観た方が良いと、僭越ながら思われました。
ただ、今作はプロローグに留まっており、今作の中味が駄目だからと言って、次作の映画『室井慎次 生き続ける者』が駄目だとは限りません。
今回起こった死体発見の事件が動き出すだろう次作での挽回を、心から僭越ながら願っております。
ファン以外が観にいったら「あの暑苦しそうな人は死んだの?」とか思ってしまいそう
2024.10.16 MOVIX京都
2024年の日本映画(115分、G)
『踊る大捜査線』シリーズのスピンオフ映画
警察を引退した元管理官が事件に巻き込まれる様子を描いたミステリー映画の「前編」
監督は本広克行
脚本は君塚良一
物語の舞台は、秋田県大仙市
定年前に警察組織から離れることになった元管理官の室井慎次(柳葉敏郎)は、里親となって、事件の被害者遺族のタカ(斎藤潤)と加害者家族のリク(前山こうが&前山くうが)を育てていた
タカはもうすぐ進路を決める時期に来ていて、リクは不登校真っ只中だった
室井は何かを強制することもなく自由に育てていたが、現地民たちは快くは思っていなかった
地区長の長部(木場勝己)ははっきりと「出ていってほしい」と明言し、牧場を経営している石津(小沢仁志)もその考えに同調していた
だが、室井はこの土地を出ていくつもりはなく、一定の距離を保とうと考えていた
物語は、室井の住む古屋の向かい側にて異臭騒ぎが起こり、そこから死体が発見されるところから動き出す
秋田県警のみならず、警視庁の捜査一課まで登場する大騒ぎとなり、そこにはかつての部下の緒方薫(甲本雅裕)などもいた
さらに、その死体が東京で特殊詐欺に加担していたメンバーの一人で、かつて室井が捜査の指揮を執ったレインボーブリッジで取り逃した男だった
そのメンバーの一人が殺され、しかもわざわざ秋田に住む室井の目の前に埋められていて、その関連を無視することはできなかった
だが、警察を退いた室井には捜査に参加する権限はなく、距離を置こうと決めていた
映画は、随所に過去作の映像が挿入される内容になっていて、知らない人が見ても何のシーンなのかはわからないと思う
あくまでも記憶の片隅に残っている人向けという感じで、それによって、室井の立場の変化とか、映画には登場しない青島という刑事との関わりを思い出すものとなっている
また、映画は思いっきり「前半」なので、事件と不穏な動きが起こって「後半に続く」という感じになっている
単体で評価できないこともないが、その評価はあくまでも「隠居した室井像」に何を求めるかというもので、彼が立場を越えて捜査に加わる意思の変化を描かれているかを判断するしかないと言えるのではないだろうか
いずれにせよ、後半は来月早々に公開されるのだが、テイストはかなり真逆な展開になると予想される
室井の有能さを見せつける警察ドラマになる可能性が高く、やはり現場に戻ってほしいという渇望を生み出すことになるのだろう
室井自身がどうなるかはわからないが、可能性としての死亡は捨てきれない部分があるので、そうなった時にファンが受け止められるのかは何とも言えない
そうならないことを願いつつも、そう言った危険性がゼロの本部で指揮を執るよりは、前線に出ることで「現場」というものを改めて認識するシリーズになるのかな、と感じた
後編次第という大前提ではあるが
後編を見なければ完全な評価は出来かねるが、とりあえず現時点では前編の出来は良いと感じる。なんというか、「ハズした部分が無い」という感じ。無難とも言う。
まず、日向杏役の福本莉子が素晴らしい。
「あ、こりゃ日向真奈美の娘だわ」というのをすぐに納得出来る、説得力のある演技だった。
それから、今回の被害者がレインボーブリッジの事件の容疑者という設定も良い。
「なぜ今更踊るの続編をやるのか」という問いに対して、「当時のスタッフがそろそろ引退するから」とか「フジテレビがもうひと稼ぎしたいから」みたいな制作サイドの理由ではなく、「昔の事件の容疑者が出所したあとの話をやるからだ」と、ストーリーの部分で正々堂々と答えが出せる設定なので、とてもスマートだ。
出所した元受刑者が社会に馴染むのはただでさえ難しい。あの事件の「洋梨」の彼らなら尚更そうだろう。彼らが出所した後に社会に馴染めずまた犯罪に手を染めるというのは納得感があり、無理のない設定だ。
また、すでに退職した室井慎次が捜査に参加する理由として自然というのも大きなプラスポイントだ。
この映画は恐らく「事件被害者のその後と向き合う」のと同じぐらい、「罪を犯した人間のその後と向き合う」というのがテーマになってくるのだろう。刑務所での面会シーンがそれを象徴していると思う。
だから"洋梨"の彼らを20年経過した今持ち出してきたというのが、決して単なる懐古のファンサービスなんかではないというのが伝わる。きっと後編でそのへんがしっかり掘り下げられるのであろう。
また、室井慎次という人間のパーソナルな部分の描写も、とても丁寧に描かれておりファンとしてはしっかり満足出来るものだった。
今作は制作陣もかなり気合が入っているのが伝わってきたので、後編もぜひ期待したい。
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